「女性の斬新で自由な意見」 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 









【女性閣僚・特別対談】「女性の斬新で自由な意見」
クールジャパン発信のカギ 稲田朋美氏×森雅子氏

ZAKZAK 夕刊フジ


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──稲田(朋美行政改革担当相)さんは今日、華やかなピンク色のジャケットですね

 稲田氏「これもクールジャパン(=政府による、伝統・文化や、クリエーティブ産業の対外発信策)の1つなんです。日本人デザイナーによる『matohu』(まとふ)というブランドです。先日、安倍昭恵さん(安倍晋三首相夫人)のフェイスブックを見ていたら、matohuのワンピースでした」

 森雅子消費者行政・男女共同参画担当相「まあ、素敵!」

 稲田氏「昭恵さんの対外発信力はとても大きいです」

 森氏「稲田さんの眼鏡もクールジャパンですね」

 稲田氏「私の地元・福井県は世界に誇る眼鏡の産地です。繊維産業も盛んで、今はいている『SOMARTA』(ソマルタ)の網タイツも福井産です。伝線しにくく、ほころんでもちょっと繕えば大丈夫で、お財布にも優しい(笑)。そういえば、森さんはフランスで着物姿で記者会見されましたね」

 森氏「昨年9月、フランスの子育て制度を視察に行った際、着物を着て記者会見したら、仏紙『フィガロ』の1面トップでカラー写真で掲載されたのです」

 ──日本のいい宣伝になりましたね

 稲田氏「当時は、2020年夏季五輪が東京が決まるかどうかというとき。福島原発の汚染水問題で、安倍首相の『汚染水の影響はブロックされている』という発言が注目されていました。森さんはフランスで、汚染水への懸念を払拭したのです」

 森氏「フランスの記者の方々は汚染水問題に関心がありました。そこで、事前に資料を整え、フランス語に翻訳して配ったのです。すると、『不安な情報が錯綜(さくそう)していたが、こういう資料はありがたい』と感謝されました。結果、汚染水の記事ではなく、日本における女性の活用についての内容になったのです」

 ──それはすごい

 森氏「帰国後、安倍首相にフィガロ紙をお見せしたら、『これを広告してくれと頼んだら、宣伝費を何十億円請求されるかな』と冗談めかして、喜ばれていました」

 稲田氏「4月21日に始まった第2期のクールジャパン推進会議のキーワードの中に、『外国』が含まれています」

 森氏「外国から日本がどう見えるか、すなわち、外国に発信する日本というわけですね」

 稲田氏「それに『女性』も含まれます。私の下で将来の国や行政のあり方を検討している『国・行政のあり方懇談会』のメンバー17人のうち10人が女性です。平均年齢も40歳と若い。マスコミにも公開してフリーディスカッションをしています。斬新で自由な意見が出てきます」

 ──2人の仕事は重なっていますね

 森氏「安倍内閣の女性大臣2人がコラボして成し遂げる。これも世界に向けたクールジャパンの発信かもしれません」 (取材構成・安積明子)

 ■稲田朋美(いなだ・ともみ) 1959年、福井県生まれ。早大法学部卒業後、85年に弁護士登録。2005年の衆院選で初当選し、現在3期目。12年12月、第2次安倍内閣で、内閣府特命大臣(行政改革、規制改革、公務員制度改革、クールジャパン戦略、再チャレンジ担当)として初入閣する。

 ■森雅子(もり・まさこ) 1964年、福島県生まれ。東北大学法学部卒業後、95年に弁護士登録。2007年の参院選で初当選し、現在2期目。12年12月、第2次安倍内閣で内閣府特命大臣(消費者、食品安全、少子化対策、男女共同参参画担当)として初入閣する。