わたしの体を任せるゴッドハンド | いまここで

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スクールを通した変化や自分の道を歩む今の話、感じることや学ぶこと。

先日、スクール生限定で公開しているアメンバー記事で書いた、突然足腰が立たなくなった時に、「あ、やっぱりここ行かなきゃな」と思ったところがある。

昨年から通い始めた「鍼」だ。

その店主は、世俗的な言い方をすると「ゴッドハンド」だと思っている。

 



もともとは治らない頭痛で通い始め、やがて頭痛はおさまり、季節はめぐって花粉症の時期になってまた駆け込んだら、20年近く悩んだ花粉症のくしゃみ・鼻水がぴたりと止まった。

あんなに悩んだのに。蜂の花粉を飲んだり、酵素を飲んだり、アレルギー薬もたくさん飲み、レーザー以外ありとあらゆることを試して一向に改善しなかったというのに。

自らの体を通して「この人、すごいな」と思った。

以降も通い続けているにはわけがある。その鍼灸師の体の見方と治療の仕方がとても好きなのだ。

鍼灸師はわたしの体の不調について細やかに聞き、目や舌、手、足、筋肉、骨、内臓とあらゆる部位を確認する。ここまではどの鍼灸師も行う。

その後、寝ているわたしの体の少し上で、頭の先から足の先まで手のひらを動かす。まるでレーダーで体を探索しているかのように。

事実、どうも気(氣?)を探っているみたいで、「あ、淀んでいる」と独りごちる。淀んでいる、は、場合によって「滞っている」「つまっている」という言い方をされる。

わたしにはどこがどうなっているのか全くわからないのだけれど、ゴッドハンドがすっすと鍼を刺すと、気が流れるらしい。

「あ、通った」「流れた」と独り言を言っていた。

事実、鍼を刺されると、体がほどけて心地良くなる。


目が乾燥する・かすむと言えば足に鍼を刺し、腰が痛いと言えば腕に鍼を刺し、花粉症の時は手のひらの横の部分に鍼を刺された。

なぜそこに?と思うけれど、これが確実に変わるのだ。

特に目は、いつも度の合わないメガネをかけていたんか、と思うくらいにパキッと周囲が見えるようになる。

先日、足腰が痛かった時、「尻が痛い。立てなくなった」と久しぶりにすがったら、腕に鍼。

「足腰が痛いのに腕に鍼とか、もう、全然仕組みがわかりません」

と言うと、

「陰陽、以上の説明ができません」

と言われた。

 

そりゃそうだ。わたしも知識として、陰陽やら五行やらあるのは知っている。自分でセルフお灸を据えたりもする。が、東洋医学はさすがに深くは知らないし、知らなくていいかなと思っている。プロがいるから。

そして、数時間後から本来の調子に近いくらいに快適になった。


仕組みは全然わからないけれど、体感として良いとわかる。そういう場所だ。