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朝早い時間の方が
火葬炉の温度が高くないので
赤ちゃんのお骨が残る可能性が高いそうです。
朝イチの10:00にぜろちゃんの火葬をお願いしました。
映画みたいだけれど、その日はざーざー降りの雨。
喪服を着て、ぜろちゃんと一緒に火葬場に向かいます。
ぜろちゃんのことは互いの両親に伝えていなかったので
夫と二人だけのお葬式です。
炉に入れる前の最後のぜろちゃんとのお別れの時間。
寂しくないように家族写真を入れて、お焼香をあげました。
ぜろちゃんの棺があまりにも小さくて
炉の扉が大きく無機質な銀色で
ぜろちゃんのお骨は残らないかもしれないと思いました。
火葬を待っている間、他の葬儀の方とすれ違います。
年配の方が多いなか、若いのに車椅子に乗った私は明らかに異質でした。
入院中の1週間で5キロ減ったので
相当やつれていました。
火葬が終わり、ぜろちゃんのお骨を拾う時
1本の大腿骨が綺麗に残っていました。
一緒に入れていた折り鶴や手紙は跡形もありません。
お箸で大腿骨を拾おうとしたけれど、持った瞬間崩れてしまって
残りのお骨はとても拾えないので
火葬場の方に刷毛で骨壺に収めてもらいました。
全部集めても小指の先に乗ってしまう位の遺灰
あまりの小ささと儚さに胸が締め付けられました。



