007シリーズ 第15作目
本作『007/消されたライセンス』は4代目ジェームス・ボンド、ティモシー・ダルトンの初主演作品。
前回、3代目のロジャー・ムーア初主演作品(死ぬのは奴らだ/007シリーズ第8作目)を観ましたので、ムーアボンドからどんな変化があったのか。
個人的には、印象が薄いダルトンボンドですが、果たして?
ストーリー
ボンドはソ連のコスコフ将軍(ジェローン・クラッベ)を、オーストリアへ亡命させることに成功させるが、英国情報部は彼のもたらした情報に驚愕する。
それはプーシキン将軍(ジョン・リス=デイビス)による、英米のスパイ総抹殺計画であった。
ボンドだけはプーシキン将軍が黒幕とは思えず異を唱えるも、コスコフ将軍はKGBの工作員ネクロスに奪還されてしまう…
意外とイケる4代目 ティモシー・ダルトン
正直、あまり好きではなかったダルトンボンド。
上品さは感じますが、クドい見た目と線の細さ。殺しのライセンスを持つ男より、デスクでスマートに情報分析している仕事が似合うルックです。
しかし、映画が始まると印象が変わります。ダルトンボンドは荒事ではかなりクール。ムーアボンドにみられた軽妙さはありません。
特にプーシキンの部屋に忍び込んだ時の、ダルトンボンドの対応はとにかくシビア。
「座れ!」
「花は葬式用にしろ」
サイレンサー付ワルサーPPKを突きつけるダルトンボンドには、ユーモアの欠片もありません。ダークなボンドの姿に、ここはかなりシビれました♪
とはいえ、カーラとイチャつくときのダルトンボンドはかなりのニヤニヤ、スケベ顔。
「アンタも好きねぇ」
と、そこはドリフな気分になりました。
感想
本作は30年以上も前の作品ですが、意外と古さは感じません。アクションシーンは手に汗握る場面が満載。
特に、冒頭におけるジブラルタルの岩山でのカーアクション。そして後半、輸送機外で繰り広げられる、ボンド対殺し屋ネクロムの死闘は今見てもまったく色褪せない凄まじさ(超高度で飛ぶ、輸送機のハッチから垂れ下がるネットに捕まり、生身の人間がアクションするとんでもないスタント!)
ボンドガール/カーラは美しく可憐。マリアム・ダボは本当にキレイなお顔をしております♪
ボンドカーのアストンマーティンV8、秘密道具のキーホルダーも大活躍。とはいえ、悪役がコミカルで小物感があったのはいささか残念(ネクロムは別)。
大傑作とまでは言いませんが、007らしさが十分担保され、現代でもガッツリ楽しめる作品です。
アフガンゲリラ(ムジャヒディン)が仲間になる件は、さすがに80年代ぽかったですけど
主題歌
主題歌「The Living Daylights」。
どっかで聞いたことある声と思っていたら、あのa-ha(大ヒット曲「Take On Me」の3人組。これまた80年代ですね)。
最初はなんてことない曲でしたが、サビの「アーア-アア。リビング・ディ・ライツ!」がだんだんクセになる、不思議な曲です。妙に気に入っちゃいました♪
満足度 65点
主題歌 70点
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