里山で自給自足の生活がしたいです。
G20が終わって、安倍総理が、
ホストとして笑顔で出迎えた各国首脳が、大阪を離れるときも笑顔であった。
よって、
安倍総理はよくやった、と、いうことだ。
確かに、全体会議はもちろん、二国間協議でも、決裂はなかった。
とはいえ、
北方領土を返還する意思など毛頭無いと分かっている相手に、
今回で二十七回も会っていて、
いつまでも笑顔で見送るとは、これ如何に。
会って楽しい相手でもないじゃろが、と思うが。
こちらが笑顔で握手すればするほど、
陰でベロを出してほくそ笑む奴だぜ。
また、
自由主義経済を守れ、保護主義はいけない、
と強調しているのがいたが、
お前だけには言われたくない、
と言い返す首脳が一人もいなかった。
マスコミも色々とG20について論評しており
アメリカのトランプ大統領と中共の習近平主席が
米中交渉継続で合意したことを、
世界経済に悪い影響を与える米中対立激化が回避されたと評価している。
そこで、
以上の通り、何事も無く、大過なく、平穏に G20が過ぎたことに関し、異論は無いが、
歴史を振り返って、
この度のように、国際会議が大過なく平穏に過ぎ去ることが、
将来の動乱の原因となるという教訓を指摘し、
油断禁物と申しておきたい。
この度のような、「異形の独裁国家」が混じるG20も、
平穏に終わったという一点で、
この歴史の教訓に当てはまる可能性を秘めているように思える。
それは、
1938年にミュンヘンで一同に会したイギリスとフランスの首脳が、
独裁者ヒトラーのズデーデン地方割譲要求を受け入れ宥和したことが
第二次世界大戦の引き金を引いたことになった
「独裁者と宥和してはならない」
という教訓だ。
そもそも我が国もアメリカも、
共産党独裁国家という特殊な国である中共が、
豊かになれば、
戦闘的なイデオロギー思想も温和になり、政治体制も民主化して、
国際社会と共通の価値観を重んじる普通の国になるという前提で、
多額の援助をし、技術協力もしてきたのではなかったか。
その結果、
確かに中共は見違えるように豊かになった。
しかし、我々の期待とは反対に、
中共は、その増大した財源を、
核ミサイルを中心とする軍備増強につぎ込み、
ハイテク技術で自国民と異民族を厳しい管理下に置き、
政治的自由を禁止して共産党独裁体制を強化して、
覇権によって世界を制覇するヒトラーとそっくりな野望を露骨に見せ始めた。
それが、
ウイグルやチベットの住民に対する暴虐的圧政であり、
南シナ海における国際法を無視した人工島造成と軍事基地化と「一帯一路」である。
従って、人びとの自由と民主主義を重んじる国際社会は、
国際会議に於いて、
このような中共を、ちやほやして平穏に笑顔で送り返すのではなく、
中共に抑圧された自由を求める民族の声や台湾人の声を、
国際会議の中で中共に認識させる機会を作ってもよかったと思う。
さて、この度のG20の主役は、
トランプ大統領だった。
先ほど、板門店で北朝鮮の金正恩氏に会っていた。
選挙を控えたアメリカ大統領は、
いろんなことを仕掛けるなあと思う。
あのF・D・ルーズベルト大統領を連想した。
しかし、トランプ氏は、
前任者のオバマ氏より遙かに聡明で胆力があり、
フーバー大統領が言ったルーズベルトのような狂人ではない。
令和元年六月三十日(日)
西村眞悟FBより。