ダイキンエアコンの分解クリーニング方法 | シャア専用ZERO-CUBE戦記

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従軍6年の中堅となったシャア曹長は少尉に昇進しました!
還暦夫婦が建てた企画住宅ゼロキューブのブログ。自らシャア専用と名付けた赤い外壁の住まいに関する出来事について(たま〜に)ガンダムテイストを交えながら書き記す、親族への報告と忘備録を兼ねた全記録。

これからエアコンをよく使うシーズンになります。

 

少し気になる事もあり、6年間も酷使してきたDAIKINエアコンS63WTAXP-Wのセミ分解清掃をやってみた。
家の建替え以来ほぼノーメンテだったのは自動クリーニングの機能があるからで、やたらと音がうるさくなった時に簡単なスクリーンの清掃をしたくらい。あまり手を掛けていない。

 

だから、冷房時に少し水が出たりするのが気になっていた。ドレンパイプの詰まりを疑っていたので完全分解とまではいかなくてもドレンの詰まりを確認してカビなどを落としてやろうと思います。

早速ホームセンターでエアコン洗浄剤(1000円くらい)とマスカー(500円くらい)などを買ってきた。

 

 

↓マスカーをご存じない方はこちら

サイズは色々ある。使用した布テープのポリマスカーは簡単に剥せるが、紙テープマスカーは場所を選ぶので注意。私は車の塗装くらいしか使いません。ネットの方がサイズが豊富で安いね。

 

 

 

↓まずは電化製品をカバー

車の塗装ブースでも使ったマスカーで絶対に濡らしたくないTVなどをカバーする。このテープは壁紙くらいなら貼り跡が残ることなく綺麗に剥せる。下に外してるのは取説を読めば簡単に外せるフィルター類。電源含めて全部外す。

 

↓ストリップ

見えるネジを全部外して引っかかてるツメを外せば外装は取れます。樹脂パーツは丸洗い。ドレンパンやファンも外したかったが、これ以上の分解は電気系を外す必要があり、機能不全を起こす可能性が高くなるので止めておいた。経験上、壊れてもないのに必要なく分解するもんじゃありません。

 

 

↓クリーニング前

アルミコアの下がドレンパンで汚れが見えるが詰まるほどでもなさそう。コアに至っては少しホコリをかぶってるくらいで綺麗な部類じゃないかしら。画像のとおりコアの向こう側には壁が無く配線が剥き出し。洗浄中ここから水が漏れた。

 

 

↓こんなのを使う
エアコン掃除用の細いモノ。狭いところの掃除用に以前から持っている。ご覧のように反対に適合パイプより大きなリングなどの留めが有るのを使わないと中に入り込んで抜けなくなることがあるから注意。

 
 
 
ドレンホースは右端の奥にあるが、通路の曲がった先にあるのでパイプ掃除用のワイヤーでも段差に引っかかってパイプまで届かない様子。これは出口の方からワイヤブラシを入れても壁の辺りで進めなくなるので、ひょっとしたら虫などを阻む網のような物でもあるのかもしれない。
 
仕方なくドレンパンに水を流して、ブドウ畑横のドレンパイプから抜けている事を確認した。1ℓ流してほぼ出てきたから詰まっているわけではなさそう。
 
じゃあ汚れを落とすだけで良いかな。
 
 
↓その方法
これは以前、息子1号がアルバイト先で習ったやり方。義母のエアコン掃除を手伝った時に「なるほど~面白いなぁ」と思ってたので見様見真似でやってみた。
 
本来はカバーまで外す必要はないのだが、電気系に水がいかないようにカバーしながら周囲を覆っていく。マスカーのビニール部分を漏斗状に丸めながらバケツに導く。この画像では下で受けるほうと上から背面に行かないようにするための2枚に分かれている。水道を突っ込んだりする隙間を作ることがポイント。

基本的なエアコンの構造は車もルームエアコンも同じ。アルミのコアが熱変換機で、その下に送風ファンがある。さらにコアから出た水(結露による)を受けるドレンパンがあり外に排水する仕組み。
コアの後ろはエアコンのボディがあり水をぶっ掛けても大丈夫。コアの上部と吹き出し口を全てビニールで覆う事が出来ればジャバジャバ洗えるのだが、この機種はコアの右すぐ横に隙間があり配線が丸見え。あまり強くは水を掛けられそうになかった。
 
この状態で先ず市販のスプレー使ってしばらく放置。その後水道からホースを使って水をジャージャー掛けて流した。ところが先ほどの隙間から水が漏れて床を濡らしてしまった。さらにマスカーを追加して3枚重ねする羽目に。
 
ダイキンによると市販のスプレーは使って欲しくないらしい。これはスプレーをかけるだけになることが多く、薬剤が流れきれずに内部に残り詰まりや破損の原因になるためだそう。つまり、スプレーを使っても洗い流せば問題ない。
 

↓不安なかたにお勧めの洗浄キット

私のようなお漏らしを防ぐため、本体をカバーする専用品があるので不慣れな方はこういうのを使うと失敗が少ないだろう。サイズによって数百円~と安価。

 

 
 

↓洗浄後

曲げると熱交換効率がおちるのでブラシが使えないアルミコア。汚れてないと思ってたけど、洗浄後は明らかに違いが出てピーカピカ。

 

 

↓元通り組み立て

難しいのでバイト経験のある息子1号が作業を嫌がった、うるさら無しの最上位機種。分解したのと逆順で組み立て。何でもそうだけどバラすよりは組み立ての方が難しいので慎重に作業。細い爪が引っかかって筐体を形作っている。強引な作業をすると割れてしまうと思います。

 

 

 

心配だったので一部濡れた配線はドライヤーで乾燥させてから組み立てた。

組み立て後は送風で1時間ほど作動させて内部を完全乾燥させる。

 

結果的には自動クリーニング機能のおかげか思ってたより汚れも少なく分解清掃までは必要なかった。しかし、ドレンホースへの流れを確認することで安心できたし、カバー内部に繁殖したカビ汚れを綺麗にできたので気持ちよく使えるようになった。

 

乾燥中の送風はこころもち清潔な気がしたぞ!

(気のせいでは無くストリーマーで電気的に清浄しておる)

 

 

さて、ドレンの詰まりではないことは判ったが、じゃあ冷房時に水が滴っていたりするのは何故か?

調べると、どうやら室温と冷房の温度差による結露らしい。確かにいつも水が出てるわけではなく、たまーにポタポタくらいだったものな。

使い方の問題だったようです。

 

冷房をケチって必要なときにしかエアコンをつけなかったりすると、どうしても冷気と室温の温度差が大きくなるので結露しやすいのかもしれないね。

今年はなるべく自動運転で点けっぱにしとこう!

(そうそう、結構な数のネジを外したけど、組み立てたあと1本も余らなかった。さすがは私…つか、普通)

 

 

 

追記:
数日は問題なく動いていたんだけど、ある日突然
ギャー!っと、とてつもなく大きな音が出た。慌てて停止させて、もう一度バラして原因究明(少しづつ分解しては作動させるを繰り返した)したところ、どうやらパーツ同士を繋ぐツメがひとつハマってなかった為わずかに傾いていた部品がありファンが回るときに接触して音が鳴っていたようだ。

まあ、重症ではなかったので良かったが、原因が判るまでは高額なエアコンを壊してしまったかと思って不安だった。そして、薄い樹脂パーツを割らないように正しく組み立て直すのはかなり難しいものだった。3回くらい写真の状態までバラしては組み立てを繰り返す羽目になり、半日つぶしちゃった。

現在は問題なく稼働してますが、ホント必要もないのにバラすもんじゃないねぇ。ネジが2本どっか行ったがな…

 

 

↓水漏れの応急処置はこちら