標準ゼロキューブに使われているキッチンは対面タイプI型だが、コンロ前に壁がある一部開放型。セミオープン型とも呼ばれるキッチンになっている。
↓対面タイプI型・キッチン
(画像は(勝手に)お借りしました)
もちろん標準でも必要充分な機能があるのだろうが、我が家もそうであるようにキッチンは家の主が一番長く居る場所であるリビングダイニングに面し家の印象を左右する最重要装備品でもあることからグレードアップする方も多いようす。
なかでもアイランド型と対面タイプI型の利点を併せ持ちバランスが良いと言われているペニンシェラ・キッチンは希望者が多いようだ。
↓ペニンシェラ・キッチン
(画像は(黙って)お借りしました)
↓我が家のペニンシェラ・キッチン
画像の右は玄関ホールへの扉なので開口部は最大幅となる。キッチン上部に見える出っ張りが梁に相当する壁で、ここで支えている。
他のブログ主さんや読者から「2×4のゼロキューブを検討しているが、ペニンシェラ・キッチンを入れたいと言ったら断られた」などという話を聞いたり、その方法について質問があったりしたので、この建物の建築監者であり雨漏り修理を頼んでるM島氏にシャア専用ZERO-CUBEでペニンシェラ・キッチンを入れた方法を聞いてみた。
M島氏によると、基本的に特別なことをしなくてもペニンシェラ・キッチンを入れることは可能との事。
基本設計のキッチン前の壁は乱雑になりがちな内部を見せないようにするための仕切り壁に過ぎず重量を支えるための構造壁ではないのだそう。実際の2階床は幅広の梁で支えてるらしい。
従って大きく開口部を取りにくい2×4工法であっても仕切り壁を取り外しペニンシェラ・キッチンに変更できない理由はないとの事。
古い画像を調べてみると室内仕上げする前の骨組みが分かりやすい物があったのでご紹介。
↓正面左手がキッチン
その上にある2×4材を重ねたミルフィーユ状態の壁が梁に相当する部分で、その上の2階床と接合することで支えている様子。
↓階段が付く前の画像
左下に見えるミルフィーユ梁から分厚い梁に繋がっているね。これで支えているらしい。真上天井付近には2階の梁がみえる。
↓キッチン内側から換気扇方向
左は玄関ホール。この辺りはかなりガッチリ組まれていることが判る。
実際に我がシャア専用ZERO-CUBEのような実例もあるし、2×4でも大きな開口部を取りベニンシェラにすることは可能です。
じゃあ何故工務店によっては断られる場合があるのか?
元々2×4で設計されているゼロキューブではあるが、担当する代理店ごとに仕様が違うのが普通で工務店により得意不得意な建築工法があったりもする。中には在来工法じゃないとゼロキューブを建てられないというところもあるのだそう。
両方の工法が選択可能な場合でも、在来工法の方が得意なところだと2×4での間取り変更に難色を示したり一切の変更を認めない工務店があったりする様子。
つまり工務店側の事情(笑)です。
もし担当の工務店で希望が叶わない場合は、別の代理店に当たってみるのも一つの方法(方法①)かも。
代理店制度のビジネスの場合は担当エリアに制限があり一般的に越境は認められないのが普通だが、施主のやりたい事が代理店側の事情で制限されて顧客を失うのはお互いに望ましくない。2×4でペニンシェラを入れられる代理店を紹介せよとLIFE LABELに要望すると、きっと良い方法を案内してくれると思う。
それでもダメなら正規代理店以外の工務店にてゼロキューブっぽい家を建てればよろしい。ゼロキューブには希望の仕様を諦めてまで名前に拘って建てるほどのブランド価値はありません(笑)
ま、割高にはなるかもしれないけどね。
追記:
校正のため読み直していて気づいた。ペニンシェラを入れる方法などと銘打つ割に肝心なその方法をほとんど書いとらんではないか(笑)
慌てて加筆する。
方法② このブログを工務店に見せて交渉する
「他の工務店では出来てるや〜ん」と、ごねるわけ。仮に要望が通らなくても、少なくとも貴方のために工務店がどこまで力を尽くしてくれるかは判明します。
方法③ キッチンを施主支給し自作する
やや難易度高めでDIYマスター向けか。途中で投げ出すことになるとエライことに…
方法④ ↑と偽ってリフォーム業者にやらせる
変な業者に引っかかってエライことに…
方法⑤ 標準で建てた後に壁を剥がして自分で改造
失敗してエライことに…
②以外はロクなもんじゃないな(笑)
ブログは交渉に使ってもらって良いけど…、他はやめとけ!