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シャア専用ZERO-CUBE戦記

従軍6年の中堅となったシャア曹長は少尉に昇進しました!
還暦夫婦が建てた企画住宅ゼロキューブのブログ。自らシャア専用と名付けた赤い外壁の住まいに関する出来事について(たま〜に)ガンダムテイストを交えながら書き記す、親族への報告と忘備録を兼ねた全記録。



車が古くなるとシートベルトの動きが渋くなったり伸びたまま巻取らなかったりするものが出てくる。その原因には以前から興味があった。


大型や特車を含め色々な車種を見たけど巻取り部分は大体こんな感じ。ひょっとしたら最新の車種ではまた違うかもしらんが古い車の物がベースなのだから少なくとも考え方は似たような物と推察します。


動作に問題ない部分を分解するとロクなことにならんので触ったことなかったけど、今回シートベルトを交換したついでに外した物を分解して内部を見てみた。




↓右側のカバーがセンサーで左側にゼンマイ




↓巻取りゼンマイ部分

こっち側のカバーは絶対に開けてはならない。数mあるスプリングが、呼ばれて飛び出てビロロロロ〜ン…になるよ。多分どれもネジを外したら回転できるような丸いカバーのハズ。


バラした写真は撮り忘れたが、組み直すのに10分くらいかかったからご勘弁。もうやりたくない(笑)



色々な車に乗ってるとベルト引き出し時にジャリジャリ引っかかりを感じる車がある。恐らくゼンマイの隙間に砂を噛んでいるだけだから掃除すれば改善するだろうけど、ホコリを呼ぶのでCRC等の潤滑剤は私なら使わない。薄くグリスを塗って拭き上げてから巻き巻きしましょう。


巻取りの強度(というか量)も左右のネジを外してバネが飛び出さないよう押さえながらカバーをクルクル回せば変更できます。



じゃあ引き出しも巻取りも出来なくなった場合にはどうすればいいのか?

右側カバーを外して構造を見れば解る。




↓機能① 加速センサーによるロック

上下に動く青いパーツがギヤの回転を止める爪を動かすカムで、その先端が鉛のバランスカップの中で内壁に触れるとカムが動き爪が動きギヤをロックしてベルトが瞬時に止まる仕組み。



↓急ブレーキ状態

カップは上半分が鉛のためグラグラ動くバランスの悪い状態になっている。だからこそ急な減速Gで傾きやすく一瞬でロックするのだ。


もちろんこの青いカムに荷重は掛からない。こんな小さなパーツで体重を支えているわけではないのでご安心を。




↓機能② 急引き出しによるロック

素早く引き出しても同じようにロックするのは、カップが傾かなくてもギアにくっついてる白い樹脂パーツがギアに追従して少し動きカムが爪をロックするため。左下の細長い弓状部分が真っ直ぐに伸びて位置が変わっているのが判る。



こんな繊細な仕組みであるため、埃まみれになっているとバランスカップの動きが阻害されて不具合を起こすことになる。


基本は垂直で静止してゆっくり引き出せば出入りするハズ。ホコリをとってエアガンで細かい砂等を吹き飛ばしそれでも動かなければ内部の異常です。私はヘーキでバラしますが、重要保安部品なので一般的にはアンタッチャブル推奨。


あまり潤滑剤などもかけない方がいいでしょうね。



機械式燃料ポンプを分解した時にも感じたことだけど、構造を理解できると合理的な仕組みに軽く感動を覚えました。誰かに聞いて欲しくて記事にしたので、どなたかの参考になれば幸い。



ああ、頭の良い先人が我々の安全を支えているのだなー


前回お伝えした折れシフトレバーは直ぐに交換していた。こんなもの差し替えるだけだから作業は簡単なためわざわざ記事にするほどでもなかったが、乗ってみると若干ロッドが短いこともあって、シートポジションがしっくりこない。壊れていたシートベルトを中古品と交換するついでに久しぶりにシートアジャスタを付けることにした。

 

 

実を言うと元々割れていた運転席シートベルトを差し込むキャッチが先月くらいから完全に破損して使えなくなっていたのだ。走行時には助手席側のキャッチに差し込んでいたのでとりあえずは走れていた。

 

社外品の交換用一式セットなら1万円くらいだが、純正と同じクサビ形のものが無くて今風の差し込みが四角いタイプ。まあ使えれば何でも良かったんだけど、左右が違うのもいかがなもんかなー、中古で純正キャッチだけ出ないかなー、などとグズグズしていた。

 

今回ヤフオクで見つけたのは社外品の中古でジャンク品ゆえの激安1100円。ジャンクの理由をよく読むとキャッチのステー部分が曲がっているだけ(この部分は曲がってて当たり前なのだ。車関係に弱い出品者みたい)なので迷わず入札。そのまま落札できたもの。

 

本日届いたのは新品と言えるほど程度もよく動作も良好。さっそく取り付け。

 

 

↓作業しやすいようにシートを外す

 

↓手前は外した純正キャッチ

受け口の樹脂カバーが割れて無いため機能しなくなっていた。こんな風に曲がるのが正しい。17㎜ボルト1本外すだけで交換できる。

 

↓シートアジャスターもつけた

シート前端を支える穴の位置が少し後ろにズレるため自由度が広がる。

 

↓コレ

手足の長いイギリス人用に設計されてるローバーミニは胴長短足の日本人だとポジションに悩む人が多い。お悩み解決策のひとつとしてお勧め。Amazonは安心のデルタ製で楽天のは安い。

 

 

ベルト交換は意外と簡単だった。

 

 

↓ベルト側は3ヶ所外すだけ

購入したセットに入っていたボルトは巻き取り機のみ使用。あとのボルトは純正を利用した。

 

↓完成

ちゃんと使えます。

 

↓交換した部品

ロッドは見ての通りクイックシフター。純正より変速時の動きが少なくて済むのでお気に入り。

 

 

↓クイックシフター

支点と力点の距離が純正より長いためグリップ側の移動が少なくて済む。スポーティーに走るためには必需品でお勧め。

 

 
 

 

シートの位置はとりあえず中間位置にしたが、まだしっくりこない。手が短くなったようで気持ち悪い。シフトチェンジも硬い感じでヒール&トゥがやり難い。当たりが柔らかくなって馴染むまでもう少し時間がかかりそう。

 

 

左右でシートベルトの差し込み形状が違う事となったが、取り付けてみると全然気にならない(笑)

シート左右のクリアランスがあまりないローバーミニなので元から助手席側に間違って差し込んだりしてた。差し込み間違いが無くなるので、かえって都合が良いくらい。

 

もうこのまま確定。

 

 

外したベルトは本体を分解して、巻き取り構造を調べてみた。細長い板バネがびろ~んっと飛び出してビックリしたが

バネの反対側は加速度センサーがあるので見てみたかったのだ。

 

巧い構造で、なるほどなーっと思った。

合理的な構造を見るとチョイ感動します。作った人はエライねぇ。

 

これについては別記事にしましょう。

ジオン軍公用車となってポンコツの汚名を雪いだはずのローバーミニであったが、やはりいくら化粧しても老体はごまかせなかったようだ。

 

買い物に出掛けるさい町内から出る信号で止まったあと、発進時にローギアと入れたはずのシフトロッドに抵抗が無くなり走行不能になった。

 

もちろん古い車に乗るドライバーはみな力任せにギアを入れることはしないので普通にか~るく押し入れただだけ。しかし、いきなり手ごたえがゼロになりスカスカ動くレバーになっちまった。

 

う、マズい!シフトリンケージのピンが折れたのだろうと判断し僅かな坂を転がせて左端に寄せたあと後続車を先に行かせてから調べる。下から覗いてみるとロッドはしっかりくっついてるので問題なさそう。

さあ、このスカスカの感触は初めての経験で、あとはクイックシフターの異常くらいしか思いつかない。恐る恐るカバーをめくってみてみると、なんとロッドが真っ二つに折れていた。

 

↓被害者の皆さん

 

 

↓折れたロッドのアップ

 

 

経年による金属疲労らしい。

スチール製なんだけどなー、シフトロッドって折れるんだね~、知らなんだよ。

 

お母さんはレッカー呼べと言うが、ギアさえ入れば走れるのは分かっている。折れたロッドを差し込んで強引にギアを入れてみる。どこに入ったかは分からないもののギアが入った感触があったので、とりあえず家に戻ることに。

自分では2速に入れたつもりだったが、ローだった。走りながら入れ替えるのは不可能なので、仕方なくハザードを付けながら左寄り徐行して後続車を行かせつつ、家までローで帰った。

 

 

みなさーん! シフトロッドが折れたら先のボール部分を抜いて残ったロッドを差し込み、どちらかに押し入れればとりあえず走れるよー、ってあまり使わない知識をお伝えしてご報告を終わります。

 

 

↓こんなふうにする

 

 

 

 

ふつう折れんわ!