【新日本ファクトチェックセンター】
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前回記事(その165)に引き続き都知事選2024等の考察を。

 

 



■「小池は逃げるな!」と吠える蓮舫だが…

まずは以下の記事を見てほしい。

蓮舫氏「逃げないでもらいたい」小池知事に都知事選候補者討論会に応じるよう呼びかける
2024年6月30日 日刊スポーツ

 

>私はチャレンジャー。現職とフェアに公開討論をしたいのに
>私は政策には自信があるし、予算にはだれよりも明るい。受けて立つと最初に言った
>ある民放テレビ局の方に聞くと、3回、オファーをしたらすべて断られたと
>(討論から)逃げないでもらいたいとみなさんも思いませんか」と、呼びかけた。

翔子「『小池知事は討論会から逃げるな!』と何故か蓮舫が連呼してやたら吠えているらしいですね」

要は「小池知事が自分(蓮舫)とのテレビ討論会に応じないのはアンフェアだ!」というのが蓮舫の主張らしいのだが。

ま、蓮舫は「ある民放テレビ局の方」などと詳細を何故か隠蔽しているので捏造の可能性もあるが、ここでは一応「上記の蓮舫の話は本当である」という前提下で話を進めると。

果たしてこの蓮舫の主張は妥当な内容なのだろうか? 本当にフェアな主張なのだろうか?


そもそも小池知事は都知事選の討論会に既に2回参加している。
6月19日(プレスクラブ)と24日(東京青年会議所)と。
多数の立候補者の内の僅か4名のみ、というそのその討論会のどちらにも蓮舫は参加を許されている。

蓮舫の要求に応じ、更に「小池百合子と蓮舫」のテレビ討論会を何度も追加で実施?するような形が、果たして本当に公平で妥当でフェアなやり方?なのだろうか?


今の時点で、既に蓮舫は「他の候補に比べ非常に優遇されている(贔屓されている)」状況、というのがむしろ実態ではないかと思えるが。

真琴「実際、そうですよね」

そもそも、今回の都知事選の候補者は56名もいる訳で。

現状最有力候補と目され、知名度も抜群の「小池百合子との(テレビ)討論会」に参加したい候補者は多数いるだろう。

翔子「それだけで自身の知名度アップ→得票アップにも大いに役立つ可能性は大でしょうしね」

実際、東京青年会議所の討論会に「私も参加したい!」と直談判するも門前払いを喰らって参加を断られた候補者は実際に存在する。

56名のうちの大半(50名以上)は、「小池百合子との討論会に参加する機会が今も0」のままなのである。

にも関わらず、それら大半の候補者を無視したまま、既に2回もその機会を与えられていた蓮舫にばかり、更にプラチナチケット(討論会参加資格)を何枚も独占的に与える(蓮舫ばかりが3回も4回もその機会を与えられる)ようなやり方が、果たして本当にフェアなやり方?なのだろうか? それが本当に公平な選挙の在り方なのだろうか?

真琴「かなり疑問を感じます。いくらなんでも他の候補をないがしろにし過ぎ!」

うむ。普通に考えれば、蓮舫は「既に2回も討論会の機会を与えられて、それでも小池百合子を論破できなかった(結果、支持率低迷)」のに「もう1回、まだまだ何度でも!」と「自分にばかりプラチナチケット(小池との討論会参加資格)を寄越せ!」と主張するのは、流石に「甘え過ぎ」で「ワガママ」でしかない、ように見える。

もし真に「フェアに公平に!」と主張するならば、次に誰かにそのプラチナチケットが与えられるとしても、それは「(蓮舫以外の)他の(まだ機会ゼロの)候補」であるべきではないだろうか?



■百歩譲って

マスコミやネットの一部では【討論会に参加するのは候補者の義務だ!逃げるのは許されない!】みたいな勇ましい【討論会参加は候補者の義務理論】を声高に主張する人も結構散見される。

「逃げるな!」という蓮舫自身の主張もガッツリその理論の主張だろう。


なので、ここでは百歩譲って蓮舫らの主張する【討論会参加は候補者の義務理論】が仮に正しい(成立する)と仮定して考察してみる。

その場合は当然だが、この【義務】を負うのは「蓮舫も全く同様」のはずであって。

つまり、蓮舫が他の候補から「私と討論会してくれ!」と要求を受けた場合は、蓮舫はその者と討論会をする義務を負う。逃げることは卑怯千万な最低の行為であり断じて許されない、候補者失格だと。

翔子「自分自身も当然にその義務を負う。そんなの当たり前ですよね」

で、これまで蓮舫に「私と討論会してくれ」と要求している都知事選の候補が、既に2名は存在が確認できている。

1名は、ひまそらあかね候補。

 

 

>蓮舫さん僕もあなたに申し込んでますよ
>自分が申し込むのは正当
>自分が申し込まれたら無視
>蓮舫さんの考えはこうなんですか?
>僕とやりましょうよ!


暇空蓮舫
 

真琴「勿論、蓮舫はあれだけ他者に『逃げるな!』と吠えておいて、自分は平然と他者からの討論会要求から逃げる(or無視する)、なんて卑怯で恥ずかしい最低の行為は、もし僅かでも【恥を知る心】があれば、できる訳ないですよね!」

うむ。

ひまそらあかね候補は少し前(6月末)から蓮舫に繰り返し討論会要求をしているが、未だに蓮舫はひまそら候補から【ひたすら逃げ続けて】討論会に応じていない模様。この蓮舫のダブスタ姿勢はどうよ?


もう1名は、石丸伸二候補。以下動画の35:18頃から

【2024.6.25開催】Meet-up オンライン#6

 

>実際、日テレか何処かがオファーをされたらしいんですけど
>僕は全然出る気マンマンで
>他のお二方が乗らなかったから、無くなっちゃったんですよ、公開討論会。
>「お二方って誰ですか?」「小池さんと蓮舫さんです」
>やれよ!そうすべきですよ。じゃないと逃げ得になっちゃう
>出る人は出て、出なかったら出ないで終わり、という扱いにするのが本当の公平性だと思うんですよ

メディアの調査によると蓮舫と熾烈な2位争いをしている(無党派層の支持は蓮舫を上回っている)「蓮舫の最大のライバル?」である石丸伸二が、上記のようなことを言っている。

これも蓮舫と同様、「上記の石丸伸二の話は本当である」「そのテレビ局は日テレである」という前提下で話を進めると。

石丸伸二の政策云々はここでは置いておいて、上記の部分の彼の主張は「一理ある」と考える。

もう一週間以上も前から、有力候補であり蓮舫のライバルでもある石丸伸二が「蓮舫は逃げずに公開討論会に出てこいよ!」と要求してるのに、未だに蓮舫は石丸伸二から【ひたすら逃げ続けて】討論会に応じていない模様。


【都知事選】石丸伸二、小池蓮舫を被選挙権停止にするという必勝法を提案
2024.6.27 おーるじゃんる

 



【都知事選】石丸伸二候補「公開討論会出ない奴は被選挙権停止にしましょう!」→ 誰?→「小池さん、蓮舫さん!」

 


翔子「この石丸伸二からの討論会要求発言はネットメディア等でも既にかなり話題になってて、蓮舫陣営が『これに全く気づいてない』という事は流石にあり得ない、と考えますが」

うむ。にも関わらず、蓮舫は今もこれら候補(二名以上は存在)の討論会要求から逃げ続け、その【討論会から逃げ続ける自分の卑怯さ?】を完全に棚に上げて「小池百合子は逃げるな!」と偉そうな謎の上から目線で「他者批判オンリー」?。

それが【卑劣なダブスタで強がってキャンキャン吠えているだけ?の蓮舫の実態】のようで。

真琴「いつものダブルスタンダード。立憲民主党のいつもの『自分や身内にはひたすら激甘で、他者にだけ異様に厳しい』『他者批判【だけ】は威勢がいい』ですかねぇ」



■蓮舫は身内にも醜いダブスタ全開?

本件で蓮舫が「自分にはひたすら激甘」というのは上記の通りだが。
実は「身内」についても同じことが言えそうで。

「選挙に出る候補者は討論会から逃げるな!」「候補者が討論会に応じないのはアンフェアだ!」というような【討論会参加は候補者の義務理論】について、もし蓮舫がおかしなダブスタでなく、「一貫してそういう考え」なのであれば。

当然、身内に対してもそういう姿勢で批判をしていなければおかしいはずで。


具体例を挙げれば、先日の東京15区補選の立憲民主党・酒井菜摘について。

乙武洋匡氏 立憲・酒井菜摘氏のネット討論会欠席に「逃げたと思われても仕方がない」
2024/4/16 東スポ

 


翔子「この立憲民主党・酒井菜摘は、結局この補選での候補者討論会には一度も参加せずにずっと逃げ続けていた?のですよね?」

うむ。そして、この「酒井菜摘の討論会欠席」の後も蓮舫はガッツリ酒井の応援に入って演説をしている。

【東京】「今こそまっとうな政治の実現を」蓮舫参院議員が酒井さんとともに訴え

 


真琴「蓮舫は酒井候補と思いっきり並んで演説してますね」

少なくとも小池百合子はこの都知事選でこれまで2回の候補者討論会にはきちんと参加している訳で。

それに比べて「候補者討論会」に一度も参加せずに「0回」のまま逃げ続けた酒井菜摘。

「討論会逃亡の卑怯度合い?」から言えば「酒井菜摘の方が小池百合子よりも遥かに酷い逃げっぷり(卑怯)」なのは明らか、と思える。

もし蓮舫がダブスタでないのなら、当然、「候補者討論会から逃げるな!」と酒井菜摘を(小池百合子に対する時よりも厳しく)猛批判していなければおかしい!はず、なのだが。

ワイが調べた限り、蓮舫がこの件で身内の酒井菜摘を批判したり叱った形跡は一切見当たらない。むしろ蓮舫は全面擁護で酒井菜摘をひたすら褒めちぎって絶賛している。なんでやねん。

もしそれが事実なのであれば、「おいおい、蓮舫や立憲民主党は一体どの口が『小池は討論会から逃げるな!』とかアホな事を言ってんだ?」という「酷いダブスタ」でしかないような。

翔子「この点でも蓮舫サイドは醜悪なダブスタ、いつもの【立民仕草】ですねぇ」



■穿った見方?をするならば

ここまでの話で、若干矛盾を感じる?点が1点あって。

石丸伸二は「日テレの公開討論会を蓮舫さんは拒否した(逃げた)」と主張している。
蓮舫は「自分はテレビでの公開討論会参加希望なのに小池さんが逃げている」と主張している。

真琴「石丸伸二と蓮舫のどちらかが嘘をついている?」

ま、その可能性も確かにあるが、ここでは一応、ここまでの前提に従い「彼らはその点の嘘はついていない」という仮定下で考察すると。

ポイントは、蓮舫の以下の発言。

>ある民放テレビ局の方に聞くと、3回、オファーをしたらすべて断られたと


つまりこの仮定下では、蓮舫は「日テレの公開討論会」は拒否し、ひまそらあかねや石丸伸二からの討論会要求も蓮舫はひたすら無視(拒否)し続けているが、一方で、「別のテレビ局の公開討論会」で小池百合子と対戦することを一方的に熱望している、ということではないかと推定される。

翔子「蓮舫は、日テレは嫌だから拒否だけど、『ある民放テレビ局』での小池知事との討論会を熱望している、と?』

そういうことのような。

真琴「テレビ局が違うと、何が変わるのでしょうか?」

ズバリ言えば、「司会者や進行役、コメンテーター?」が変わる。

翔子「!!!!」

ここから先は半分以上憶測?の仮説になるが。

そもそも、これまでの討論会での蓮舫は、正直「精彩を欠く」と言わざるを得ない。視聴者の多くは「少なくとも蓮舫よりは石丸伸二の方が討論でキレや説得力がある」と感じているように思える。

真琴「実際、泡沫に近かった?石丸伸二の勢いが急伸して『無党派層の支持では蓮舫以上』とかになったのは、討論会以降ですしね」

それが「蓮舫が石丸伸二からの討論会要求をひたすら拒否し続けている(逃げ続けている)理由」でもあるのだろうが。


もし今までのような「東京青年会議所」等の「公平な司会者の討論会」をあと1、2回繰り返しても、「蓮舫が小池百合子を論破して大幅に株を上げる」という展開は、正直想像しにくい。

翔子「小池知事は落ち着きがあって、多少のことでは動じないですからね」

ま、討論会等で小池百合子が「質問をはぐらかして誤魔化す」みたいな(あまり感心しない)シーンはそれなりにあって、「それは誠実さという観点でどうなん?」という意見があるのは理解できる。

ただ、「質問をはぐらかして誤魔化す」という不誠実?な点は蓮舫も「全く同じ」であって、それを棚に上げて「その点で小池百合子だけ一方的に批判する」のは明らかにアンフェアだろう。この両者について言えば、この点は「お互い様」でしかない。

 

むしろ、極左ポチ自称フリー記者(望月衣塑子だの田中龍作だの佐藤章だの)も含めマスコミの大半が「蓮舫の嫌がる質問は決してしない」分、蓮舫の方が甘やかされているだけ、とも言える。

 

当ブログの「その151」でもそうした日本メディアの(左に歪みまくった)偏向報道の実態を考察している。

 


そして、ただ「公平な司会者の討論会」をやるだけでは、蓮舫の決定打にはあまりなりそうもない。今まで2回やってダメだったのに、同じやり方で3回やったって多分大して変わらないだろう。

なのに、蓮舫がやたらと「テレビでの(小池と1対1での?)討論会」に、上記のようなダブスタを駆使してでも最近「異常なほど」にこだわっているのは何故か?

一つの仮説だが、「特定の民放テレビ局(一つとは限らない)」で、「小池sage、蓮舫age」が最初から仕組まれた、「出来レース」的な【偏向討論会?】の計画が裏で動いているのではないだろうか?

たとえば玉川徹とか望月衣塑子みたいな「極左ポチ自称コメンテーター・自称ジャーナリスト」みたいな「極左サイドに偏向しまくった者」だけを司会サイドに入れて、彼らが一方的に蓮舫に加担して、複数人でテレビ討論会で集中攻撃して小池百合子をフルボッコにする。

こういう形なら、「精彩を欠く」蓮舫の拙い?ディベート力でも、小池百合子をボコボコにする絵面が十分に期待できる。

真琴「なるほど。テレビ朝日とかTBSとかなら、確かにそういう裏工作?は十分に有り得そうですね」


うむ。

そもそも「ある民放テレビ局の方に聞くと、3回、オファーをしたらすべて断られたと」みたいな蓮舫の話が仮に事実だとして。

普通、「中立公平を求められるはず」のテレビマン?が、「3回」とかそんな具体的で細かい部分まで、選挙期間中に特定の候補者(蓮舫)にペラペラ内情をリークして喋るだろうか?

その時点で、「蓮舫がマスコミ(テレビ局)とズブズブに癒着している」ことの証左では?という気もする訳で。


蓮舫だけが今回、何故かやたらと「テレビでの討論会!」に異様にこだわっている理由(石丸等の他の候補者は別に「テレビでの」という部分には全くこだわっていない)も、そう考えれば辻褄が合う。

翔子「蓮舫が【テレビの】討論会に異様なこだわり?を見せていたのは、そういう事情(【偏向討論会?】)なんですねぇ」

ま、現時点では「ただの仮説」の一つだがな。

小池百合子が、これまでの「プレスクラブや東京青年会議所」での討論会には普通に応じていたのに、テレビでの討論会は断っているのも、極左サイドのそのへんの策謀?を察知して「テレビだと司会者や進行役の公平性に疑念がある」という理由のような気がする。

真琴「確かに、そんなアンフェアな討論会には、(小池知事に限らず)誰だって出たくないですよね」

そりゃ当然の話。



■結論

最後の「テレビでの偏向討論会?」の部分はまだ仮説だとしても。

その前節までの【蓮舫が他の候補者(2名以上)からの討論会要求を無視してひたすら逃げ続けている】【蓮舫や立民が自分や身内にはひたすら激甘で、他者にだけ異様に厳しいダブスタ】という点は、ほぼ間違いのない事実ではないだろうか。

蓮舫は自分の事を棚に上げての「醜いダブスタ姿勢」のままで小池百合子に一方的に「逃げるな!」などとキャンキャン吠えても、説得力は「ゼロ」である。アホかと。

勘違いで偉そうなことを言う前に、蓮舫は先にまずは「ひまそらあかね」「石丸伸二」ら他の候補者からの「討論会要求」に、逃げずに自身がきちんと向きあって、彼らとの討論会に早く応じるところからがスタートである。

話はそれからだ!