【新日本ファクトチェックセンター】
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今回は災害ボランティアと山本太郎界隈の暴言について考察したい



■災害ボランティアのあるべき姿について

今回の能登半島地震について、まず、以下の記事を見て欲しい。一応、Yahoo側のと両方のリンクを貼っている(記事内容は同じ)。

黙ってやればいいのに…承認欲求を満たし、目立つために被災地を利用する「売名ボランティア」たち

 

 

 

>現在は許可を得た機関による災害ボランティアのみ受け入れており、個人の受け入れはまだ始まっていない。
>しかし、すでに続々と被災地入りしている個人が散見されている。
>もちろん、そうした災害ボランティアは、自己完結が原則だということも忘れてはいけない。


真琴「災害ボランティアは、自己完結が大原則なんですね」

それは当然の話で。
本来は「被災者」に割り当てられるべき貴重なリソース(水、食料、避難所の居住スペース(寝床)、駐車スペース、ガソリン、トイレ、医療品、毛布等)。

なのに本来「被災者」ではない「自称:善意の押しかけボランティア」達がそれらのリソースを消費してしまうなら、「むしろ迷惑」という要素が生じてしまうのは子どもでもわかる理屈。

たとえば被災地支援を行う自衛隊なども、隊員用の飲料水や食料やガソリンなどのリソースは「自己完結」が大原則で、普通は自前でそれらを準備してきっちり持参している。

翔子「自己完結できない自称ボランティアはむしろ迷惑だ、と」

ま、これは「時期や状況」にもよる。

原則は上記だが、復興がだいぶ落ち着いてきて「リソース(水や食料等)が十分に潤沢であり、ボランティアの人々が使ってもまず不足はしない」みたいな時期になれば、「個人のボランティアの方々もどうぞ」というケースは実際あり得る。

真琴「個人の災害ボランティア受け入れを開始するのは、ある程度以上はそういう時期になってから、ですね」

うむ。

ただ、少なくとも能登半島の被害が大きな地区は、まだそんな状況には全くない訳で。

しかも地域の特性上、能登半島は上記リソースだけでなく山道や主要道路なども使える所が限定され、個人ボランティアがレンタカーなどで勝手に大勢押しかけるのは「交通事情の悪化(大渋滞)」という致命的な結果にも繋がりかねない状況で。

受け入れ開始前なのに勝手に被災地入りしている「自称:善意の押しかけボランティア」達について、上記記事ではこうも述べている。

>ボランティアに行くことをSNSで発信すれば、インプレッションが稼げる。「バズれば」小銭も入ってくる。それを期待している人や、多くの人に「いいね」をもらい、承認欲求を満たそうと考えている人が出てきても、おかしくはない。

>寄付もボランティアも黙ってやって、黙って帰ってくればいい。いちいち不特定多数に向けて伝える必要はありません。

これは実際その通りだろう。記事に強く同意である。

一昔前、たとえば阪神淡路大震災の頃までは、「災害ボランティア」というのは「黙ってやって、黙って帰ってくる」のが当たり前だった。

不特定多数に向けて「自分が映ってる画像(自撮り写真)」をドヤ顔で発信する自称災害ボランティア、なんてのはほぼ皆無だった。

翔子「まだスマホとかが普及する前ですからね」



■結論:どうしても押しかけボランティアしたいなら、せめて「黙ってやれ」

勿論、こうした見方・意見に対し反論する人々もいる。
「私はあくまでも被災者の為を思って!」「自分の承認欲求を満たそう、名を売ろう、などとは一切全く考えていない!」みたいな。

ま、そのへんについては「賛否両論」だろう。「善意でボランティアとして尽力してる人達の行動を他人が縛ろうというのはおかしい」みたいな意見もある模様。

なるほど、そういう「多様な意見」を仮に認めるとしても。

少なくとも、「自分の承認欲求を満たそう、名を売ろう、などとは一切全く考えていない!」という主張がもし「嘘偽りのない真実」なのであれば。発信する写真や動画に自分やお仲間(ボランティア)を映す必要は本来微塵もないはず。


まだ個人ボランティアを受け入れていない今の時期に、もしどうしても押しかけボランティアしたいなら、せめて「黙ってやれ」。写真や動画に自分やお仲間(ボランティア)を映すな。自己アピールを一切するな。

現時点では、ワイは彼らには少なくとも最低限「上記ルール」を守ってもらいたい。

真琴「彼らにもし売名の意図が本当に一切ないなら、上記ルールで何も問題ないはずですよね?」

うむ。「被災地の現状を皆に伝えたい!」にしても、それは「街の状況を画像に撮る」だけでいい。そこにアンタ(自称ボランティア)の顔を一緒に映す必要など全くないはず。


生姜教授「なんでそんなルールが必要なんだ!勝手にルールを決めるな!」

それは「売名目的の迷惑な(悪質な)自称ボランティア」達を排除する為に必要だから。

半分観光気分?で軽い気持ちで安易に被災地に向かい、被災者向けの貴重な炊き出しなどを平気で食べたり飲んだりで「食事代浮いたw」とかネットで呟いているような、売名目的の迷惑系YouTuberや私人逮捕系YouTuberみたいな悪質?な連中を排除するには、そうした類のルールが今は必要だろう。

これは政治家でも同じ。

「滑川市長」が一切自己アピールせずに「ボランティアを黙ってやって、黙って帰ってくる」をまさに実践していたのがニュースになっているが。
もし本当に彼らが「売名目的ではない!」というのが真実なら、政治家がボランティアする際も、せめて滑川市長みたいに「黙ってやって、黙って帰ってくる」というやり方で「ボランティアとしては別に何も問題ないはず」。


繰り返し言うが、真に善意の災害ボランティアに自己アピールなど不要である。黙ってやれ。

画像や動画で自分達の「松葉杖の姿」「車椅子の姿?」などをこれ見よがしに?アピールしまくる姿も、信者がそれを「怪我をしてるのに被災者の為に無私のボランティアに尽力する素晴らしいお方!」などと美化絶賛しつつ他党や自衛隊を必死にdisりまくる陳腐な英雄化ストーリー?も、被災者にとっては必要なんて1ミリもない。

翔子「グダグダ言い訳して『ボランティア時の自己アピール』を必死に正当化しようとする売名政治家や売名集団なんて、むしろ【邪魔・迷惑】の要素の方が強いかも…」

うむ。むしろ国会議員とかがそうした「盛んに自己アピールしつつの自称:善意の押しかけ(売名)ボランティア」をやってしまってそれが許される風潮になってしまうと、それが「悪しき前例」「悪い見本」になるだけである。

上記で問題視しているような「売名目的の迷惑系YouTuber」みたいなのも「国会議員ですら許されてるのだから私がやること(自己アピール)に文句言うな!」みたいな流れになって蔓延り、事態の悪化を招くばかりだろう。

真琴「迷惑な売名ボランティアの自己アピールはダメ!絶対!」



■れいわ新選組の支持者の暴言について

少し話は変わるが、とある「れいわ新選組の支持者」の酷い暴言が発覚し、話題になっている。

れいわ支持者「山本太郎を絶対に総理大臣にしたい」⇒ ネット民「被災した石川県民からすると全然したくありません」⇒ れいわ支持者「じゃあ、ずっと瓦礫の下でお過ごし下さい」⇒ネットの反応「実に山本太郎信者らしいお言葉」

 



「れ新・山本太郎をぜったい総理大臣にしたい。反対する被災者はずっと瓦礫の下でお過ごしください」

 



幾つか彼の発言を挙げると。

「じゃあ、ずっと瓦礫の下でお過ごし下さい」

「差別主義者、排外主義者のネトウヨに人権はありません。甘えないで下さい」

「ネトウヨは見捨てます。生きている価値がないので。ネトウヨ以外は助けます」


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翔子「これ、本気でかなり酷い暴言ですね!」

うむ。
「酷い差別主義者」なのはどう見てもこのれいわ支持者(Thoton Akimoto氏?)の側なのだが。

真琴「なんか山本太郎信者(れ信)って、この手の【人権感覚が異常に歪んだ化け物?】みたいなのが多い印象ですね」

生姜教授「それこそ悪質な印象操作だ!ごく一部の支持者の暴言を陣営の総意みたいに決めつけるな!」

ところが、どうやらそうでもない模様で。



■上記と似たような趣旨の、山本太郎本人の暴言?について

実は「一部の信者」どころか、教祖本人?も、上記の酷い差別主義者と似たようなことを発言していたようで。

山本太郎「僕は自公民維新以外に投票した人たちの命を守る」
これがれいわの本音。

 


翔子「え!これは国会議員の発言としては完全アウトのトンデモ暴言にしか見えませんが…」

うむ。上記動画だけではよくわからないが、元の長い動画が以下にある。

ひろゆきVS山本太郎 支離滅裂でキレた山本太郎を大人の対応でかわす!

 

問題の発言は7:19あたりから。

真琴「この動画は、元々は『2012年12月16日の開票特番』だったそうです」


既にニュースサイト等でも取り上げられ始めている。

【動画】山本太郎氏「僕は自公民維新以外に投票した人たちの命を守る!」

 



断言するが、これは「とんでもない暴言」である。それこそ議員辞職モノの。

国会議員には憲法尊重擁護義務が課せられているが、この発言は内容的には憲法14条に抵触する差別発言に該当する可能性すらありそうで。

翔子「教祖(山本太郎)がこんな【酷いトンデモ人権感覚】の持ち主なら、そりゃ信者もそうなる訳ですねぇ…」