墓穴。
言ったら妹としてではなく一人の女の子として見てくれるかもしれない。
見てくれないかもしれない。
気まずくなるかもしれない。
都合の良い女になるかもしれない。
それでもいい?
何度も何度も考えながら
猫宮さんの「言ってみな」攻撃に応えられずにいた。
でもだんだんと開き直ってきて
いつかばれるんなら今言っても一緒じゃね?と思い始めた。
よし。
・・・どうやって言ったら伝わるんだろう。
あんまり軽く言って冗談に思われるのも嫌だしな。
かと言って本気で言い過ぎると向こうも困るだろうし
まだ私の中でもそこまで気持ちが高まってない。
再びうだうだしていたら
おにいちゃんに出来ることなら何でもするよ?
と言われたので
ゆっくりと抱きついて
唇に軽くキスをした。
こういうことです。
あからさまにキョトンとしている。
猫宮さんのことが、好きなんです。
あからさまに戸惑ってる。
だから言うの嫌だったんですよー。
とふざけてみても効果なし。
少しの沈黙の後で、猫宮さんはぽつぽつと喋り出した。
俺、彼女いるよ?
知ってますよ。
会社でも密会中にもあなたの口からお聞きしました。
え・・・いつから?
それは言えないです。
いいから。教えて?
GW明け 頃からですかね・・・
ぶっちゃけ研修で初めて会った時から気にはなってました。
再び沈黙。
・・・無理矢理聞き出す形になってごめん。
でも、言ってくれてありがとう。
気持ちはすごく嬉しい。
今日の事のせいで気まずくなったりすることはないからね。
これからもローソンには来るし
行く時は連絡するよ。
とりあえず拒否されることは無かったけど
やっぱりこのタイミングは失敗だった。
もう少し想いを育てたかった。
でも、好きだと思える人にキスできたから
後悔はしてない。