ジュラシック・パークシリーズ第3作目『ジュラシック・パークIII』。本シリーズで唯一、劇場に観に行かなかった作品です。

 

前作『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』の出来があまりに酷く、当時は足を運ぶ気にならなかったんですよね...。

 

 

驚きなのは、その上映時間。なんと93分!!

 

本シリーズでこの尺は超異例。ジェラシックなんたらのバッタもん映画並みの短さです。

 

とはいえ、後日地上波で観た時、かなり面白かった記憶があります。

 

最新作『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』公開直前ということで、『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』に引き続き、本作を観直したいと思います!

 

(2001年公開 上映時間/1時間34 督/ジョー・ジョンストン)

 

  ストーリー

 

前作『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』から4年後。

 

パラセーリング中に遭難した少年エリックを助けるため、グラント博士(サム・ニール)を加えた捜索チームはイスラ・ソルナ島に向かう。

 

そこはかつてサイトBと呼ばれる、恐竜達を生み出してきた島。現在は恐竜の自然管理保護環境と同時に人間の立ち入りが禁止されている場所であった。

 

彼ら一行はエリックを救い出すことができるのだろうか?

 

  登場恐竜

 

レギュラーのT-レックスラプトルはもちろんですが、本作では新顔のスピノサウルス、そしてこれまで影の薄かった、プテラノドンが大暴れをします。

 

プテラノドンは前2作では技術的に難しかったそうで、1作目では登場せず、2作目も最後に顔見せ程度でした。今回はラプトル並みの出番の多さです。

 

後のシリーズでも、プテラノドンがここまでガッツリ、メインキャラクターたちを追い詰めたことは無かったんじゃないでしょうか?

 

空からの飛来はもちろん脅威ですが、地上でこのプテラノドンがにじり寄ってくるのはかなりコワイ。よく見るとグロテスクな面構えです。

 

スピノサウルスは今回のメインヒール。アニマトロニクスですので、登場人物たちとの絡みは迫力満点です。

 

ただT-レックスとのガチンコ対決が瞬殺で終わったのが残念。ラストももうひと暴れして欲しかったですね。

 

  感想

 

楽しい映画です!

 

本作はジェラシックシリーズの中では、もっとも小振りな作品です。

 

ストーリーは少年を探して救出するだけ。舞台も島のみ。主な登場人物は10人にも満たず、まさしく正真正銘のB級映画。

 

正直、シリーズのナンバリングを付けていいのかと思うほどのスケールの小ささ。スピンオフと言ってもいいような内容です。

 

とはいえ、観終わった後の爽快感は前作で味わえなかったもの。

 

この単純さと上映時間の短さが、本作を遊園地のアトラクション感覚で楽しませてくれます。

 

エリックは、恐竜だらけの島で二週間も生き延びたデキる少年ですが、性格も本当にイイ子で感情移入出来ますし。


彼の両親も、リゾート感覚の服装や稚拙なふるまいに最初はハラが立ちますが、次第に彼らの子供を想う気持ちと勇気に、家族全員が助かって欲しいと思わせてくれます。

 

もちろん1作目の主人公、

グラント博士は本作でも大活躍です。

 

最後の展開があっさりしているのは残念ですが、アトラクションムービーとして一気見できましたので満足です。

 

ただ当初予定されていた、ラプトル対プテラノドンの異色対決はぜひ観たかった!!

 

もちろんラプトルを応援します♪

 

 

満足度 65点