本日は、ウルトラマンギンガS 決戦! ウルトラ10勇士!! の公開初日でございました。というわけで、僕も行きました。
こ れ だ
平成ウルトラマン10人が一堂に会するこの映画。ストーリーもアクションも文句なしの大作でした! 行ける人は映画館にGO! と推せるくらいの出来です。
さて、興奮が冷めないうちに、書いちゃおうと思います。
冒頭、突然のウルトラマンコスモス・コロナモードの掛け声から始まります。緑溢れる遊星ジュランにて対決するコスモスと、金色の魔神・エタルガー。仮面や布をつけていますが、中々オシャレです。
エタルガーはコスモスの攻撃を物ともせず、逆に追い込んでいきます。
「慈愛の戦士、ウルトラマンコスモス。貴様のぬるい攻撃で、俺を倒すことなど出来ぬ!」
指を振りながら悠然と言い放つエタルガー。なんだコイツ、格好いいぞ。
コスモスは立ち上がり、ネイバスター光線を発射します。十数年の時を経て更に進化したCG技術によるネイバスター光線。滅茶苦茶格好いいし、強そう!
……と思った矢先、エタルガーは光線を受けながら突進し、すれ違い様にコスモスを攻撃、ルナモードに戻してしまいます……なんて野郎だ!
コスモスが倒れ伏すと同時に、噴き上がる爆炎、それをバックに決めポーズをとるエタルガー。だからなんで一々格好いいんだ、お前は。
すると、エタルガーの左手に女戦士・アレーナが出現。魔鏡をかざして、コスモスを自らの根城である浮遊要塞城・時空城の鏡の間に封印してしまいます。
コスモスはすんでのところで春野ムサシと分離、彼を封印から救います。
天井を見上げるムサシの視線の先には……鏡が7つ。カラータイマーが点滅する、ティガ、ダイナ、ガイア、ネクサス、マックス、メビウス、そしてコスモスが封印されていました。
一方外では、突如時空を越えてウルトラマンゼロが飛来。「見つけたぞ! エタルガー!」エタルガーと斬り結ぶウルティメイトゼロ。しかし、エタルガーは「お前との戦いはメインディッシュ、最後のお楽しみだ」と言って逃げてしまいます。
……待てよ、この時点でエタルガーはギンガやビクトリーよりもゼロを強敵視している……時空を越えるゼロを先に潰しておいたほうが追い回されずに済みそうだが……まぁ良いか。
そして、時空城はギンガの世界へ――。
UPG基地で、突然のクラッカー。ヒカルが祝福されてます。どうやら海外研修から帰って来たようです。そんな彼にジュースを手渡すサクヤ……あれ? ヒカルも驚いています。そんな彼に、陣野隊長は、「人間とビクトリアンで手を取り合って地球を守るため」と教えます。ギンガS最終回『明日を懸けた戦い』で見つけたテーマがちゃんと受け継がれています。そして……何食わぬ顔で歩み出てきた、アンドロイド・マナ。彼女も最終回で、自身の全てのデータをバックアップしていたことが判明していましたが、無事復活できたようです。おめでとう☆
しかし、そんな明るい雰囲気をぶち壊す緊急警報。UPGが出動した先に待ち構えていたのは……あの女戦士・アレーナでした。ウルトラマンギンガを差し出せと凄む彼女。「ウルトラマンは平和を乱してきた」……なんだって? そんな馬鹿な! ウルトラマンが平和を乱すはずがない!(ベリアル陛下とかいるけどさ)
魔鏡から光弾を出し、格闘戦においてもゴウキやアリサ、ヒカルやサクヤを追い詰めます。何気に、波動を使えるサクヤが一番活躍してた……。ヒカルに拘束されるが、鏡の力で、なんと車のフロントガラス下飛び出してきました! 鏡の騎士・ミラーナイトも顔負けの能力です。
ヒカルに近づくアレーナの前に、颯爽と駆けつけたムサシ。熱いぜ。
すると、エタルガーが出現。五人を襲いますが……。そこにビクトリーが出現。無数の光弾を分裂したビクトリースラッシュで撃ち落とし、戦闘に突入します……が。
強い。エタルガーは強かった。ヒカルもギンガとなって加勢しますが……依然劣勢のまま……。ギンガファイヤーボールはシェパードンセイバーフラッシュ(最終回同様、Vの字とシェパードンの像が重なり飛んで行くステキ仕様)でも、傷一つつかないエタルガー。なんて強固な鎧なんだ……。
逆に二人を吊るし上げるエタルガー。二人は間一髪、変身を解除して封印を免れます。
ヒカルとショウ(ビクトリー)をアレーナから護るため、サクヤはペンダントを放り捨てます。すると、超音波のような波動がアレーナを包み込みました。苦しみだすアレーナ。その背後にあるガラスに映った者があった。ヒカルが見たのは……笑顔のアレーナ。
エタルガーは彼女を回収し、時空城へと撤退します。
UPG基地で、ムサシの話を聞く一同。エタルガーは様々な時空を渡り歩き、ウルトラマンと戦い、封印してきた強敵であり、自分もコスモスとして戦ったが敗北したこと。そして、アレーナは元々平和な惑星の王女であったこと……。陣野隊長は、ムサシに協力することを誓います。すると……今度はアレーナ直々に基地に侵入してきました。その脳裏に浮かぶのは平和な星を火炎に包み込んだウルトラマンギンガと、彼女に手を差し伸べるエタルガー――。なんてことだ。
今度は、マナが救援に駆けつけます。その隙にショウがペンダントによる超音波でアレーナに正気を取り戻させます。
そう、正気。話によるとどうやらエタルガーによってニセの記憶を植え付けられているようです。すると、あのビジョンは立場が逆になるのかな? 記憶により、ヒカルの怯えるアレーナ。そして基地を襲う地震。その隙に逃げ出した彼女を追った一同が外で見たのは……防衛システムを物ともしないエタルガー。その右手から紫色の波動が放出され、アレーナを襲います。
次の瞬間、時空の裂け目から飛来してきたゼロのウルトラゼロキックが命中。遂にゼロもギンガの宇宙にやってきました!
「久しぶりだな、ムサシ」タイガから教わったフィニッシュのポーズで挨拶するゼロ。うぅん、ゼロらしい。
今度はエタルガーも逃げずにゼロと戦います。しかし、ゼロは強かった。互角以上に戦います。
エタルガーの光弾を、ウルティメイトイージスで塞ぐゼロ。おぉ、やって盾らしい活躍したな、その鎧。 そしてそのままファイナルウルティメイトゼロを放ちます。この時、技名を思い切り叫ぶゼロ。珍しいな。格好良いけど。
しかし、ゼロの究極技を以てしても、エタルガーは倒れません。仮面と羽衣が焼き尽くされ、そこから出てきたのは……悪鬼のような凶悪な顔。うわ恐ろしい。声も先ほどまでのイケボとは違い、低く険のあるものとなっています。上手いぞ、鈴木達央さん。
先の攻撃で偽の人格が出現したアレーナを回収し、エタルガーは撤退します。
アレーナの幻影が、「ギンガは日没までに一人で時空上に来ること。さもなくば封印されたウルトラマンを処刑する」と伝言を残してきました。
作戦を練るUPGを他所にアレーナを助けようとするヒカルを諌めたのは、ムサシ。彼は、ヒカルとショウには、UPGの作戦とは他にやることがある、と言います。それは……。
「タロウから聞いてるぜ。お前らがギンガとビクトリーか」
ゼロの前に連れ出された二人。ゼロは呆れたようにこう言いました。
「ちっとはアテになるかと思ったが……今のお前たちじゃ二万年早いぜ」出ました、二万年早いぜ。けどめっちゃ偉そうやん。
当然ショウは反発しますが、ゼロは事実を突きつけて一蹴します。
「いいか? エタルガーは強い! 俺でさえ苦戦したんだ……。お前たちが心を合わせなければ、奴に勝つことは出来ない」……仲間の大切さを学んだ、ゼロならではの言葉。凄く説得力が有ります。
そして、気づいたら二人の手首に嵌められた手錠。ゼロは、一心同体になるための訓練、と言ってしごき始めます。
腕立て伏せ、腹筋、格闘訓練、ランニング……地道やな。しかし、感動すべきは、教えられることが多かったゼロが、誰かを教えるようになったということです。成長したな……。
これにも反発するショウに対してゼロは溜息を付きながら……崖の一部を崩しました。え……。それに巻き込まれ、逃げるヒカルとショウ……。「二人で心を合わせて逃げないと、ヤベェぞ~?」かつて、父親であるセブンが、ゼロの師であるレオに対して、ジープで追い回したことを知ったんでしょうか……なんて鬼教官。さらに「お前らの星は誰が護るんだ?」と叱咤します。
一方、時空城に乗り込んだムサシとゴウキ、アリサとサクヤ。しかし、アレーナの魔境によって、ムサシ以外は幻覚を見てしまいます……。
アリサが目を覚ますと、そこは中国風な何処か。自分の服装はノースリーブのシャツにショートパンツ。二の腕と太ももが眩しいです。(監督の趣味かな?)そんな彼女に近寄る、三体のキョンシー。お化けが嫌いだと叫び、逃げてしまいます……年頃の女性だな。
一方、ゴウキは巨大なトマトに追いかけられる。トマトが嫌いだと叫ぶ。こら、好き嫌いするな。
サクヤの前に現れたのは、巨大なカブトムシ。サクヤじゃなくても、あのサイズが目の前に現れたら逃げ出すと思う……。
ムサシは独りでアレーナに立ち向かいます。アクションは必見です、どちらも激しくキレのある動きです。
そして……ヒカルとショウは最後の試練、崖登りをクリアします。途中ショウが落ちかけたところをヒカルが助けたり、落石を二人一緒に飛び越えたり、粉砕したり……。
崖の上に登ると、ゼロが拍手で出迎えます。
「キングの爺さんから授かったもんだ。受け取れ」
ヒカルの腕に、フュージョンブレスが! キング、アンタ本当に有能やな。
「ウルトラマンキング。俺たちの星で伝説の巨人と言われる奴だ」キングを知らない二人に、教えるゼロ。レオやアストラも一緒に階層に出てきます。
ヒカルは通信機で、隊員三人に話しかけます。
「誰でも、向き合いたくないものがある。でも逃げちゃいけない」いい言葉だ。
三人は奮起し、幻影を破ります。札を貼って、動けなくなったキョンシーを蹴り倒すアリサ、籠いっぱいのトマトに喰らいつくゴウキ、巨大化(?! スカートから覗く太ももがry)してカブトムシを摘み上げ、可愛いとのたまうサクヤ。
サクヤはシェパードンSDの力でアレーナの動きを封じ、ウルトラ戦士を閉じ込めた鏡を砕きます。復活! 囚われのウルトラマン! 悠々と時空城から脱出していきます。
それを見たエタルガーは、雫が丘の住民から恐怖のエネルギーを吸い取り、ある者を実体化させました。それは、ダークルギエル……デカい。無印ギンガ最終回に出てきた巨大ルギエルよりも、デカい。
ヒカルとショウは、フュージョンブレスとビクトリーランサーをぶつけ合い、叫びます。「ウルトラタッチ!」なんと! エースの言葉!
そして現れる、ギンガビクトリー。ギンガをベースに、ところどころにビクトリーの意匠が見受けられ、一目で強そうに感じます。
ダークルギエルの光線を物ともせず、進撃するギンガビクトリー。そして……高速突撃戦法だけで、ダークルギエルを撃破! なんじゃこりゃ、強いぞ!
ギンガビクトリーに合流する八人のウルトラマン。横一列に並んでゆっくりと歩んでいく様が実に雄々しく、まさに人を超越した格好良さが有ります。
「貴様らが戦うのは俺ではない。貴様らが最も恐れるものだ!」エタルガーは言い放ち、10勇士の前にファイブキングを出現させます。エタルガーの能力。それは、相手の最も恐れるものを実体化させることでした。自分の恐怖=ウルトラマンを倒すために本性を表し、戦いを挑んできます。
進み出るティガ、ダイナ、ガイア。因縁の怪獣との邂逅です。三人を残し、他のウルトラマンは時空城へと攻め込みます。
ダイナ「俺たちがかつて戦った敵が合体してんのか……本当の戦いはここからだぜ!」
ガイア「ヒカル、ショウ。君たちの地球は、君たちで護るんだ。この世界は滅んだりしない」
ティガ「行けっ!」
ダイナ「俺たちも行くぜ!」
ダイナとガイアの声を演じたのは、それぞれの変身体を演じた、つるの剛士さんと吉岡毅さん。ティガの声はオリジナルではありませんが、あの渋い声が中々似合ってます。
ティガがファイブキングの頭(ゴルザとメルバ)、ダイナが右腕(レイキュバス)、ガイアが左腕(ガンQ)を集中的に攻撃するところに、スタッフの気配りを感じます。そしてそして、三人のメイン戦闘BGMのメドレーが流れます! 冒頭のコスモスVSエタルガーの時にもコスモスのピンチBGMが流れてました……スタッフ最高!(他の戦士たちも同様)
更に三人はパワータイプ、ミラクルタイプ、スプリーム・バージョンへとタイプチェンジし、猛攻を仕掛けます。そして、トドメのデラシウム光流、レボリウムウェーブ、フォトンストリームの同時発射でファイブキングを仕留めたのでした。
そして、時空城の一階層。そこで待ち受けていたのは……ダークメフィスト。ネクサスが進み出ます。「光は絆だ。誰かに受け継がれ、再び輝く」本編では姫矢准が言った台詞です。そして、ネクサスを残して飛び去る五人の戦士。
十年の時を経て、アクションに磨きがかかったネクサス。(全てのウルトラマンに言えることですが)宿敵メフィストとの攻防は手に汗握ります。そして……飛び蹴りをしながらジュネッスへとチェンジするネクサス。吹っ飛んだメフィストに対して、オーバーレイ・シュトロームを放ちます。光線を喰らい、分子分解を起こしたメフィスト。消滅の仕方まで拘ってますね……! 何気に、ネクサスの技名が叫ばれたのって、今回が初じゃなイカ?
続く二階層。スラン星人が待ち受けていました。
格闘に押されたスラン星人が、分身してマックスを幻惑。しかし、マックスはマクシウムソードを分裂発射し、本物を炙り出します。そして、右腕にマックスギャラクシーをはめ、ギャラクシーソードで切り裂きます。……これも技名叫んだの初じゃなイカ?
そして、三階層。突破しようとした四人のうち、メビウスが何者かの光線を喰らい、取り残されます。そこにいたのは……エンペラ星人((((;゚Д゚)))) ダミーのくせして、圧倒的な威圧感が画面越しに伝わります。メビュームブレードで斬りかかるメビウス。しかし、エンペラ星人に押されてしまいます……がっ。「何度倒れても立ち上がる……それが僕たち、ウルトラマンだ!」福山潤さんの声、中々似合ってます(^^)
バーニングブレイブへと変身し、バーニングメビュームダイナマイトで爆破するメビウス。本編ではヒカリと一体化したフェニックスブレイブとなって立ち向かいましたが……メビウスも成長している……ということでしょうね。
四階層。現れたのは、黒いウルトラマン、ベリアル。ゼロが鼻で笑いながら、残ります。「ヒカル、ショウ! この星の未来、お前らに託したぜ!」
笑い声を上げるベリアルと、間近で睨み合うゼロ。三度も激突した相手との邂逅は、やはり思うところがあるんでしょう。ベリアルはゼロのアンチテーゼですし。
エメリウムスラッシュで怯ませ、向かってきたところをウルトラゼロキックで迎撃。初陣を思い出します。更に、ストロングコロナに変身し、ウルトラハリケーン→ガルネイトバスターのコンボを披露。しかしそれでは終わらず、ルナミラクルとなりミラクルゼロスラッガーで追撃、更に更に、シャイニングウルトラマンゼロに変身して、シャイニングエメリウムスラッシュを照射します。ベリアルは床をぶち抜きながら時空城最下層まで落とされ、消滅しました。完全にオーバーキル。
……かつて、ゼロはシャイニングウルトラマンゼロの力に迷いを覚えていましたが、それを完全にものにしたようです。成長したな、本当に……。
時空城最上階。待ち受けるエタルガー。ギンガビクトリーとコスモスが戦いを挑みます。隙を突いてコロナへ、更にエクリプスに変身するコスモス(この流れが凄く綺麗&スムーズ)。二人を封印しようとしたアレーナに対してコズミューム光線を放ちます。……この光線は悪しきもの”のみ”を祓う、と理解はできてるんですが、いざ人間に対して光線を撃つと、びっくりしてしまいます……。
アレーナの精神世界に入り込み、彼女を説得するヒカル。「君には笑顔が一番よく似合う」これこれ、口説いてどうする。
そんなギンガビクトリーに向けて光弾を発射するエタルガー。コスモスが体を張って守ります。ここからがギンガビクトリーの反撃開始!
エタルガーを壁に押し付けて連続パンチ。ウルトランスで、シェパードンセイバーの斬撃とハイパーゼットンシザースの火球で怯ませ、メビュームシュートとワイドゼロショットで宇宙へ追放。
そして、ヒカルはエタルガーに対して言い放ちました。「お前の最も恐れる物を教えてやる。それは、人間とウルトラマンとの絆だ!」
そして、エタルガーに対して究極技・ウルトラフュージョンシュートを放ちます。為す術もなく爆散するエタルガー……ウルトラマンを封印するに至る経緯が知りたかった……。
そして最後に、ギンガビクトリー以外の八勇士が金色に輝き、それぞれの光線技を以って時空上の破砕にかかります(クロスオーバーフォーメーションというらしい)。出番がないと思ってたメジャーな光線はここで出てきました! それぞれゼペリオン光線、ソルジェント光線、クァンタムストリーム、ブレージングウェーブ(ちゃんとコロナに戻ってる)、オーバーレイ・シュトローム、マクシウムカノン、メビュームシュート、ワイドゼロショット……光線によって切り刻まれていく時空城……エタルガーの野望は完全に打ち砕かれました。
夕日をバックに町に降り立つウルトラマン……。壮観!
そして、皆元の世界へと帰っていきます。一人ずつ飛び立つシーンを載せてくれてるのが嬉しいところ。
アクションは勿論、ドラマパートも短すぎず長すぎず、子供でも分かるような内容(特に”怖いもの”)で、無理がなかったと思います。ミニチュアも様々なアングルで写していて、臨場感が出ているように思われます。
非の打ち所はありません。皆さん、この期に映画館に行きましょう!
土日にはウルトラマンが握手してくれますよ!(ちなみに私はダイナ(^^))