NHKさん何か意図がおありですか? | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 



【浪速風】(3月14日)
産経ウェスト


自衛隊の車両が通る度、段ボール紙に書いた感謝のメッセージを掲げる少女たち =平成23年5月24日、福島県川俣町

 東日本大震災の3カ月後に訪ねた被災地の小学校に「自衛隊のみなさん ありがとう」の貼り紙があった。半壊して住人のいない家にも。救助に、遺体収容に、復旧作業に、身を粉にした自衛隊員への感謝をいたるところで見た。が、昨年のNHKの連続テレビ小説「あまちゃん」に自衛隊は登場しなかった。

 ▼後番組の「ごちそうさん」では、戦時中の防空演習で「とにかく逃げろ」と叫んだ主人公の夫が逮捕されるシーンがあった。朝日は空襲時の消火義務などを定めた防空法が「『命』より『国家』を優先」して多くの犠牲者を出したとする。毎日のコラムは「反戦という明確なメッセージ」に「エールを送りたい」と書いた。

 ▼本来、非難されるべきは市街地を無差別に空襲した米軍ではないのか。どんな意図があるのか、NHKの説明を聞きたい。ドラマだから、いや人気ドラマだからこそ影響が大きい。籾井(もみい)勝人会長や経営委員の言動以上に公共放送の姿勢が問われる。