平成27年2月21日(土)
まず、中国人観光客に関して率直に書いておこう。
今、向こうは旧正月で、中国人観光客が我が国に押し寄せて、繁華街に溢れかえり、どっさり物資を買い込んでいる、と報道されている。そして、ニュース解説やコメントは、
中国人観光客の爆買いによって、街の商店が大変儲かっている、さらに、日本経済の起爆剤になりえる、
と大喜びだ。
しかし、言っておく。そう喜ぶな、と。
こんな泡に浮かれる連中に振り回されて一喜一憂するな、イナゴの群れが来ていると思え、と。
バブル期のタクシーを思い出す。その時、繁華街で夜、一時間待ってもタクシーが停まらなかった。
しかし、一流会社の社員とおぼしき男がチケットをひらひらと掲げてタクシーを呼ぶとその前にはすぐに停まった。長距離確実だからである。
バブルが崩壊してチケットをひらひらさせるサラリーマンがいなくなった。タクシーの売り上げがた落ちになった。そして、よく運転手さんに言ったものだ。
人の金で乗る奴は人の金が来なくなったらそれでおわりだ。しかし、人の金ではなく自分の金で乗っていた客はいつまでたってもタクシーを利用し続ける。
平素から大切にすべきは、そういう客だ。
現在の商店街も、馬鹿買いするイナゴにヘイコラして地味な客を軽く扱っていると、何れ、痛いしっぺ返しが来る。
そもそも彼らは、反日教育を受けて育った者達ではないか。
しかも不道徳を何とも思わない連中ではないか。
私は、共産党の反日教育を受けて育った連中に、我が国に入国して欲しくない。
昨年秋から初冬にかけて、二百隻以上の中国漁船が小笠原沖合の我が国の領海や排他的経済水域に押し寄せて、子供の手の平にのる大きさが五千万円もする宝石サンゴをごっそりと強奪していった。
その強奪した宝石サンゴを金銭に換えれば兆単位になるのではないか。
一隻に二十人が乗り込んでいたとして乗組員総数が四千人、それぞれ五人家族として漁船乗組関係者総数一万人。そこに、船主とこの強奪をセットして実行させた中国共産党の幹部連中一族が群がって富を分配したとする。
こいつらが、今、旧正月で我が国に押し寄せて馬鹿買いしていると思えばいい。
また、買われているのは、家電商品だけではない。
我が国の全国津々浦々にある「要地」を彼らは買いに来ていることを忘れて喜んでいてはならない。
以上、外国人観光客の増加に浮かれすぎていると思うので指摘した次第。
特に、共産党一党独裁の国で育った中国人、要注意だ。
次ぎに、ウクライナに関して書く。
何故なら、アメリカやEUは「民主」でロシアは「専政」。
そして、「民主」と「専政」の抗争が、ウクライナ情勢であるというような視点が我が国で大勢を占めているからだ。
まず、キューバから始めよう。
フィデロ・カストロがバティスタ政権を倒してキューバを掌握したのは、
一九五九年(昭和三十四年)一月である。
それ以来、アメリカは、アメリカに援助を求めるカストロを共産主義者と決めつけて敵視し、
ケネディ大統領は、武力でカストロを倒す作戦を計画し(ビックス事件)、
さらに、亡命キューバ人をキューバに送り込んでカストロを殺害しようとした(マングース作戦)。
アメリカに、ここまでやられたカストロは、ソ連に援助を求める。
そしてソ連はキューバにミサイルを持ち込んだ。
一九六二年(昭和三十七年)十月十四日~二十八日、
ソ連のミサイルがキューバにあることを突き止めたケネディ大統領は、
激烈な反応をしてデフコン2を発令し、
ソ連との核戦争を辞さずという姿勢でソ連のフルシチョフにキューバからのミサイル撤去を要求した。
これが「キューバ危機」である。
その時、中学二年生だった私は、地理の時間に海軍兵学校出身の先生が、
「アメリカは喉元にナイフを突き付けられた状態である」、
「だからケネディが激しくソ連にミサイル撤去を求めているのだ」と言った。
この先生の解説を今も覚えている。
そして、ウクライナ情勢を観て、さらに生々しく、あの時の先生の言葉と仕草を脳裏に甦らせた。
そう、キューバがアメリカのレッドラインであるのと同様に、
ウクライナの首都キエフはロシアのレッドラインなのだ。
ナポレオンもヒットラーも、キエフを攻略してロシア本土に突入してきた。
トルストイの小説「戦争と平和」の中に、
ナポレオンがキエフまで進出してきたことを聞いたロシアのボルコンスキー公爵が、
夜も眠れなくなって衰弱していく様子が描かれている。
このことからも、ロシアにとってキエフが如何なる地点かが分かる。
昨年二月のソチ冬期オリンピックの開会式をアメリカやEU諸国首脳は欠席した。
その理由は、ロシアのプーチン大統領が、同性愛同士の結婚を禁じたからだという。
しかし、この同じ連中が、ウイグルやチベットそして民主化活動家に対して凄まじい人権侵害をしている中共の北京オリンピックの開会式には出席しているのだ。
これは、西側のプーチンに対する言い掛かりだと言うしかない。
そして、その直後、
ウクライナの正統な選挙で選ばれたヤヌコビッチ大統領を、
アメリカなどが支援する武器を持ったデモ隊が街頭での騒乱の中で追放して親米政権を樹立した。
その時、プーチン大統領はウクライナのクリミアを一挙に制圧した。そして言った。
「相手が、キエフというロシアのレッドラインを超えたからだ」と。
これは、異常な反応ではない。
これ、キューバ危機におけるケネディの反応と同じではないか。
では、ウクライナ情勢の本質は何か。
西側の民主化勢力とロシアの先生勢力との抗争ではない。これは冒頭に言った。
ウクライナ大使を経験した馬淵睦夫氏に、
ウクライナの大学教授が言った。
「マフィアとマフィアの争いです」と(雑誌「正論」掲載論文)。
民主的に選ばれたヤヌコビッチ大統領を暴力で追放した勢力が「民主勢力」ではない。
では、現在、ウクライナに西側からキエフを経て入ってきている勢力は何か。
それは、ロシアのGDPの半分を占めるロシアの天然資源を、
我が掌中に納めようとするアメリカを中心とする「資源マフィア」である。
こう観て、私は思う。
プーチン、なかなかやるではないか。
ひょっとすると、
ウクライナ・クリミア情勢の推移とプーチンという男が絡んだ中から、
我が国が、
「樺太と千島」を領有する日露関係打開案が実現する可能性も見えてくるぞと。
西村眞悟の時事通信より。
今、向こうは旧正月で、中国人観光客が我が国に押し寄せて、繁華街に溢れかえり、どっさり物資を買い込んでいる、と報道されている。そして、ニュース解説やコメントは、
中国人観光客の爆買いによって、街の商店が大変儲かっている、さらに、日本経済の起爆剤になりえる、
と大喜びだ。
しかし、言っておく。そう喜ぶな、と。
こんな泡に浮かれる連中に振り回されて一喜一憂するな、イナゴの群れが来ていると思え、と。
バブル期のタクシーを思い出す。その時、繁華街で夜、一時間待ってもタクシーが停まらなかった。
しかし、一流会社の社員とおぼしき男がチケットをひらひらと掲げてタクシーを呼ぶとその前にはすぐに停まった。長距離確実だからである。
バブルが崩壊してチケットをひらひらさせるサラリーマンがいなくなった。タクシーの売り上げがた落ちになった。そして、よく運転手さんに言ったものだ。
人の金で乗る奴は人の金が来なくなったらそれでおわりだ。しかし、人の金ではなく自分の金で乗っていた客はいつまでたってもタクシーを利用し続ける。
平素から大切にすべきは、そういう客だ。
現在の商店街も、馬鹿買いするイナゴにヘイコラして地味な客を軽く扱っていると、何れ、痛いしっぺ返しが来る。
そもそも彼らは、反日教育を受けて育った者達ではないか。
しかも不道徳を何とも思わない連中ではないか。
私は、共産党の反日教育を受けて育った連中に、我が国に入国して欲しくない。
昨年秋から初冬にかけて、二百隻以上の中国漁船が小笠原沖合の我が国の領海や排他的経済水域に押し寄せて、子供の手の平にのる大きさが五千万円もする宝石サンゴをごっそりと強奪していった。
その強奪した宝石サンゴを金銭に換えれば兆単位になるのではないか。
一隻に二十人が乗り込んでいたとして乗組員総数が四千人、それぞれ五人家族として漁船乗組関係者総数一万人。そこに、船主とこの強奪をセットして実行させた中国共産党の幹部連中一族が群がって富を分配したとする。
こいつらが、今、旧正月で我が国に押し寄せて馬鹿買いしていると思えばいい。
また、買われているのは、家電商品だけではない。
我が国の全国津々浦々にある「要地」を彼らは買いに来ていることを忘れて喜んでいてはならない。
以上、外国人観光客の増加に浮かれすぎていると思うので指摘した次第。
特に、共産党一党独裁の国で育った中国人、要注意だ。
次ぎに、ウクライナに関して書く。
何故なら、アメリカやEUは「民主」でロシアは「専政」。
そして、「民主」と「専政」の抗争が、ウクライナ情勢であるというような視点が我が国で大勢を占めているからだ。
まず、キューバから始めよう。
フィデロ・カストロがバティスタ政権を倒してキューバを掌握したのは、
一九五九年(昭和三十四年)一月である。
それ以来、アメリカは、アメリカに援助を求めるカストロを共産主義者と決めつけて敵視し、
ケネディ大統領は、武力でカストロを倒す作戦を計画し(ビックス事件)、
さらに、亡命キューバ人をキューバに送り込んでカストロを殺害しようとした(マングース作戦)。
アメリカに、ここまでやられたカストロは、ソ連に援助を求める。
そしてソ連はキューバにミサイルを持ち込んだ。
一九六二年(昭和三十七年)十月十四日~二十八日、
ソ連のミサイルがキューバにあることを突き止めたケネディ大統領は、
激烈な反応をしてデフコン2を発令し、
ソ連との核戦争を辞さずという姿勢でソ連のフルシチョフにキューバからのミサイル撤去を要求した。
これが「キューバ危機」である。
その時、中学二年生だった私は、地理の時間に海軍兵学校出身の先生が、
「アメリカは喉元にナイフを突き付けられた状態である」、
「だからケネディが激しくソ連にミサイル撤去を求めているのだ」と言った。
この先生の解説を今も覚えている。
そして、ウクライナ情勢を観て、さらに生々しく、あの時の先生の言葉と仕草を脳裏に甦らせた。
そう、キューバがアメリカのレッドラインであるのと同様に、
ウクライナの首都キエフはロシアのレッドラインなのだ。
ナポレオンもヒットラーも、キエフを攻略してロシア本土に突入してきた。
トルストイの小説「戦争と平和」の中に、
ナポレオンがキエフまで進出してきたことを聞いたロシアのボルコンスキー公爵が、
夜も眠れなくなって衰弱していく様子が描かれている。
このことからも、ロシアにとってキエフが如何なる地点かが分かる。
昨年二月のソチ冬期オリンピックの開会式をアメリカやEU諸国首脳は欠席した。
その理由は、ロシアのプーチン大統領が、同性愛同士の結婚を禁じたからだという。
しかし、この同じ連中が、ウイグルやチベットそして民主化活動家に対して凄まじい人権侵害をしている中共の北京オリンピックの開会式には出席しているのだ。
これは、西側のプーチンに対する言い掛かりだと言うしかない。
そして、その直後、
ウクライナの正統な選挙で選ばれたヤヌコビッチ大統領を、
アメリカなどが支援する武器を持ったデモ隊が街頭での騒乱の中で追放して親米政権を樹立した。
その時、プーチン大統領はウクライナのクリミアを一挙に制圧した。そして言った。
「相手が、キエフというロシアのレッドラインを超えたからだ」と。
これは、異常な反応ではない。
これ、キューバ危機におけるケネディの反応と同じではないか。
では、ウクライナ情勢の本質は何か。
西側の民主化勢力とロシアの先生勢力との抗争ではない。これは冒頭に言った。
ウクライナ大使を経験した馬淵睦夫氏に、
ウクライナの大学教授が言った。
「マフィアとマフィアの争いです」と(雑誌「正論」掲載論文)。
民主的に選ばれたヤヌコビッチ大統領を暴力で追放した勢力が「民主勢力」ではない。
では、現在、ウクライナに西側からキエフを経て入ってきている勢力は何か。
それは、ロシアのGDPの半分を占めるロシアの天然資源を、
我が掌中に納めようとするアメリカを中心とする「資源マフィア」である。
こう観て、私は思う。
プーチン、なかなかやるではないか。
ひょっとすると、
ウクライナ・クリミア情勢の推移とプーチンという男が絡んだ中から、
我が国が、
「樺太と千島」を領有する日露関係打開案が実現する可能性も見えてくるぞと。
西村眞悟の時事通信より。