車用の簡易補助ブレーキを作成 | シャア専用ZERO-CUBE戦記

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従軍6年の中堅となったシャア曹長は少尉に昇進しました!
還暦夫婦が建てた企画住宅ゼロキューブのブログ。自らシャア専用と名付けた赤い外壁の住まいに関する出来事について(たま〜に)ガンダムテイストを交えながら書き記す、親族への報告と忘備録を兼ねた全記録。

今回はマイカー教習で使える簡易補助ブレーキを作成したのでご紹介。

 

作成中の教習関連サイトの方は自慢させてもらうのはもう少し先になるが、準備は進めている。それに関連して久々にDIY的なことをして、だれかの役に立つかもしれない物ができた。

 

私たち教習指導員は基本的に補助ブレーキの付いた教習車で仕事をしているのだが、今回作成中のサイトでは一般ドライバーのマイカーに乗って教習を行うスタイルであるため、緊急時の補助ブレーキが必要になる。

探したら簡易的にマイカーに取り付けられる補助ブレーキは製品がいくつか存在した。

 

イチオシは下の比較画像にあるウイングブレーキという製品。韓国製。

私も使ってますが1万数千円以上する。シンプルだしなかなかに使えるヤツなのだが、私のような職業ならともかく少し運転から遠ざかっていたご家族の練習にちょいと使いたい人には価格が若干高いかな。

 

 

↓Amazonに付けたレビュー

 
 

 

入手の簡単な手押し式簡易補助ブレーキとしては唯一の実用的工業製品と思います。
着脱がワンタッチで、軸受けが回転することにより右ハンドルにも左ハンドルにも対応できる汎用性の高さが特徴。韓国製のためハングル文字取説なのが難点ですが、見るだけで簡単に使えます。ご覧の梱包にて注文から1週間ほどで届きました。

一見すると重そうに見えますが、実際にはパイプなので600gと意外に軽いです。回転する先端軸受けをブレーキペダルのシャフトに差し込んで押すことにより、ある程度しっかりブレーキを効かせることが出来ます。取り外しはグリップの近くにあるレバーを引けばシャフト内部を通ったワイヤーが口を開いて外れる仕組み。この接続部分はそれほどガッチリした金属ではありませんが、曲がって外れるようなことは今のところありません。無駄に広いように思えるのは色々な車種に対応するためでしょう。妙に軽いため少々頼りなく思えますが、ほとんど曲がる(しなる)感じはしません。
以前金属棒が湾曲している先に差し込みが付いているだけのタイプを使った時と比べると安心感があります。金属棒タイプは重量もあり頑丈な感じがするものの、焼きが甘いのか強く押すと結構しなっていたのです。下記、指導員の副業サイトで幾つかの製品を比較してますが、ご覧のように狭い軽自動車の足元でもペダル操作の邪魔になりにくいようによく考えられて作られているため、実用性は高く必要にして充分かと思います。

ステッキを使って自作した簡易補助ブレーキと比較してみました。当たり前ながらウイングブレーキの圧勝ですが、700円で作れるというDIYの良い点もあります。詳しいDIY方法はブログにて詳細を書いてますのでご参考に。

 

 

 

10年ペーパードライバーだったコロコロ娘が子育てのため運転練習をした時にはこうした補助ブレーキを持ってなかったので怖い思いをした。ヤバいときは助手席から足を延ばして足踏み式パーキングブレーキを踏むという荒業をつかうはめに(お勧めせんよ。ロックさせると概ね事故ります)

 

もちろん本格的な教習では絶対に必要なためウイングブレーキを購入したが、他の指導員を仲間に誘うのには安価に自作できる方法を持っておきたかった。

 

実験的に作ったものがこちら。

 

 

↓完成品の比較

上がウイングブレーキ、下が自作品。一番長いステッキを購入したが、偶然にもほとんど同じ長さだった。

 

 

 

 

簡易補助ブレーキDIY方法

 

材料

  • 歩行用ステッキ86㎝      ¥165
  • コの字型ジョイント金具 ¥393
  • ボルト(10㎜×100㎜) ¥122

              合計:¥680

 

 

あと、あったら良いのが先の尖ったカッターと10㎜のドリル。

なーんと、ダイソーのステッキは1500円…ではなく150円なのだ。やっすぅ~

 

 

 

↓購入したもの

 

↓このステッキが150円!

マジです。金属製パイプでこの価格は激安!

 

↓ゴムに穴を開ける

ステッキ先端のゴムを外すと底が射的の的のような滑り止めになっているので真ん中部分をカッターでくり抜く。使ったのはクラフトカッター。これも100均であります。くり抜くと金属が見えた。なるほど、ステッキの軸がゴムクッションを突き破らないように金属のワッシャーが埋め込まれているんだねー、困ったなー、10㎜ボルトでは太すぎた。通りまへんがね。

 

 
 
対処方法はふたつ。
  1. 穴に通るボルトを使用する
  2. ドリルで穴を広げる

両方ともやってみることにした。

作る人が必ずしもドリルを持ってるわけではないし、DIYが苦手な人もいるからだ。購入して組み立てるだけで使えるものが望ましい。

 

まず、手持ちの4㎜ボルトにワッシャを入れて引っかかりを作って試すとコの字型ステーの穴より細いためガタが大きく安定しない。ナットを通すとジャストフィットして横のガタは無くなった。左右については多少スライドする方が良いと思えるのでそのまま。

 

↓ワッシャの後にナットを通して固定

なっとがちょうど良いスペーサーになって穴に沿ってスライドするかたち。

 

↓ゴムに突きさし中から別ナットで固定

厚めのゴム層があるため強く回しても完全に締まり切らない。多少の弾力があったほうが良いからちょうどいい。

 

↓元通りに差し込めば完成

差し込んだだけで固定されているが、若干のしなりがある状態。ステーは長さ違いタイプがお勧め。ペダルステーの形状をみて、斜め方向から力が掛かっても外れにくいように使えます。

 
 
手持ちの4㎜ボルトの長さが5㎝ほどしかなかったのでブレーキに差し込んで強く押すと少ししなるようにガタがでる。軸の中でボルトが斜めになるからだ。これでも充分に使えるが、ガタが気になる人は長いボルトを用意してそのボルトの先端にもナットを足せばステッキの軸の中でグラつくことは少なくなるはず。あるいはボルトにステッキの軸穴サイズまでガムテープなどを巻きボルトが軸内部で遊ばないようにするだけでも改善されるだろう。
 
4㎜ボルトはブレーキを押す力くらいでは折れることは無いと思えるので、これでも充分に使用できる。
 

購入すべき材料

  • 4㎜×100㎜程度の長めのボルト
  • ↑に適合するナット×2
  • コの字型ステーの穴にボルトが引っかかる程度のワッシャー(穴の開いた円盤状のもの)
  • 必要に応じてガムテープなどスペースを埋める物
 
 

 

↓加工して10㎜ボルトで固定

私はさらに10㎜ドリルでクッション中穴を広げて、買ってきた10㎜ボルトを差し込んで固定した。さすがに横のガタはほぼなくなった。ちなみにコの字型の内角でステーを支えるため飛び出てるボルトの頭は実際にはさほど気になりません。

 

これで完成。総製作費¥700(笑) 

あまりに安くできたのでブログの記事テーマを「お笑いDIY」にしたが、ちゃんと使えます。ボルトやナット、ワッシャーを買い直したりクラフトカッターを買っても1000円でおつりがきますよ。

 
 

 

↓こんな感じで使う

 

↓足元のアップ

本来MTでは使いにくいはずだが、狭いミニの足元でも運転操作は問題なくできた。このミニに関してだけはウイングブレーキより、DIY品の方が着脱などの使い勝手は上だった。

 

 

 

さすがに品質の面では製品版には敵わないので信頼と安全を優先する方は素直にウイングブレーキを買ってください。


でも、ブレーキのペダルシャフトに対するロック機構がない反面、差し込むだけと単純明快なのでミニのようにウイングブレーキが使いにくい車の場合は出番があるかもしれません。補助ブレーキの補助として装備しておきます。

もしロック機構が必要ならステーに沿わして伸ばしたマジックテープで固定すると良いかと思います。ボルト穴でテープを貫通させれば簡単に固定できるかと。

 

今回のダイソーステッキは金属製ですが、激安150円だし強度は不明です。そもそも本来の使い方ではありません。ステッキについてはホームセンターでちゃんとしたのが2000円ほどで売られてます。3つ折り式だったり、伸縮式で長さを変えられたりするので、不安な方はご予算に応じて素材を選んでください。

 

 

そうそう、言い忘れたけど、製品版の手押し式の補助ブレーキがあっても本格的な急ブレーキは掛けられません。足の力で踏む教習車のブレーキには敵わないし、教習車の補助ブレーキですら普通の車のフットブレーキには敵いません。
我々もあくまでも注意を促し運転手の気づかないキケンを避けるために使う程度です。必要があればパーキングブレーキを使う(お勧めせんよ)覚悟は常に持っておいてください。

 

 

なお、我々教習指導員は補助ブレーキに慣れてます(一般ドライバーよりはるかに手前からブレーキ補助してる)から問題なく使えますが、一般の方はそうではありません。基本的に補助ブレーキは転ばぬ先の杖なのです。普通の車のブレーキと同じように危なくなってから使っても間に合いませんよ。
この記事をマネして自作するのは自由ですが、自己責任で使用してください。

 

ヘタに使って事故っても知らんでぇ(笑)