瞑想と座禅 …違いはあるの? 【3】瞑想と座禅の方向性の違い | ゼロ思考 (願いが叶う潜在意識・瞑想・ゼロ思考アファメーション・カウンセリング)★佐田弘幸

ゼロ思考 (願いが叶う潜在意識・瞑想・ゼロ思考アファメーション・カウンセリング)★佐田弘幸

瞑想歴20年、プラス思考の弊害を唱えて20年。
日本人に合う独自のゼロ思考アファメーションや、潜在意識の攻略法などを「ゼロ思考メソッド」として提唱。カウンセラーの養成講座も好評。

メディアで扱う瞑想の情報では、瞑想の全体像がわかりにくいので、よりわかりやすく説明を始めました。

今回は3回目。

 

■瞑想と座禅の方向性の違い

  • 半眼と瞑目どちらでもよい
  • 目を閉じる瞑想は神秘体験に向かう
  • 半眼の座禅はゾーンに向かう
     

 

瞑想と座禅の方向性の違い

最初は、意識のコントロールが瞑想の主なエクササイズです。
注意のコントロールに慣れてくると、集中力がどんどん増してきます。

 

こうして瞑想に慣れてくると、次の2つのステップへ向かいます。

・外からの刺激を断絶し、潜在意識に深く入って、内なる声との対話や、自己を超えたインスピレーションを得る瞑想。
(芸術家や、科学者が好む)

 

それとは真逆の、
・外側の刺激に対して集中し、感覚を研ぎ澄ませていき、ピークパフォーマンスを上げていき、ゾーンに入る瞑想(無になる瞑想)。
(アスリートや、ビジネスマンが好む)

 

両者、そこに至るまで、最初に実行する共通の訓練は、雑念を制御する「注意のコントロール」です。

 

今回は、この部分を説明していきます。

 

  • 半眼と瞑目どちらでもよい

一般的な瞑想では、目を閉じます。
瞑想から日本独自の変化をした座禅では、半眼が主。

 

刺激を減らすために、目を閉じたり、半眼にしたりしますが、実はどちらでもOK。

 

  • 目を閉じる瞑想は神秘体験に向かう

瞑想のように目を閉じた場合は、外からの刺激が減ります。
そのために注意は、心の内側に
向いてきます。

 

慣れると、身体が生理的には寝てしまい、
意識だけが目覚めている状態が続きます。

 

そこから内なる声という幻聴との対話が成立したり(神との対話と言われることも)、
聖なる幻視などが現れ、インスピレーションが与えられたりすることもあります。

 

このときの脳波を調べると、シータ波と言って、夢を見ている状態と同じです。
そのため、インスピレーションや神秘体験を求める人には好まれる瞑想なのですね。

 

拙書「すべてはうまくっている」でも紹介しましたが、芸術家のダリは、絵のモチーフをうたた寝状態で見る夢の中に求めました。

 

その方法をふくめ、他の体験談も述べましょう。

 

 ●

 

アトリエで、ダリは椅子に座り、片手でスプーンを持ちます。

 

うとうとすると夢が始まるのですが(入眠時の夢)

そのときは、指の力も抜けて、床にスプーンを落とします。

 

「チャリーン」と音がして、ダリはうたた寝状態から目覚めます。

そして、今見た夢をモチーフにデッサンでキャンバスに描き留めるのです。

 

 ●

 

また、音楽家の宇崎竜童と阿木燿子は、曲が売れなくなったとき、

目をつむって神に「曲を与えてください」と祈りました(生理的に瞑想と同じ)。

 

何度も祈っていると、あるとき突然、頭の中で曲が鳴り始めたのです。

それが、山口百恵の大ヒットソングとなりました(プレイバックパート2)。

(以後二人は、山口百恵、一連のヒットソングを手がける)

 

 ●

 

私も、深い意識に入ったときに、「真実を教えてください」と祈ると、あるときから声が聞こえてきて(夢の幻聴)、質問に答えてくれたり(会話が成立する)する経験をしました。

 

また、深い意識に入った時、身体から意識が離れるような訓練をすると、そのうちに再現精度が高まってきて、そのコツをつかんだりもしました。

 

目を完全に閉じるデメリットは、初心者には眠りやすいことでしょう。

 

 

  • 半眼の座禅はゾーンに向かう

座禅は、壁に向かって座ることが多く、半眼にしても目から入っていくる刺激は少なく、集中を妨げません。

 

多少は視覚的な刺激があるため、“目を完全に閉じる瞑想” に比べ、いくぶん眠りにくいメリットもあります。

 

目が半分開いているため、“集中の対象” を視覚的なものにすることも可能です。

 

梵字の「阿」を大きく書き、それ全体を集中する座禅を「阿字観(あじかん)」と言います(「阿」は梵字)。

 

信州松代(長野市) 清水寺さんから拝借

 

真言宗智山派宗務庁 YouTube 阿字観を知る から拝借

 

また、周囲の音など、“身体の外からの刺激” に集中するため、当初の目的である “雑念を戻す注意のコントロール” を達成した後では、非常に強い集中力が付いています。

 

 ●

 

瞑想をしていないレーサーやアスリートでも、調子が良く、極度の集中が続いた後、偶発的にですが、ゾーンに入ることがあります。

 

瞑想で集中する訓練をしっかりしている人なら、15分~30分でゾーンに入れるようになるでしょう。


ゾーンに入ったり、入らなかったり、ではなく、必ず入れるようになれば、技法の習得的には一人前です(内観は別)。

 

 

この瞑想・座禅を好むのは、
頂点を目指すアスリートや、より高いハードルを越えたいビジネスマンと書きましたね。

それは、下記のようなメリットがあるからです。

 

レーサーなら、速いスピードでも異常にゆっくり見えたり、
走るラインが光って見えたりします。

 

アスリートなら、物理的な視野180°を超え、後ろが見えて360°わかる状態になったり、
野球や卓球では高速のボールが止まって見えたり、ゴルフのホール(穴)が大きく見えたりします。

 

ビジネスマンなら、プロジェクト全体を俯瞰でき、キレキレの意思決定ができたり、
会議の発言で、一人一人の心の動きが分かって、対処しながら全体の意見をまとめ(コントロール)られたりします。

 

デメリットを考えてみましょう。

 

ゾーン入るには、“意識を非常に研ぎ澄ませることが大切” です。

この感覚は、ゾーンに入った者でないと難しく、
そのため周囲に、 “意識的にゾーンにいつでも入れる経験者” がいないと、この感覚をつかむのに苦労することです。

 

瞑想をしていない人やトップアスリートでなくても、稀にゾーンに入るときがあります。
交通事故で当たる瞬間などに起こりやすいですね。

 

昔、私がバイクで事故に遭ったとき、すごいスピードで「うわ、当たる!」と思った瞬間に、周りの音が消え、時間の流れをスローモーションに感じました。

 

この瞬間が、ゾーンに入った時です。

 

このようにゾーンに入った感覚は、普通の集中の延長線上ではなく、明らかに “閾値(しきいち)を超えた、まったく違う感覚”です。

 

 

私が瞑想でゾーンに入る場合は、

周囲の音…それも “ごくごく小さな音” に集中して、意識を360°広げていき、さらに意識を研ぎ澄ませることをしていくと、約20分ほどで、ものすごく集中できて、意識がキレキレの状態に入ります。

 

それが、ゾーンへ能動的に入った時です。

 

※ 私の場合、半眼でなく目を完全に閉じますが、慣れているので、

内面に注意を向ける瞑想と、

外の刺激(音)に、注意を向ける座禅と、

両方ができます。

 

 ●


皆さんはどちらを好みますか?
瞑想の最初は、難しいものではありません。

 

未体験の方はぜひ一度試していただきたいし、体験者はより理解を深めて、満足のいく瞑想ができれば、瞑想を紹介する者としては、とても嬉しいです。


続く。

 

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※ アスリート・レーサー・格闘家、ビジネスでも上を目指す人など、ゾーンに入る瞑想をご希望の方はご指導いたします。

さわりだけでも…という方から、プロのトップアスリートまで歓迎!

 

※ 神秘体験系の瞑想も、ご希望があれば指導いたします。

 

info【アットマーク】ishiki-meisou.com

 

 

―  書籍  ―

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そんな人にお届けしたい内容です。


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