「明治の日」と「昭和の日」は、不可分一体 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 

昨日、九月十四日に続き、

「明治の日」と「昭和の日」が

「日本民族の叙事詩」

において不可分一体であることを記したい。


その為に、まず、「明治の御代」も「昭和の御代」も

日清戦争、日露戦争そして大東亜戦争という

我が国家の存亡をかけた戦争に突入した御代であることを

確認した上で、

明治天皇と昭和天皇そして乃木希典陸軍大将に

着目する。


昭和天皇は、

明治三十四年(1901年)四月二十九日、

青山の東宮御所内でお生まれになった。


明治三十九年、陸軍参謀総長児玉源太郎が急死した後、

山県有朋が参内して,

児玉の後任の参謀総長に

乃木希典陸軍大将を充てたいとの意向を申し出たとき、

明治天皇は、

「近く我が孫が学習院に入学するので」

と、それを止められ、

明治四十年一月、

乃木希典を軍事参事官のまま学習院院長にされる。


学習院長乃木希典は、学習院で、生徒たちに、

 贅沢ほど,人を馬鹿にするものはない。

 寒い時は暑いと思ひ、暑いときは寒ひと思え。

と訓示したという。

 即ち、乃木大将は、裕仁親王ご入学の前から、

学習院生徒の気風の乃木流改革に着手した。


翌明治四十一年四月、

裕仁親王殿下(昭和天皇)は、

乃木希典院長が待ち受ける学習院に入学される。

乃木は、全身全霊をかけて裕仁親王殿下の教育にあたる。


では、乃木希典とはどういう人物であったのか。

乃木軍司令官の下で下級将校として

旅順要塞攻防戦に参加して重傷を負い、

後に世界的ベストセラーになった「肉弾」を書いた櫻井忠温は、

「第三軍の全将兵が、乃木のために死のうと思った」

と述べている。

乃木希典とは、

これほどまでに部下に仰ぎ見られる軍司令官であった。

また、

敵のロシア軍の総司令官クロパトキンらは、

難攻不落を誇る旅順要塞を陥落させ、

奉天では日本軍左翼から自分たちを包囲するために

死に物狂いで突出してくる乃木を

「悪魔・悪霊だ」と思った。

このクロパトキンらの恐怖が、

ロシア軍の奉天からの総退却と日本の勝利につながる。


乃木希典とは、こういう人物であった!


明治天皇は、この乃木希典に,

小学校に入学する孫、

後の天皇、

裕仁親王の全人的教育を委ねたのだ。

その時の御製

 

  いさをある 人を をしへの親として

   おほしたてなむ やまとなでしこ


そして、

明治天皇は、昭和天皇が十一歳の時、崩御される。

その時の昭和天皇の昭和天皇のご様子を

「昭和天皇実録」は次のように伝えている。


・明治四十五年七月二十九日、

天皇御容態危険の虞ありとの報により

午前七時二十分御出門・・・御参内になる。

午後十時四十三分、天皇崩御す。

急報により午後十一時十二分、御出門御参内になり

御尊骸に御礼拝になる。

皇后より

御尊顔を御記憶になるべき旨のお言葉あり。


・大正元年九月十日

午前十時四十分、学習院長乃木希典参殿,

拝謁申し出につき謁を賜う。

乃木は「中朝事実」を献上して退出する。


・十四日 土曜日

昨夜霊轜宮城を発する頃、

軍事参事官兼学習院長陸軍大將伯爵乃木希典は,

自邸において夫人静子と共に自刃する。

この日午前、皇子御養育掛長丸尾錦作より

乃木自刃の旨並びに辞世などをお聞きになり、

御落涙になる。


以上の,昭和天皇十一歳の時の、

明治天皇の崩御と乃木希典殉死の状況を観れば、

明治天皇の御尊骸の横で

昭憲皇太后が昭和天皇に言われたとおり、

昭和天皇の御生涯は、

明治天皇の御尊顔を瞼に抱き続ける御生涯であり

同時に、

乃木希典の教えを一刻も忘れない御生涯であった。


それ故、国家の存亡が懸かった

大東亜戦争終結の御前会議における御聖断発出に際し、

昭和天皇は、二度にわたって

明治大帝の御名を述べられて

「耐え難きを耐え忍び難きを忍ぶ」

とのお言葉を,涙を湛えられて発せられた。

そして、御晩年に、

「私の人格形成に最も大きな影響を与えたのは乃木院長です」

と言われたのだ。


これを、端的に言えば、

明治天皇と乃木希典は、

昭和天皇の中に「生き通していて」

昭和の國難を克服されたということだ。


よって、「明治の日」と「昭和の日」は、

「不可分一体の日本国民の祝日」

であらねばならない。

これによって、

明治天皇と乃木希典は、

お国を守る為に

昭和天皇から発して

歴代天皇の中に「生き通して」いかれることになる。


西村眞悟FBより

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