玄関ドア電子錠のセキュリティについて(追記あり) | シャア専用ZERO-CUBE戦記

シャア専用ZERO-CUBE戦記

従軍5年の中堅となったシャア軍曹は曹長に昇進しました!
還暦夫婦が建てた企画住宅ゼロキューブのブログ。自らシャア専用と名付けた赤い外壁の住まいに関する出来事について(たま〜に)ガンダムテイストを交えながら書き記す、親族への報告と忘備録を兼ねた全記録。

我がシャア専用ZERO-CUBEではYKKapのヴェナートというシリーズの玄関ドアがシミズホームの標準仕様として装備されており、ちょいとおしゃれなカーブしたアイアン調のオプションハンドルに変更してもらっている。

さらにこの玄関ドアハンドルはモデルハウスとして1ヵ月貸し出す見返り特典のひとつとして電子錠のついたスマートドアになっているのだ。

 

詳しくは↓こちらメーカーサイトをご覧ください。

YKKap ポケットKey 

 

 

 

↓実際に私が持ってるキー

 
内部には非常用のシリンダー錠が隠されている。
停電などでロックボタンが反応しないときにこれで解錠できる。

 

ただし、この差し込んで使う鍵のキーホールはハンドルの上下に2ヵ所あり、片方を解錠した後すぐにもう一方も開けられないと上がロックしなおすというピッキング防止機能がある。ピッキングにはある程度時間が必要だからね。

 

 

このポケットkeyは車のスマートキーと同じくキーを持っているだけでボタン一つで玄関ドアを開けることができる。また、ハンドルに触れるだけで解錠できるカードキー(薄いので財布にいれておける)も使えるし、普段持ち歩く携帯などの小物にシールを貼り付けるだけでカードキー同様に使うことが出来たりする(参照:スマホが家の鍵になった)優れものなのだ。

 

 

非常に便利な反面、セキュリティが気になる所。

 

リレーアタックという言葉を聞いたことがあるだろうか? 車の盗難手口のひとつでスマートキー仕様の車を盗む方法だ。

 

詳しくは 「リレーアタックから愛車を守る方法」 などのサイトを参考にしていただきたい。

私は自動車の教習指導員なので仕事中にこうした話題を教えることもある。

 

簡単に言うと、ドライバーに近づいてスマートキーから常時発信されている暗号化された電波を傍受し、その電波を車両のそばにいる仲間へ転送して車両を盗む方法。その複数の人手が必要な手口から「リレーアタック」と呼ばれている。

 

我が愛車、ローバーのミニ・クーパーにはもちろんそんなものは無いので心配ない。それどころか、キーを挿しっぱにしていてもだれももっていかない(笑)ほどボロい。もともとローバー・ミニはドアキー&エンジンキー&ガソリンタンクキーの3つが必要なほど使い勝手が悪くスマートには程遠い。キャブ仕様のため最近の車しか乗ったことないチョークすら知らない若い人ならキーがあってもエンジンすら掛けられないだろう。

バイクもそうだが、私は鉄で出来た自然吸気の古い乗り物が好き。

奥さんまで古いくらい(笑) 馴染みのあるものは安心できるのだ。

 

 

しかしシャア専用ZERO-CUBEは不本意(笑)ながら最新の家。

 

そんなに高級な家ではないかもしれないが、色々と便利な機能がもともと備わっていたりする。

便利な機能は複雑な構造である場合が多く、しっかり理解してないと弱点も内包するのだ。

 

 

色々調べた結論から言うと、YKKapのスマートドアである我が家の玄関キーは常時電波を出しているわけではなく、ボタンを押したときだけ電波を発する仕組みであるためリレーアタックは困難。事実上車泥棒の手口での盗難は心配しなくて大丈夫っぽいが、他のシステムを使う玄関のスマートキーにはその可能性はあるようだ。

 

「玄関ドアのリモコンキーってリレーアタックされる?」などのサイトを参照

 

 

問題は、盗っ人よりも心配なのが住人が間抜けであること(笑)

 

年相応なのかそれ以上かもしらんが物忘れが激しくなってきているので、鍵を持たずに玄関出たところでロックボタン触ったりして締め出されたりしないか、入居までは不安だった。

 

そこで、今回は調べついでに色々と実験してみたぞ。

 

 

 

シチュエーション①

玄関にいつものポーチ(ポケットkey入り)を置きっぱで、お母さん→仕事、私→車の整備をする。よくある日常。

パーツなどを取りに何度も出入りするうちに、ついうっかり玄関ドアのロックボタンを触ってしまう。

はたして締め出し食らってランチ食えずに餓死するのか?

 

 

↓玄関横の窓枠に置いた

玄関ホールの床においても反応しなかったので、ちょっとでも近くなるように明り取りの窓枠に置いてみたが、やはり反応しなかった。

 

 

↓そこで玄関内側にぶら下げてみた

 

これはさすがに反応した。つか、これで開かないようであれば外からも無理だわな。

しかし開いたり開かなかったりで、反応が悪い。

 

 

↓キーが入っているポーチ外側のポケットをハンドル側にすると概ね解錠した。

 

 

ポーチから出して吊るすと100%解錠する

訂正する。100%反応したのは間違いのようで、しないときもあった。下に追記あり。

 

 

玄関ドアの内側にポーチを吊るす人はいるまいが、仮に出がけに内側に落としてカードキー等でロックして外出したりすると位置によってはヤバいかも。

 

 

 

 

 

さて、我が家は玄関横がガレージである。

 

 

↓こんな感じで、直線距離でドアハンドルから約2m

 

 

 

奥がバイク置き場で手前がミニ・クーパーという順番で駐車しており、車の横を走り抜けて奥にバイクを駐輪する(バイクの方が大事)関係上、玄関横すぐに車を建物にくっつけて駐車することになる。その隙間約5cmで時にそれ以下。

 

さすがは運転が人より3倍上手な赤い彗星だけのことはあるな(笑)

 

 

車に物を置き忘れたまま家に入ることはよくあるよね?

そこで…

 

 

シチュエーション②

車にポーチを置き忘れたまま、シールキー(スマホ貼付)で玄関をロック、バイクでパチンコに行ってしまう。

それを見ていたドロボーさん、ロックボタンを押せば解錠できるか?

 

 

↓こんな所には普通置かんが…

 

 

 

 

 

うむ、ぜんぜん反応しない。安心だな。

しかしどこに置き忘れたら反応するのだろう? ポーチを移動して試してみる。

 

 

↓車のボンネット

ポーチは忘れたことないが、スマホや財布は実績がある。

 

 

 

 

 

 

反応しない。

う~ん、面白くないぞ。意地になって開くまで実験する。

ちょっとずつボンネットの上を前に向かって移動し、最後はライト前に置くが開かない。

ニャロメぃ、玄関横ならどーだ! 

 

 

↓手すりに置いてみた

 

 

 

 

これはさすがに反応した。当たり前だな。

 

 

 

メーカーサイトによると、玄関ドアのロックボタンを押すだけで解錠できる距離は20~80cmとのこと。

実験ではそれ以内であっても、人体が間に入ると(つまり腰の後ろにポーチがあると)開かなかった。それくらい微弱な電波という事だろう。手のひらでキーを握りこんだくらいなら解錠した。

 

 

同様に、ポケットkeyのボタンを押して解錠できるのは3mとのことだが、当家では1~2mまで近づかないと解錠できなかった。

これはもう少し強いほうが買い物帰りに車の中から解錠出来て便利かもしれないな。

 

ピッキング防止サムターンキーと併せて、YKKapのポケットkeyはズボラで忘れっぽいシャア専用ZERO-CUBE住人にはまずまず適したセキュリティなのかもしれませんな。

 

 

とりあえず安心したよ。

(半年住んでから言うなや)

 

 

 

記事を投稿した後にさらに実験を続けると面白いことが分かった。

玄関ドアの内側に吊るしたときに反応したりしなかったりした原因は、障害物となるポーチの厚みもあるようだが、どうやら下記の「置き忘れ防止機能」というものがが働いたようす。

 

 

置き忘れ防止機能説明画像

 

 

この範囲でポケットkeyが静止しているときに外部からロックボタンを押しても解錠せず、警告音と赤の点滅表示になる。試しにキーのみをひもで吊り下げたり揺らしたりしてみると無反応だったり点滅表示したりしなかったり。ひもの長さや揺れ方、距離によるのかもしれない。

 

なお、中に吊り下げた状態を色々変化させて外部からうまく施錠できた場合でも時間が経つと反応が無くなり解錠できなくなった。これは意に反して締め出される危険性があることになるが、現実にはこんな特殊な使い方はしないだろう。

 

 

つーか、室内に置いてるのに反応したらアカンがな(笑)

 

 

 

実用上はうまくできているようだが、所詮は機械。

過信は禁物という事やね。