道内自治体の「住居手当」モンダイが面白くなってきた。道新の函館道南版は今日、「持ち家手当 道南6町支給」という記事を紙面に掲載した。室蘭胆振版以外では初めて目にする。

 

 

 「持ち家手当」というのは、自治体職員の「住居手当」のうち、所有する自宅、いわゆる「持ち家」について支給される手当であって、正式な名称ではない。内容を伝えやすいこと、または優遇されているという印象付け、あるいはその両方を意図して、そう呼んでいるようにみえる。

 

 道新は去年9月にこの件を報じて以降、折に触れて続報してきたが、いずれも室蘭胆振版において、伊達・登別の両市の動きを掲載するのみだった。道内6割の自治体が旧態依然であることを報じながら、全道版紙面に掲載しないことをいささか不思議に思っていた。目覚めよ!役場の管理職 という案件ですわな 道内自治体の住居手当問題 | 玄冬シニアの心象日記 (ameblo.jp)

 

 今朝、函館道南版にこの問題を掲載したということは、いよいよ道新は「小出し作戦」を始めたのかもしれない。自治体に動きが出始めた地域ごとに報じることで、問題を継続して取り上げ、旧態依然の自治体に圧をかけながら、道民世論にも問題を提示し続ける‥そんな作戦なのではなかろうか‥違うか?、いや、きっとそうに違いないw

 

 まあ、とにかく、これまでの伊達・登別2市の動向に加えて、道南6町の動向(今金町は廃止予定)も伝えられる見込みとなれば、関心を持たずにいられない。各自治体の継続理由がそれぞれチグハグだから、成り行きが楽しみになってしまうw

 

 

 ところで、さきに報じられた伊達・登別両市の現状はというと、同じく今朝の室蘭胆振版紙面に大きく「登別市が職員に支給「持ち家手当」問題点は」として掲載し、

“登別市”に絞って、労組の反対から交渉は行き詰まっているとして、自治省OBの大学教授と道南の乙部町前町長の意見を載せていた。まるで登別市に対する道新からのアシスト・パスみたいだ。

 

 大学教授は、他団体が市政に介入するなどあってはならないこと、市は抗議文を受け取らずはねつけるべきだった、道市町村課(胆振総合振興局では地域政策課)に協力を呼び掛けるなど自治労対策を練るべき、市民の声を聞くアンケートも実施してはどうか、などと助言しているが、市の意思が決まっているのだからアンケートは不要だろう。

 

 その点、乙部町前町長は明快だ。市が条例案を議会に諮り、可決されればすぐにでも手当は廃止できる、組合派の議員もいるだろうから、そこは議会で議論を尽くすべきだ、と述べている。

 

 専門家に訊くまでもなく、このような案件は、自治体が毅然として対応すべきことなのだ。結局のところ「持ち家手当」問題は、特に幹部職員の“やる気”の有無がハッキリと見えてしまう、そんな案件なんだろう。道新の「小出し作戦」が次に展開するのは、道内どっち方面だろう‥期待しちゃおう。

 

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