僕が産まれる10年前。
だから。
僕は三島由紀夫と同じ時代を生きなかった。
僕が18歳の頃。
僕は三島由紀夫の小説を読んだ。
三島由紀夫はもう生きていなかった。
意識=宇宙。
とすれば。
三島由紀夫の意識から生まれた言葉が。
僕の意識に入ってきたのだから。
僕と三島由紀夫は同じ宇宙を生きた事になる。
どんなエネルギーも。
0にならないのだから。
マクロな宇宙の中にも。
三島由紀夫は存在していて。
それはもう三島由紀夫では無いのだろうけど。
その元三島由紀夫を吸い込みながら。
現宇宙は存在しているのだろうけど。
僕は幸運にも。
言葉の形で。
元三島由紀夫から。
三島由紀夫を抽出して。
切断された元三島由紀夫から。
更に切断されていた三島由紀夫へと。
それら破片を。
拾い集めるように。
僕の宇宙のポケットに入れて。
僕の宇宙だって。
やっぱり膨張し続けているのだろうけど。
ハッシュタグで切り取られた星々が。
1つの銀河をつくるように。
その明滅と。
引力と。
重力と。
輪郭が。
ハッシュタグで切り取られた。
やはり0にならないエネルギーとして。
今、この時代に。
三島由紀夫と生きることが。
ハッシュタグを鳥居として。
三島由紀夫と生きることが。
ハッシュタグに切り取られた。
三島由紀夫の新しい表面を。
今、この時代の光に晒すことが。
僕たちが吸い寄せられている。
まだ知らない。
あの銀河に。
その縁に。
予感に。
新しい宇宙の為に。
朗読劇
#三島由紀夫 はっしゅたぐみしまゆきお
せんだい演劇工房10-BOX
2017.11.25(土)
太陽の回 15時開場
仮面の回 19時開場
前売 2500円
当日 3000円
U25 2000円
予約・問合せ info@0-zeropoint.com
2017.10.5
富田 真人