八月十五日の終戦鎮魂の日をひかえて、
ここ数日の報道は、
相変わらず、武漢ウイルスの患者数と猛暑だけだ。
暑さにボケているのか。
毎日、ウイルス罹患者数をテレビカメラの前で
ぱっちり目を広げてシャナリとして報告することが、
主な仕事のような首都の老嬢知事を見る度に、
苦々しく思い出すのは、
この知事が、
首都で急激な患者増加が始まる直前の三月に、
中共に三十万着の防御服を提供していたということだ。
これ、自分の家に火がついているのに、
その放火犯人に消防器具を贈っていたようなものではないか。
この首都の知事の異様で象徴的な対中友好路線!
まるで思考停止のボケのようだとは思われないか?
とはいえ、
毎日、目をパッチリ見開いて武漢ウイルスの新しい患者数を発表するためにテレビ画面に出てくるので、
彼女を取り上げているだけで、
実は、我が堺の市長も、一万枚のマスクを中共に贈っており
我が大阪府も、防御服、キャップ、ゴーグル、グローブ各五千個を中共に贈ったのだ。
つまり、我が国政府も、全国津々浦々の知事、市長、町長も
結果に於いて、自分の家に火がついているのに、
放火犯人に消防器具を贈っていたのではないか!?
そして、何よりの極めつきは、
我が総理大臣の安倍晋三君だ。
彼は、未だに、この中共の頭目である習近平主席を
国賓として我が国に招くつもりらしい。
しかし、今こそ、我が日本は、自らを振り返り、
この「我が身の異様さ」を確認しなければならない時だ。
この現在只今の、「我が身の異様さ」を確認できない者達が
テレビ画面で、
七十五年前の戦争は
無謀である、悲惨である、間違っていた、反省せよ、
と、GHQに同調したように盛んに言っている。
笑止なり、という他ない。
しかし、
無量の英霊が、七十五年前の戦争で、
国を守るために散華していったことは確かではないか。
よって、明日の八月十五日、
安倍総理大臣は、
靖國神社に参拝する公務があるはずだ!
中共と朝鮮に配慮して、
昨年まで靖国参拝していない貴官は
職務怠慢であった。
そのうえで、警報を鳴らす。
現在の我が国の斯くの如き日中友好の平和路線(ボケ)が、
東アジアに戦争を作り出しつつある、
と。
つまり、具体的には、二月、三月まで、中共に
ウイルスに対する防御服やマスクを贈っていた
我が国の政府や都知事や知事や市長の対中認識と行動が、
我が国を危機に陥れると警告する。
ことが起こってしまえば、
こいつ等は全く責任を自覚しようとしないので、
ことが起こる前の、
靖國神社に参る前日の八月十四日に言っておく。
そして、この迫る危機を、最も正確に指摘されているのは、
産経新聞八月十日朝刊の「正論」を執筆された
田久保忠衛杏林大学名誉教授である。
田久保先生は、
ソビエトとの「第一次冷戦」に勝利した
自由主義的世界秩序を主導するアメリカの指導力の相対的な低下に乗じて、
軍事力を背景に露骨に現状変更を進める中共と
アメリカの確執と軍事的緊張を具体的に指摘したうえで、
この状況のなかで、
世界と我が国にとって死活的に重要な歴史の教訓
を記して結んでいる。
その「歴史の教訓」とは、
一九三八年(昭和十三年)九月の
「ミュンヘンの宥和」だ。
これが、第二次世界大戦の引き金になった。
その後にイギリスの首相となったチャーチルは、
「平和主義者が戦争を作った」
「しなくても済んだ戦争だ」
と回顧したのが「ミュンヘンの宥和」である。
即ち、第一次世界大戦の英雄ヒンデンブルグ大統領の死後、
ドイツの総統(大統領と首相を合体した地位)となった
ヒトラーは、
「大ドイツの復活」を夢想し、
ダンティヒ、オーストリー、チェコスロバキアのズデーデン地方の併合を求め、
一九三五年三月、再軍備を宣言し、
一九三六年三月、非武装地帯ラインラントに侵攻し、
一九三八年三月、オーストリーを併合し、
さらにズデーデン地方の割譲を求めた。
以下、
大戦勃発までの経緯は次の通り。
このヒトラーの軍事的台頭に直面して
イギリスの首相チェンバレンはフランスの同調を得て
一九三八年九月、ミュンヘンでヒトラーと会談し、
ヒトラーに他国の領土であるズデーデン地方の割譲を約束した。
そして、
イギリスのヒースロー空港に帰ったチェンバレン首相は、
出迎えた群衆に、
ヒトラーが署名したミュンヘンでの合意文書を掲げ、
「私は、平和を持ち帰った」と叫んだ。
しかし、
チェンバレンが持ち帰ったのは
「戦争」だった。
一九三九年八月、独ソ不可侵条約と独ソポーランド分割密約成立
同 九月、ドイツ軍、ポーランド侵攻、第二次世界大戦勃発
以上の経緯のなかに二十世紀最大の歴史的教訓がある。
それは軍事力を増強しながら領域の拡大求める独裁者に
宥和することが戦争の引き金になる、
ということだ。
現在、中共の任期の無い終身主席となった習近平は、
二〇四九年の中共建国百周年には、
「中華民族は世界の諸民族のなかに聳え立つ」
と豪語し、
南にシナ海の南沙諸島と西沙諸島に人工島を造成して
ミサイル基地と海空軍基地を建設し、
南シナ海を軍事的に制圧して「中共の海」にしつつある。
次に、
東シナ海の我が国固有の領土会ある尖閣諸島を奪いうために
連日海軍隷下の公船を
尖閣周辺の我が国排他的経済水域と領海に遊弋させている。
そして、香港に国家安全維持法を適用して、
国際約束に反して香港の自由を抑圧して飲み込もうとしている。
さらに、インドとの国境紛争を起こしている。
これ、習近平は、
二十世紀のヒトラーやスターリンと同じではないか。
これに対して、
アメリカのトランプ大統領は、
かつてのソビエトとの冷戦に勝利したレーガン大統領のように、
敢然と
「中共との戦争一歩手前の外交と軍事行動」
を取り始めた。
これこそ、
二十世紀のドイツのヒトラーとの戦争を抑止し、
スターリンのソビエトを解体に向かわせた方策ではないか。
この事態の中に於いて、
我が国は、
中共から尖閣を狙われている当事者ではないか。
この時、我が国の総理大臣たる者、
中共の習近平を国賓として皇居に迎えるとは何事か!
また、その習近平の「御意向」に従って
靖國神社に参拝できないとは何事か!
貴公は、保守の皮を被った裏切り者か!
我が国は、ここにおいて、
敢然と、アメリカのトランプ大統領と共同歩調を執り、
世界とアジアの平和の為に、
「中共との戦争一歩手前の外交と軍事行動」
に転換すべきである。
さらに、
中共が、アメリカにおけるトランプ大統領再選阻止の
隠密行動と工作活動を
大規模に実施しているのが明白なのであるから、
我が国も、
明確にアジアの平和の為に
トランプ大統領再選を願う旨表明すべきである。
ゆめゆめ、トランプ大統領初当選の時のように、
我が駐米大使館も東京の政府も、
クリントン氏の勝利を盲信して
トランプ陣営と全く接触していなかった
というような恥さらしをするな。
そのうえで、何度も言う。
安倍総理、
「中共との戦争一歩手前の外交と軍事行動」
に転換するに際し、
明日、八月十五日、
靖國神社に参拝し、英霊のご加護を願い給え。
八月十四日(金)
西村眞悟FBより。