翻訳は言語を扱うものですから、カバーする範囲が非常に多く、
ここはこう訳せばいい、と系統だったカリキュラムを作るのがなかなかむずかしいのです。
ですから、どうしても翻訳の教授法は、課題を用意してそれを翻訳してもらい、訳文を添削したりコメントを付けるという形になります。
しかし、翻訳者が知っておかなければならない知識はひとつの言語から別の言語への変換だけとは限りません。
たとえば文芸翻訳の場合なら文芸翻訳の、原稿を書くルールというものがあります。
お手元の小説を見ていただくと分かると思うのですが、出版されている書籍では台詞の最後に句点をうちません。
しかし、学校では最後にも句点をうつように、みんな習ってきています。
つまり、小説では、
「そうですね。そうだと思います」
となりますが、
教科書には
「そうですね。そうだと思います。」
と書かれていたのですね。
あるいは映像翻訳には映像翻訳のルールがあるでしょうし、
ビジネスにもそれぞれの分野のルールがあるでしょう。
このような知識は、ただ知ればいいことなので、その知識を持っている人に教わればすむことです。
そして、それが一番間違いのないのは翻訳学校ですね。
ですから、良い翻訳者になるもっとも良い方法は翻訳学校にいって、まずできるだけのスキルを身に着けることだと言えるでしょう。