きのう国土交通政務官が、収支報告書に10万円の収入を記載していなかったとして国土交通政務官と、内閣府政務官、復興政務官を辞職することを決め、辞職願を提出したということだった。

 

 「政務官」というのは、国家行政組織法や内閣府設置法に規定する国の行政機関の官職であり、いわゆる公職だろう。「収支報告書に記載していない収入があったことが新たに明らかになり、責任をとりたい」という辞表を受けて政府は、持ち回りの閣議で国土交通政務官らの辞任を決定した。

 

 さて、北海道関係議員のうち22万円不記載だった前知事の女性参議について1/25の北海道新聞は「現時点で、記者会見や説明会などを開き、積極的に支持者や有権者に対し経緯を語る機会は設けていない。」と書いていた。

 

 くわえて当該記事には、「後援会幹部は本人から説明を受けていないといい、「一般の人には高い金でパーティー券を買ってもらったのだから、その人たちに対して何も説明しないのはまずい」と指摘。本人から最近電話で「不記載は少額」と伝えられたという支援者は「金額の問題ではない」と批判した。」とあった。

 

 そうよのう、金額の問題ではない。

 

 前道知事のこのT参議は現在、自民党の女性局長をしている。党の女性局長というのは「政務官」など法に規定された公職ではなく、党の内部の、いわば内輪の役職だから、公職と同列に考えることにはならないのかもしれない。

 

 ただ、自民党女性局のホームページにある就任挨拶をみると、先般の女性局海外研修での不適切な情報発信等により、信頼を損なう事態となったから、信頼回復に全力で取り組んでいく、と宣っている。ご挨拶 | 自由民主党 女性局 (jimin.jp)

 

 その「海外研修での不適切な情報発信等」というのは、例のあの"エッフェル姉さん"のポーズ写真投稿だったはず。そして、その"姉さん"は、前任の女性局長ではなかったか?

 

 自民党幹事長は「観光だと誤解されるような写真をSNSにアップしたのは軽率だった」として厳重注意したことを明らかにし、"姉さん"は女性局長の辞表を提出し8/22受理された、とあった。(Wikipedia)

 

 そのことからすれば、T参議だって、収支報告書の22万円不記載を「少額」と言って平然とはしていられないのではないか?少なくとも"エッフェル姉さん"のは、誤解を招く軽率な行為、との整理だったが、収支報告書の不実記載というのは、明かな規正法違反であり、訂正されてもそれまで違法状態となるから、"エッフェル姉さん"より大きな問題だろう。

 

 去年の9/22女性局長就任からまだ4か月ちょっとしか経っていない。「辞表」というのはこっぱずかしくて出せないんだろうな。しかし、前任との比較でみると、平然として騒ぎが静まるのを待つというのでは著しくバランスを欠く。

参院議員(道選挙区)高橋氏の1/19動向は、ウケ狙いコントだろうか⁉ | 玄冬シニアの心象日記 (ameblo.jp)

 

 道新デジタルにはきのう「道内の所属議員4氏訂正へ」とあったが、T参議については表に書いただけで、コメントはとっていない。もっと、突っ込んだ取材はせんのかのう?金額の問題ではなかろう。