仕事柄、警察署へ故人様をお迎えに行くことがあります。
孤独死された方や、突然亡くなられた方など、警察が
関わったケースでは、検視や必要な手続きが終わったあと、
ご家族様の手配で葬儀社がお迎えに行くことになります。
そんな時、以前から気になっていることがあります。
「どこの警察署も、ご遺体の安置場所がいっぱいやな」
ということです。
刑事さんにご遺体保管庫の数が足りてないですね。って
言うと、刑事さんは「おっしゃる通りです」と返答。
警察署に安置されるご遺体は、孤独死だけではありません。
交通事故で亡くなられた方、事件性が疑われる方、不審死と
して扱われる方など、色んな事情で警察署に搬送されます。
ところが、それに対してご遺体を保管できる設備が少ない。
私がこれまでお迎えに伺った警察署でも、ご遺体保管庫は
2体~4体程度というところが珍しくありません。
警察署によっては、専用のご遺体保管庫そのものが十分に
整備されていないところもあります。
当然、一度に複数の方が搬送されれば、すぐにいっぱいに
なってしまいます。
もちろん、警察署にも限られたスペースがありますし、
設備を増やすとなれば予算の問題もあるでしょう。
ただ、これから先のことを考えると、このままで大丈夫
なのかな?とも思います。
高齢者の一人暮らしが増え、誰にも看取られず自宅で亡く
なる「孤独死」の問題も、今後さらに大きくなっていく
可能性があります。
亡くなられた方が増えれば、警察が対応しなければなら
ないケースも増えてくるでしょう。
ご遺体保管庫という設備は、普段の生活ではほとんど目に
することも、考えることもない設備です。
でも、人が亡くなった時には必要不可欠なもの。
今後の高齢化社会を考えれば、警察署のご遺体保管設備
についても、もう少し整備を進めていく必要があるのでは
ないでしょうか。
警察署へお迎えに行くたびに、そんなことを思います。
