皇室ウィークリー (395) | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 
皇后さまは、宮内庁が7月29日に心筋虚血の疑いがあると発表した後も、ご体調に支障のない範囲で公務を果たされている。宮内庁によると、8月に入ってからも胸の痛みを訴えられているが、「普段通りに過ごされている」(側近)という。

 5日、名誉総裁を務める日本赤十字社主催の「フローレンス・ナイチンゲール記章」授与式にご臨席。NPO法人「このゆびとーまれ」理事長の惣万佳代子さん(63)と、医療法人「鳳生会」理事の山田里津さん(89)の受章者2人の胸に記章をつけられた。式には名誉副総裁の秋篠宮妃紀子さまをはじめ女性皇族方も同席された。

 この日は午前中から30度を超える猛暑の中、心筋虚血の疑いが発表された後初めての皇居外での公務となったが、側近は「無事に御所に戻り、特に具合が悪くなられたとは聞いていない」としている。9日に東京大学医学部付属病院で精密検査を受けられる。


 
  天皇、皇后両陛下は3日、皇居・宮殿で、初来日したイタリアのレンツィ首相夫妻と面会された。宮内庁によると、天皇陛下は最近の日本での猛暑について「地球温暖化の影響とも考えられます」とご指摘。首相が「イタリアも同様です。気候変動の問題は全ての国が真剣に取り組んでいく必要があります」と話すと、陛下は「私もそう思います」と応じられたという。


 
   広島に原爆が投下された6日、両陛下は被爆時刻の午前8時15分に合わせ、皇居・御所で黙祷(もくとう)をささげられた。皇太子ご夫妻と長女の敬宮(としのみや)愛子さまも東宮御所で犠牲者の冥福を祈られたという。

 皇太子さまは1~3日、世界各地のボーイスカウトが集う「世界スカウトジャンボリー」を視察するため、山口市を訪問された。2日の式典では「大会のテーマである『和』の精神は、皆さんにとってかけがえのない宝物になることと確信します」と英語でごあいさつ。日本と英国のキャンプ会場も見て回られた。

 3日には、市立川西中学校を訪れ、生徒ら約100人と米国やインドネシアなどのジャンボリー参加者約40人が輪になり、決められたリズムで互いの両手を合わせる遊びをご見学。生徒らに「外国の方と交流はできましたか。良い機会ですからお話ししてくださいね」と声をかけられた。

 皇太子ご夫妻は4日、沖縄県や北海道函館市の小中学生の「豆記者」を東宮御所に招き、約50分間にわたって懇談された。宮内庁東宮職によると、雅子さまが豆記者との懇談に臨まれたのは平成21年8月以来という。

 豆記者の派遣は昭和37年、沖縄の子供たちが取材活動を経験しながら、本土の青少年と交流することを目的に始まった。天皇、皇后両陛下が皇太子時代から面会を続けられ、即位後は皇太子さまが引き継がれている。

 今回は小学5年から中学3年の65人が参加。豆記者の代表者のあいさつに続き、皇太子さまが活動を激励し、ご夫妻そろって一人一人に笑顔で声をかけられたという。


 
  皇太子さまは5日、東宮御所で、製造業などに従事する若者が技能を競う「技能五輪国際大会」に派遣される日本選手団と面会された。今大会は11~16日にブラジル・サンパウロで開かれる。

 秋篠宮ご夫妻と次女の佳子さま、長男の悠仁さまは7日、東京都千代田区の昭和館を訪れ、常設展や戦後70年に合わせた特別展で先の大戦関連の資料などをご覧になった。空襲のコーナーでは、秋篠宮さまが悠仁さまに防空頭巾を説明される場面も。悠仁さまは、防空壕(ごう)を再現した模型の中にも入られたという。






産経ニュース