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■トランプ訴訟関連で大きな進展あり

トランプの大統領選(及び予備選)参加資格についての訴訟は、当ブログでは以前から「かなり筋の悪い訴訟だ」「トランプ予備選出馬禁止のコロラド州判決とかは、むしろ民主党にとっては完全に逆効果だったのではないか?」と主張してきた。

翔子「本件は『その110』でも言及し、『その113』でガッツリ考察済ですね」

 

 



で、その件について、ようやく連邦最高裁の最終決定が下った。


米最高裁、トランプ氏の大統領選出馬認める-コロラドの判断覆す

 

>米連邦最高裁は4日、トランプ前大統領の2024年大統領選への出馬は可能との意見書を公表した。判断は最高裁判事の全会一致。


真琴「センター長の以前からの見立て通り、本件はやはり無理筋の訴訟でしたね」

うむ。



■本件のポイントはどこか?

本件のポイントはズバリ、【当判断は最高裁判事の全会一致】という部分にある。

連邦最高裁の判事(裁判官)の判断については「リベラル派の判事ガー、保守派の判事ガー」みたいな方向の話にすぐ持って行きたがる人達も多いようだが、本件については最高裁判事の【全会一致】の決定なので、そうした言い訳?はできないだろう。

翔子「イデオロギーに関係なく【100%文句なしの司法判断】ということですね」

うむ。「本件はどう見ても無理筋の訴訟」と当初から主張してきたワイの見立ての正しさが証明された、といってもいいのではないか。

数日前にはコロラド州に続き、イリノイ州でも何故か今更?「予備選に立候補できないとの判断を示した~」というニュースがあり、マスコミでは盛んに流され「反トランプ派」からは「イリノイ州で3例目!」などと喜ぶ声?も散見されたようだが、それらは(予想通り)「ぬか喜び」に終わった模様。

真琴「メーン州のベローズ州務長官とかは赤っ恥ですねぇ」

トランプ陣営としては、大統領選に関わるハードルとなっていた主要訴訟のうちの一つを、これで完全にクリアできたことになる。

そして5日はスーパーチューズデーであり、その直前にこの司法判断が出たことで、トランプ陣営は大盛り上がりだろう。

少なくとも「トランプの出馬自体が法的に禁じられる」可能性はこれでゼロになった訳で、もうヘイリーに勝ち目はほぼないように見える。

翔子「おそらくはヘイリー陣営もそれは理解していて、あるいは既に実質『2028大統領選に向けたアピール』でしかないのかも?」



■米国は(民主党は)「司法の政治利用」をやめよ

以前から言っている通り、ワイは(中道寄りの)「民主党主流派」を一応は支持しているが、「トランプ憎しのヘイト感情に取り憑かれた狂った連中」は全く支持していない。

そんな連中(主には極左・プログレッシブ)がもし大統領になるくらいなら「トランプの方がマシ」だとすら考えている。


今回の米国大統領選挙についても、民主党はあくまで「民主的な選挙」のみで堂々と戦うべき。


なのに今回は以下のような「司法の政治利用」的な「反民主主義的」な方向に暴走する連中?が多くて心底辟易している。


①無理筋の訴訟で、自分達の気に入らない政治家(トランプ)の出馬自体を一方的に封じようとする策謀

②州レベルの狂った判決?で、自分達の気に入らない政治家(トランプ)に異常に高額の不当な経済的ペナルティを与えて相手の資金面の枯渇を狙う策謀?


「たかがトランプ」ごときを相手に「正々堂々の民主的な選挙」のみで勝てないようなら、そんな政治家に大統領の資格などないだろう。それで負けるのならばそれは「負けるべくして負けた」というだけの話。

その「当然の帰結」を「司法の政治利用に頼ってなんとか覆そうとおかしな策謀をする?」ような連中がいるならば、彼らこそが「民主主義を否定する邪悪な連中」である。


断言するが、そんな連中に「リベラル」を名乗る資格はない。そんなのはただの「似非リベラル」、トランプ以下である。


前回記事(その123)で取り上げた「ニューヨーク詐欺事件」についても。

 




以下記事を見てもらいたい。一応、Yahoo版と元記事と両方リンクを貼る。

トランプ「魔女狩り裁判」で530億円の支払命令の怪…これでまた「トランプ支持」が高まっていく

 

 

 

 



この記事でも【ニューヨーク州の司法はどうかしている】と主張しているが、今のところワイもこの意見に同意である。


>アメリカでは州の司法長官も選挙で選ばれるのだが、この選挙の際に、レティティア・ジェームズ司法長官はトランプを起訴することを公約に掲げているからだ。

>ニューヨークという、民主党が強く、トランプに対する嫌悪感の強い地盤では、こうしたやり方は人気を集めるのには適しているのだろうが、特定の個人を狙い撃ちにすることを公約にして選挙に打って出るようなことが、果たして許されるのかと、ダーショウィッツ教授は指摘しているのだ。


この「ダーショウィッツ教授」の意見に私も同意である。

本来の「リベラル」とはこのダーショウィッツ教授(民主党支持者)のようなスタンスであるべきではないだろうか。

【私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る】

という有名な一文がある。この理念こそが「リベラル」の本質だとワイは考えている。

本件で言えば、

【私はトランプを支持しない、だがトランプの人権(財産権)や出馬等の政治的権利は命をかけて守る】

と堂々と言えるのが「あるべき本来のリベラルの姿」だとワイは信じている。


しかしながら、今の米国民主党はその「あるべき本来のリベラルの姿」からかけ離れた(真逆の)「トランプ憎しのヘイト感情に取り憑かれた狂った連中」にかなり汚染されてしまっているのではないか?(無論、まだ日本や韓国の似非リベラルほどの腐敗ではないにしても)

その点を危惧せざるを得ない。

真琴「『リベラル』を自称する勢力こそ、きちんと自省して変わらなければいけない?」

その通り。

今の世界に求められているのは【リベラル2.0】とでも言うべき「新しいリベラル」ではないだろうか。