【映画評】風立ちぬ
よせばいいのに宮崎駿氏、軍事や慰安婦問題でくだらない発言 をしたため、映画のレビューサイトは大荒れです。
しょうもない映画ならこきおろしてやろうと思いながら、本日見に行きました。
そして、見た感想ですが、誠に残念ながら、とてもいい映画でした。政治臭はまったくありませんし、左翼じみた反戦思想も無しです。悲しくも爽やかなラブストーリーが主軸であります。
堀越二郎(零式艦上戦闘機の設計者)と聞くと、零戦の開発ストーリーかと思うじゃないですか、普通。詳しくはネタバレになりますから書きませんけど、そうじゃないんですよ。
「紅の豚」や「千と千尋の神隠し」では脂っこい印象を受けましたが、宮崎氏もお歳なのか、さっぱりと仕上がっております。
この映画の特徴ですけど、普通の映画ならじっくり時間をかけて描くであろうシーンが、すべて省略されています。無いシーンを観客が想像で補うことにより感動が高まるわけです。
いやあ、よかったなあ。正直、これほどよいとは期待しておりませんでした。庵野秀明氏の声優もたまに違和感を感じるところはありましたが、総じて作品世界にマッチしており、なかなかのものでした。他もプロの声優はあまり使っていないにもかかわらず、とても聞きやすかったです。
宮崎氏の政治的発言は事実誤認や非常識さがあって大問題だと思いますが、作品は別物です。
よいものは素直に楽しもうじゃないですか。
楽しむこと、楽すること
わが師、スーパー整体師の先生 に伺った話。
ある会社の研修で新入社員8人に対し「楽」という漢字をどう読むか尋ねた。8人が「楽しい」と答え、2人が「楽する」と答えたそうだ。
講師はサボリたい気持ちがあるから「楽する」なんて読むのだと、その2人を叱りつけたとのこと。
わが師いわく、そんな全否定からは何も生まれない。
この世には必ず陰と陽、ポジティブとネガティブがある。もし「楽する」がネガティブだとしたら(必ずしもそうは言えないが)、それをポジティブ側から見たらどうなのか。
「楽する」と答えた2人に対しては、たとえばこう言えばどうだろう。
「そうか。楽したいか。じゃあ仕事を早く終わらせるためにキミたちはどんな工夫をするんだい?」
確かにこの方がはるかに建設的な対話である。







