ホームセンターなどで売ってるイレクターパイプというものをご存知だろうか?
鉄パイプに樹脂をコーティングしており屋内外問わずサビにくく、様々なジョイントを繋ぐことで組み立てが簡単かつ複雑な形状にも対応できるのだ。有名どころの矢崎イレクターパイプのほかにもスペーシアなどいくつかの類似品があり、まさにDIY用途のためにある製品。
ブドウ棚を自作するにあたって安価なスペーシア直径28Øの物で検討していたが、風の通りがよい我が家の庭で希望のサイズを作ると台風のときに不安なため迷っていた。色々調べると矢崎のイレクターパイプに42Øのものがあることを発見。これなら強度は充分だろう。一部は基礎を打って地面に固定したいので太い方が安心できる。
ミリ単位でサイズオーダーができるのだが、面倒くさいしちょっと安くなるので42Øの4mパイプを11本と各ジョイントなどを注文。現場合せでカットする予定。
【見栄えの良いぶどう棚を自作する理由】
支えの柱だけではなくイレクターパイプで雨よけの屋根を掛けるのは、ブドウの実が雨に濡れると育ちにくいからだ。
それだけなら足場材に使われる単管パイプで組んでも良かったはずだが、赤/黒のイメージカラーである我がシャア専用ZERO-CUBEには似合わない。特にジョイントがゴツ過ぎで不格好。そして隣接する集合住宅からの目隠しを兼ねていて、将来は来客とのBBQスペースになる予定なので、今回は素材だけで約10万円越えとなるであろうちょいと贅沢なDIYにしました。
カーポートの下等で雨にかからない場所や風の影響を受けにくい場所の場合は28Øのパイプでも何とかなるでしょう。または単価の安い単管パイプで組めばもちろんもっと安くできます。後日総工費を公開しますので参考に。
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↓例によって設計図
何かの裏紙に描かれた詳細(笑)設計図。イレクターパイプで棚を作るにはどこに何本必要か考える必要がある。これは各部の距離を確認しそれぞれに必要なパーツの長さや数を割り出す為の物。
【設計段階の考え方】
設計のうえでの考えかたとして重量と風による揚力をどう分散させるかが課題になる。今回のように既存の固定物に抱き合わせできない場所については地面に固定するために基礎を作る必要がある。上からの重量だけではなく強風を受けて屋根が飛び上がる力にも耐えられるようにしなければならないからだ。
斜線部分が家屋で左の黒っぽい〼はテラス屋根を支える太いアルミ支柱。ここと右手に基礎うちして建てたパイプ、そして元からCBブロックに埋まっている板塀の支柱とブドウ棚パイプを抱き合わせることで大部分の重量を支える。
基礎うちするパイプについては、さらにエアコン台座と一体化させることでエアコン重量も強風への抗力とする。
また、屋根のポリカはイレクターパイプに配管バンドで固定された木の桟にネジ留めする。これにより想定外の強風で破損したとしても破壊されるのはポリカか木材部分になるので柱ごと空に飛ぶ危険は避けられるはずだ。
…知らんけど(笑)
↓先ずは室外機の移動
一部はコンクリート基礎で支柱を地面に固定する。ついでに直接地面に置かれていた室外機の置き場をコンクリート造成して室外機2階建て用の棚もイレクターで作成予定。
↓42Øイレクターパイプ
4m×11本。例によってDEBU-CUBEは作業台となる。
↓フェンス支柱にイレクター抱き合わせ
パイプの長さが1.5m、ブロック高さを足して2m弱とちょっと低いかな?もう少し上に上げるかも。この下はBBQ場になるので人が立って歩ける高さが要る。
↓全長4mで一部は建物に被る
↓庭を横断してフェンスまで波板を張る予定
この幅が2.5mある。つまりフェンス抱き合わせ支柱1.5mとで4mパイプ1本分。
もっと長い6m近いタイプもある。
大は小を兼ねると思いがちだけど、一般家庭では持て余すと思う。ご覧のように作業台としても使いやすいので台形にしたとき腰か胸の高さまでの長さがお勧め! どーせそれ以上長いと真っすぐ伸ばしたハシゴ形状のときにグラついて恐ろしくて登れないよ。
↓基礎を作って支柱を支える
家屋に穴を開けたくないのでフェンスやテラス屋根の支柱に柱を上乗せしているのだが、この部分だけは地面から支柱を立ち上げる。地面には40㎝程入っていて上からコンクリを盛り足すので合計50㎝ほどの基礎となる。
↓位置決めは苦労した
地面と水平に伸ばしたパイプからぶら下げる形で垂直を出した。基礎を打った支柱より手前に伸びている部分は後程カットする。ビニールはキャップが足りなかったので一時的な雨対策として。
散々計算して注文したのに、何か勘違いして必要なジョイントの数が全然足らず、今週はアウトラインが出来たのみ。
来週は旅行のため一日しか作業出来ないから、完成はまだ先だな。