単身赴任だった父が、突然倒れ
意識不明のまま40日後他界しました。

納骨を終えて数日後
実家の母から
「お父さんが帰って来た」
と電話がありました。

母は一階の玄関に近い部屋で寝ていたのですが
最近、毎晩母が眠りにつくと
玄関の鍵をそっと開け、
二階の父の寝室へと
階段を登る音が聞こえるそうです。

それは、生前に父が朝早い母を起こさないように
静かに帰宅する足音と同じだと言うのです。
父の隣の寝室だった兄も、
同じ足音を毎晩聞いていました。
その週末、ひさしぶりに実家に帰った私は
子供の頃と同じように父の寝室で寝ました。
真夜中にふと目が覚めた時、
ギシッ、ギシッと
階段を登る音が聞こえました。
不思議と怖くもなく、
ああこれか、と落ち着いて聞いていました。

ゆっくり階段を登る足音が止み
すぅっとふすまが開きました。
「お父さん、おかえり」
呟いたところで私は寝てしまったようです。

翌朝、母にそれを話すと、
「知ってる。
 お父さんの足音がしたから、 おまえが二階にいるよ、って声をかけたのよ」。
それ以来、足音はしなくなったそうです。

淋しい幼少期を過ごし
家族の温もりを人一倍求めていた父でした。
生きていれば、毎日抱きしめて
「おかえり」を言ってあげたい。
この気持ちが父に届いていればいいなと、10年以上たった今も思います。

俺と友達は放置して先を行こうとした瞬間、またまた木の実が上から落ちてきた。俺はすぐに
狸の方を見ると何故か再び近づき様子を伺った。多分夫婦なんだろう。片一方が傷口を一生懸命舐めていた。

いつもなら何とも思わず「淘汰淘汰w残念狸さんww」とか言いながら放置して行くんだけど
何故かこの時だけは変に優しい気持ちになり二匹に手を差し伸べ捕まえる事が出来た。

友達は「喰うの?」とか言われたけど俺にはそんな気持ちひとつもなかった。
狸に効くかわからないけど自分用の消毒液を傷口に塗り、抱っこして歩くのも厳しかったので一匹を友達の
リュックの中に、怪我をしている方を俺のリュックの中に入れ予定を変え下山した。

山を降りてすぐに町の動物病院に連れて行ったら医者がもう少し遅ければ死んでいたと教えてくれた。
その後二匹は怪我の具合が良くなるまで俺の家で保護する事した。

そして数日後、すっかり良くなったのか走り回れるようになっていた。狸って鰯喰うって初めて知った。
さすがにずっと居られては困ると思い、「そろりとお前等自分の山に帰るか?」と冗談に声をかけた。

翌日、仕事を終えて二匹分の鰯を買って家に帰ったら二匹とも居なくなっていた。慌てて探したけれど
どこにも居なかった。残ったのは大量の鰯だけ。それからまた数日経って狸二匹が居なくなったと同時にもう一つ無くなっていた物に気付いた。それは俺の給料が入る通帳とそのはんこ。
通帳とはんこはすぐに再発行してもらったが今でも数ヶ月に一回、いつの間にか窓口で数百円がおろされている。
あいつら・・・鰯が相当気に入ったのかな?



沢登りをして体験した話。

いつもの様に友達と二人で沢を上っていると上から木の実が落ちてきた。
特に当たり前なので気にもしなかったが何故か一定の間隔で上から落ちてくる。
しかも必ず俺の身体に当たるように。8Mほどの滝の横を必死になって登っているときも
頭に木の実がコツンと当たった。俺は必死だったがこのとき当たった木の実は拾っていた。

見ると木の実は胡桃だった。近くに胡桃の木は無い。滝を登りきり達成感と共にあたりを見渡すと
また木の実が落ちてきた。上を見ると木なんか無く青い空が開けていた。
友達にその話をしたらくだらないと一蹴され再び上を目指し沢を上り始めた。しばらくするとまた
木の実が肩に当たった。しかも横から。

確実に誰かに投げつけられたと思い飛んできた方向を
見ると何かの視線を感じた。友達も「何かいる!!」と同じ方向を指した。怖かったがその方向へ
歩いてみるとなんとそこには狸が二匹座って?た。普通なら逃げるんだろうけどその二匹は逃げずに
ずっとこっちを見ていた。よく見ると二匹は逃げなかったんじゃなくて逃げれなかったとすぐに気付いた。

一匹の狸は足に何かで傷つけられた傷があり血が滲んでいた。