【新日本ファクトチェックセンター】

114

今回は前回に引き続き、米国・トランプ関連の政治の動向について考察したい…
と考えていたのだが、「さすがに許せん」というニュースがあったのでそちらを先に。



■ひたすら北朝鮮とズブズブのれいわ新選組・山本太郎

まずは下記記事の動画を見てもらいたい。


【動画】山本太郎氏「ブルーバッジ付けてる国会議員、何考えてるの?私たちは人質をとられている。北朝鮮と友好関係を築くべき」

 


真琴「これはさすがに激しくドン引きです。山本太郎、何考えてるの?」


動画では山本は「ブルーバッジ」という言い方をしているが、前後の文脈から考えればそれが「ブルーリボンバッジ」を指していることは疑いの余地がない。



■ブルーリボンバッジとは?

ブルーリボン、ブルーリボンバッジとは何ぞや? という点については以下を参照


新潟県:ブルーリボン着用にご協力ください

 



「拉致風化させない」東大阪市幹部がブルーリボンバッジ着用

 



「北朝鮮による拉致問題」は、言うまでもなく極めて重大な人権問題である。

何より「今も現在進行系の酷い人権侵害」の問題である、という点が重要で。

翔子「どういうことでしょう?」

たとえば「戦時中の女性の人権問題」。慰安婦問題やライダイハン問題等。

これらは「もし全て事実」であれば当然人権侵害問題には該当する。しかし、少なくとも、その被害者が今現在も拉致されていたり今も性暴力を受けていたりする訳ではないだろう。

あくまで「過去にあった可能性がある人権侵害事件」についての事実認識の相違や賠償金額等の問題、という建付けである。

しかし「北朝鮮による拉致問題」は、それらとは全く異なり「今現在も被害者が拉致され続けていたり性暴力を受けていたりする」可能性が高い問題である。

真琴「それが【現在進行系の酷い人権侵害】という意味なのですね」

そういう意味で、真に人権を重視する人々にとって「課題として取り上げるべき優先度」は本来、「慰安婦問題やライダイハン問題」なんぞよりも遥かに高い「極めて重大な人権問題」だと言える。


勿論、これまで日本政府や被害者団体などがこの問題の解決の為に尽力しており、国連も含め国際社会からの協力・支持も得ている。

北朝鮮による日本人拉致問題

 


そしてブルーリボンバッジは「拉致問題を風化させない」「私達は拉致被害者に連帯し、今も拉致被害者の救出を願っている」ことを示す人権重視のシンボルマークである。

歴代の米国の政治家や外交関係者達にも来日時はブルーリボンバッジを着用してくれる人は多数いた。

翔子「イバンカ大統領補佐官なんかも来日時はきっちりブルーリボンバッジを着用してましたね」


旧民主党政権でも鳩山由紀夫元総理、野田佳彦元総理、仙谷由人元官房長官、原口一博議員等、国会や公の場でブルーリボンバッジを着用していた議員は多数存在していた。

真琴「左右のイデオロギーに関係なく、拉致被害者に連帯しこの重大な人権問題の解決を願う議員達が国会等で身につけていた、【公式】的な位置づけの人権バッジなのですね」

うむ。

で、当然だが北朝鮮独裁政府側(「拉致問題は既に終わった問題」だとうそぶき、拉致問題が日本で話題に上ることすら異常に忌避している)からはこのブルーリボンバッジは目の敵にされている。


社会党(社民党)やれいわ新選組など「盲目的な北朝鮮シンパ」的な政治勢力の連中もこうした北朝鮮(金正恩)マンセーの姿勢を以前から露骨に現し、「拉致問題など存在しない!右翼のでっち上げだ!」などと狂ったように北朝鮮を擁護したり、ブルーリボンバッジや拉致被害者の会を揶揄したり誹謗中傷したりするような傾向は以前から度々散見された。


自民党・山田宏議員「れいわの議員は、本会議で北朝鮮に関わる議案の採決になると、理由は不明だがなぜか毎回退席する」⇒ ネットの反応「なぜかってww 理由知ってるくせにw」

 



結局のところ、この手の北朝鮮マンセーのレッドチームのエセリベラル達というのは、実は人権を本気で尊重などは全くしておらず、ひたすら「日本叩き」「日本ヘイト」だけが目的のように見える。

その為の口実・日本叩きの手段として「人権」を利用しているだけなので、彼らが声高に喧伝する人権問題はどれも「日本が加害者・日本が悪」のものばかりに異常に偏っているような?

「北朝鮮が加害者・日本が被害者」である類の人権問題(北朝鮮拉致問題)を「人権問題」として国際社会に訴えるような行動・議決等には彼らは「異常に消極的」である。というか「消極的」どころではなく、むしろ「異常に忌避」し、それを全力で阻止しようと「敵意剥き出し」と言ってもいい。


山本太郎の今回の発言も、やはりというか「ひたすら北朝鮮マンセー・金正恩マンセー・とにかく【悪いのは全て日本】ということにしたい」という彼の邪悪な本性(政治的イデオロギー)から来るものではないだろうか。



■お前(山本太郎)にブルーリボンバッジをつけろとは言わないが


本件における山本太郎の発言内容を分解・構造解析すると、概ね以下のような形になるだろう(若干の補足・意訳含む)

●日本は北朝鮮に人質(拉致被害者)をとられている
●だから日本は北朝鮮とは友好関係を築くべき
●なのに北朝鮮が嫌がるようなブルーリボンバッジ(人権問題として拉致問題を訴える運動のシンボル)をつけてるような議員は何考えてるんだ(頭おかしい、言語道断だろう)。北朝鮮とは友好関係を築かなきゃならないんだから、日本側は北朝鮮側が嫌がるような人権問題(拉致問題)を訴えたりは絶対せずに一生封印して黙ってろ



これを「山本太郎理論(仮称)」とここでは呼ぶとして。

断言するが、この山本太郎の発言は、現代の国際社会一般の「人権重視」の考え方からは「真逆に位置する」と言っても過言ではない、著しく非常識な(人権軽視の)「トンデモ発言」である。


翔子「要は『ヤクザやマフィア・テロリストなどの反社勢力に逆らうなんてあり得ない!日本は反社勢力の嫌がることは決してせず、ひたすら服従して言いなりになって非道な反社勢力とは友好関係を築かなきゃ』と言ってるだけですね」


うむ。これがどれくらい「トンデモ」な狂った発言であるか、ざっと思考実験してみたい。


たとえば日韓の軋轢の問題。日韓は共に米国の同盟国であり、東アジアの安定の為にも仲良くできればその方がベターである、という意見は当然あるだろう。

それを阻害しているのは、主に各種の歴史認識問題の認識相違であるのは言うまでもない話で。


仮に百歩譲って、上記の「山本太郎理論(仮称)」みたいな考え方が「韓国を含む国際社会一般の人権重視の考え方のセオリー・常識」であったと仮定してみる。

その場合、日本はいとも簡単にこの日韓の軋轢の問題を解決できる妙案を有することになる。


具体的には、日本が(在日)韓国人を(拉致でも何でもいいから)何十人か拘束・監禁して「人質」にして、それを盾に「これ以上日本を歴史問題や人権問題で攻撃するな!」とただ韓国に上から命令すればいいことになる。

ただそれだけで、「山本太郎理論(仮称)」に基づき、以下の論理が成立するはずである。

●韓国は日本に人質(韓国人)をとられている(拘束・監禁されている)
●だから韓国は日本とは友好関係を築くべき
●なのに日本側が嫌がるような戦時中の人権問題やら歴史認識問題やらを持ち出して日本を非難するような議員や活動家は何考えてるんだ(頭おかしい、言語道断だろう)。日本とは友好関係を築かなきゃならないんだから、韓国側は日本側が嫌がるような人権問題(慰安婦問題等)を訴えたりは絶対せずに一生封印して黙ってろ



そしてこれは(仮説上は)「韓国を含む国際社会一般の人権重視の考え方のセオリー・常識」なので、韓国側の人権意識も概ね山本太郎レベルの水準ということになる。平和を愛する()大半の韓国国民は素直にこの指示に従うだろう。

もし一部に人権意識が山本太郎とはレベチの韓国議員や活動家がいたとしても、国際社会もそうした韓国議員や活動家に対し「お前らは日本に人質をとられているんだから、韓国は日本とは友好関係を築くべき。なのに日本側が嫌がる人権問題等で日本を攻撃するとか、何考えてるんだ!」と全力で叱ってくれるはず。それが平和主義()の思想。


戦争にもならず、日韓の軋轢になっている問題は全く問題にならなくなり、韓国側から日本と友好関係を築くべく全力で努力をしてくれるはず。それが当たり前。問題解決と日韓友好の進展がたやすく実現できて日本が世界から非難されることもない、平和的で素晴らしい妙案。ああ、日韓友好バンザイ! 日韓の軋轢を心配していた米国ら世界の人達もこれで一安心だね!

ロシアとの北方領土問題なども、あるいはこの人質戦術を使えば一気に解決したりするのかも?

 

真琴「外国の国民が皆、もし山本太郎みたいな真性の◯カばかりだったら、上記のような戦術があるいは成立するのかもしれませんね」

山本太郎は国会で、是非「この妙案(日韓友好の為の人質戦術)」を「日韓の軋轢を乗り越えて友好関係を築く」為の秘策としてぶち上げて見てくれ。世界の平和と人権のため()に!