皇室ウィークリー(403) | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 

 

東日本豪雨による鬼怒川の決壊現場付近で黙礼される天皇、皇后両陛下=1日、茨城県常総市三坂町(三尾郁恵撮影)

両陛下、茨城の被災地をご慰問。眞子内親王殿下、英国留学からご帰国。

 9月25日から和歌山県を訪問していた天皇、皇后両陛下は26日、和歌山市の紀三井寺公園陸上競技場で行われた国体の総合開会式に臨席し、都道府県代表の入場行進に拍手を送られた。式典前には、同県の豊かな山や海などをアピールする演技が披露され、両陛下は「郷土への誇りと敬愛に満ちたものでした」と感想を話されていたという。

 広川町では、江戸後期に大津波が地元を襲った際、火を付けた稲束を目印にして住民を高台に誘導し、多くの命を救ったとされる浜口梧陵の記念館をご見学。この「稲むらの火」の逸話は昭和12~22年に尋常小学校5年の国定教科書に掲載されており、側近によると、両陛下も先の大戦の疎開先で目にされている。

 記念館訪問に先立つ昼食会でも、同県で甚大な被害が想定される南海トラフ巨大地震などが話題に上り、天皇陛下は、仁坂吉伸知事に「津波は何分ぐらいで到達しますか」などと質問されたという。

 27日には、同県が全国生産量の6割を占める梅の研究所をご視察。温室では、土壌の性質ごとに水や肥料の量など栽培環境が異なることを説明され、陛下は「随分、栽培の仕方が違ってくるのですね」と関心を示されていた。

 

国体の総合開会式に臨席し、ブルーインパルスの祝賀飛行をご覧になる天皇、皇后両陛下=9月26日、和歌山市の紀三井寺公園陸上競技場(安元雄太撮影) 

 

津波防災教育センターなどを視察するため「稲むらの火の館」に到着された天皇、皇后両陛下=9月26日、和歌山県広川町


 両陛下は10月1日、東日本豪雨で鬼怒川の堤防が決壊し、広範囲で浸水被害が出た茨城県常総市を慰問された。決壊現場では、土砂がえぐり取られ、水がたまったままの現状を確認し、説明役の高杉徹市長に濁流の威力について繰り返し尋ねられた。

 約180人が身を寄せる避難所では、被災者6人とご懇談。自宅が床上浸水し、父母とともにヘリコプターで救助された神山一真さん(43)に、皇后さまは「無事でいらしてくれてありがとう」と声をかけられた。星野立子さん(62)は、泥まみれの自宅で見つけた両陛下のお写真入りのテレホンカードを持参しており、皇后さまが平成17年に同県潮来市で行われた全国植樹祭の際のものだと指摘し、「若いときですね」と笑顔を浮かべられた。

 続いて、救助活動にあたった自衛隊、警察、消防の関係者らとも面会し、「救助された人は喜んだでしょうね」などとねぎらわれた。

 

 

東日本豪雨の被災者らとの懇談を終え、集まった人たちの見送りを受けられる天皇、皇后両陛下=1日、茨城県常総市

 

東日本豪雨で救助活動に尽力した自衛隊、警察、消防の関係者らと懇談される天皇、皇后両陛下=1日、、茨城県常総市の「水海道あすなろの里」

皇太子ご夫妻は1日、東京都渋谷区の新国立劇場で、文化庁芸術祭オープニング公演のオペラ「ラインの黄金」を鑑賞された。

 ご夫妻の長女、敬宮(としのみや)愛子さまは9月26日、学習院女子中等科・高等科合同の運動会にご参加。中等科2年全員で同校伝統のダンスを踊ったほか、学年対抗のドリブル競争などに出場された。ご夫妻は最後まで観覧し、愛子さまのご活躍を楽しまれたという。

 

オペラ「ラインの黄金」を鑑賞するため会場に到着された皇太子同妃両殿下=1日、東京都渋谷区の新国立劇場 
 


 秋篠宮ご夫妻の長女、眞子さまは29日、英レスター大大学院での1年間の留学生活を終えて帰国された。30日に皇居・御所を訪れ、天皇、皇后両陛下に帰国をご報告。10月1日には、東京都八王子市の武蔵陵墓地で、昭和天皇の武蔵野陵、香淳皇后の武蔵野東陵を参拝された。

 

 

英国留学を終えて帰国された、眞子内親王殿下=9月29日、羽田空港(長尾みなみ撮影)

 

天皇、皇后両陛下に英国留学修了のあいさつをするため、皇居に入られる、眞子内親王殿下=9月30日、皇居・半蔵門

 国体が開会したのに合わせ、皇族方も和歌山県内での競技観戦に足を運ばれた。常陸宮ご夫妻は9月29日と30日、ハンドボールとテニスをご観戦。日本サッカー協会名誉総裁の高円宮妃久子さまは30日から10月2日にかけ、サッカーやウエートリフティングなどを見て回られた。

 

国体のハンドボール競技を観戦される常陸宮同妃両殿下=9月29日、和歌山県紀の川市の市民体育館 

 寛仁親王妃信子さまは9月30日、宮城県登米市のハンセン病国立療養所「東北新生園」で行われた「寛仁親王妃杯女子コスモスゲートボール大会」の会場を徒歩で移動中にくぼみに足を取られ、右足首を骨折された。全治約5~6週間の見込みという。

産経ニュース

【今週の御皇室】眞子内親王殿下のご留学について[桜H27/10/1]  


https://youtu.be/xPi3TaBkMBc
皇室ジャーナリストの髙清水有子がお送りする「今週の御皇室」。今回は、英国留学から­帰国なさった眞子内親王殿下のニュースを中心にお伝えします。

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