韓国・人種差別ワースト2 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 

【スポーツ異聞】韓国メディアが差別反対報道、他国への差別・誹謗を棚に上げ、またも被害者ぶりのみアピールの不見識。


イタリアのレンツィ首相とバナナを食べるプランデリ・イタリア代表監督(AP) 

 サッカー欧州リーグや、米プロバスケットボールNBAで人種差別行為・発言が相次ぐ中、韓国紙・中央日報(電子版)は4月30日付で「人類は平等…世界スポーツ界で人種差別反対が拡散」と題する記事を報じた。サッカーのスペイン1部リーグ、バルセロナのDFダニエウ・アウベスにバナナを投げつけた人種差別行為を詳報し、「韓国選手も人種差別の痛みを経験」と被害を強調しているが、自らの差別行為には触れていない。過去に日本に対し人種差別的な行為を重ねていたことは忘れてしまったようだ。

 4月27日に行われたバルセロナ-ビジャレアル戦の後半30分、CKを蹴ろうとしたアウベスに観客席からバナナが投じられた。バナナを投げるのは典型的な人種差別行為に当たる。ところが、アウベスはバナナを拾い、皮をむいて口に放り込み、そのままCKに臨んだ。試合後、「人種差別をするばかげた行為は笑ってやるしかない。スペインで11年やっているが、状況は変わっていない」と嘆いた。

 人種差別にユーモアで対応したアウベスの行為にサッカー界から賛辞の声が相次いだ。同じく人種差別行為に遭っているチームメートのネイマールは、ネットに息子と一緒にバナナを持っている写真を掲載するなどして、「僕たちはみんな猿だ」と人種差別反対を訴えた。

 共感が全世界的に広がれば、韓国メディアとしても黙ってはいられないようだ。中央日報は、以上のような事実関係を報じたうえで、「アウベスは寛容な態度を見せたが、バナナを投げる行為には怒りを感じる。ワールドカップでは人種差別は絶対に許さない」という国際サッカー連盟(FIFA)のブラッター会長の言葉で自らの主張を代弁させた。

 そして、お約束のように「韓国選手も人種差別の痛みを経験している」と自らの被害者体験を続けた。1980年代にドイツリーグで活躍し通算98得点を挙げた車範根が試合中に英国選手からツバをかけられたことを紹介。英国で5季目の李青竜は「『猿の鳴き声など人種差別的なやじはいつも聞く』と話した」と報じた。

 確かに「猿の鳴き声」は人種差別にあたる。韓国人も分かっているのだ。それでは「猿の物まね」は人種差別ではないのか。

 2011年1月のアジア・カップ準決勝の日本戦で、韓国の奇誠庸は猿の物まねをして日本を侮辱した。10年から欧州リーグでプレーしている選手ならば、何が差別的な行為か分かっているはず。奇は“愛国無罪”をいいことに、軍国主義を意味する「旭日旗」を観客席で見て「涙が出た。私も選手の前に大韓民国国民です」と発言。旭日旗に腹を立てて故意にパフォーマンスを行ったと論理のすり替えで弁明した。

 さらに、驚くべきことに、8カ月後の9月、アジア・チャンピオンズリーグ、C大阪-全北現代戦で、全北サポーターが東日本大震災をとらえて「日本の大地震をお祝いします」と日本語で書かれた垂れ幕をスタジアムに掲げてみせた。これは、もう差別以前に人道的に許されない行為だ。

 日本でも今年3月、浦和サポーターが「Japanese Only」と書いた人種差別と受け取れる横断幕を掲示し、問題となった。対応や処分は素早く、チームをはじめ多くの関係者がこれを機に人種差別を戒める決意を固めてもいる。韓国プロサッカー連盟は、浦和での事例を取り上げて、Kリーグの全チームに同様の人種差別的な行為が起きないよう注意を呼び掛ける文書を送ったとされるが、自らの差別行為への反省を忘れているようでは、果たして実行されるのか疑問も残る。

 2013年に米ワシントン・ポスト紙は世界80カ国を対象に人種差別の深刻度を調査した。韓国の深刻度は7段階中ワースト2のランクと報じた。都合良く、過去の自らの差別的行為を忘れ、浦和の問題をことさら強調して戒める韓国の振る舞いには、日本のネットユーザーからも疑問の声が数多く上がっていた。

 「自分たちが差別しているという認識が皆無です」

 「韓国っておかしな国だよね。自分の国のこと理解していない」

 「差別を差別と思っていない国民に(差別しないよう訴える文書は)酷なこと」

 世界の潮流を追いかけるのも結構だが、もう少し、自らの過去の振る舞いに謙虚になるべきではないか。



チームメートとともにバナナを食べる長友。人種差別に抗議する「バナナの輪」が広がっている(インテル・ミラノの公式インスタグラムより)
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