西村眞悟の時事通信より。
No.938 平成26年 2月 1日(土)
安倍総理の最大の成果は、
画期的な外交戦略を実践しつつ、
中国共産党独裁国家(以下、支那という)との首脳会談を実施していないことである。
その外交戦略とは何か、
それは、昭和十六年十一月、仮に蒋介石とチャーチルがそれを知れば、青くなって自らの敗北必定と観念せざるをえない我が国の戦略であり、遂に完遂されなかった戦略である。
即ち、昭和十六年十一月、大本営政府連絡会議において決定された「対米英蘭蒋戦争終末促進に関する腹案」の中の「西亜作戦」。
これは、今のアセアン地域全域に居座るアメリカ、イギリス、フランス、オランダを見事に駆逐した「南方作戦」に続いて、
さらにインド洋を制圧して制海権にを握り、インドを独立させて、ドイツ・イタリアと連携してイギリスを屈服させ、
同時に蒋介石支援ルートを切断して彼の継戦能力を剥奪する、というものである。
この作戦の特徴は、支那とはかかわらず、今のアセアン地帯からインドまでの連携を作り上げるという構想だ。
しかし、この作戦は、遂に完遂されなかった。
我が連合艦隊がインド洋から抜けて太平洋のミッドウェーに向かったからである。
従って、イギリスは気息奄々ながら抗戦を続け、蒋介石は狡猾にも重慶に立て籠もったままインド洋からインドを経て運ばれる膨大な物資をせしめ、そのために、百万の我が軍は無傷なまま最後まで支那大陸に釘付けにされた。
そして、この戦略構想は、我が国敗北と共に封印され忘れ去られた。
昨年の秋、国家基本問題研究会主催のシンポジュームに麻生太郎副総理と共にパネラーとして出席したとき、私は、麻生さんの外務大臣の時のアセアンからインドそして中央アジアにいたる「平和と繁栄の弧」に対する外交を、かつての「西亜作戦」を連想させる素晴らしい外交戦略だと絶賛した。
そして、この構想を、安倍総理が就任一年目で満を持していたように実践したのである。
その上で、十二月二十六日、総理大臣として靖国神社に参拝した訳だ。
現在、支那と韓国は、朝から晩まで、安倍総理の靖国参拝を非難し、支那に至っては、我が国が軍国主義化している、果てはナチスだ、東条英機はヒットラーだった、と世界中に言い始めた。
そして、相変わらず、日本のマスコミと文化人そして馬鹿国会議員が次々と国会で「支那様を刺激した」と質問している。
しかし、冷静に見つめよう。
アジアは、支那と朝鮮だけではない。
しかも、支那や朝鮮はそれぞれ内部矛盾を抱えており、その内部事情で我が国を非難しているのである。
そして、その支那と朝鮮以外の広大なアジア、即ち、安倍総理がこの一年で首脳会談をこなしたアジアの、アセアン、インドさらにロシアの何処が、支那と朝鮮に同調しているのか。
孤立しているのは、支那と朝鮮ではないか。
一党独裁国家で、異民族を虐殺し自国民の自由を弾圧し強制収容所をもつ国は、支那である。
従って、中国共産党はナチスであり習近平こそヒットラーではないか。そして、その支那に同調してすり寄る韓国は、無能亡国の大統領に率いられている。
支那は今、「反日宣伝戦」を展開し、支那の在外公館は世界のマスコミに安倍総理と日本の軍国主義化を非難する投稿を行っているが、安倍内閣は、すかさず、
「支那の嘘に騙されるな」
「自国民の自由を剥奪し異民族を虐殺しているのは支那だ」
「軍事力を増強し周辺諸国を威嚇して侵略しているのは支那だ」
「支那はナチスであり、習近平はヒットラーだ」
と単純明快な反論を世界のマスコミに投稿するべきである。その為に、国民の税金によって豪華な在外公館が各国にある。
以上が、我が国を取り巻く状況の大観であるが、目を国内に転じよう。
すると、驚くべきことが見える。
我が国内には、支那・朝鮮の安倍総理非難と靖国神社参拝非難に同調する「敗戦体制利得者」が大勢いるのだ。
今、我が国の外務省は、やっと、世界各国で支那の対日非難に対する反論を始めているが、外務省が、安倍総理の歴訪の成果のもとに世界各国の民意を味方に付けるのに成功しても、
肝心の我が国国内に、安倍総理の靖国神社参拝非難勢力を温存させていれば、それは無意味を通り越して、世界の親日的な世論を裏切ることになるではないか。
従って、国民一人一人が、
日本人の誇りを自覚し、支那や韓国朝鮮の対日非難を跳ね返し、支那や韓国朝鮮に同調する国会議員や候補者を落選させ、
以て、「敗戦体制利得者」を一掃して、
「戦後からの脱却」し「日本を取り戻す」ことを実現しなければならない。
そこで、東京都知事選挙の候補者を見つめていただきたい。
絶妙のタイミング、絶好のチャンス、ではないか。
この都知事選挙は、
「靖国神社参拝」と「敗戦体制利得者」の選別を実践する選挙である。
元航空幕僚長の田母神俊雄は、
自衛隊在職中に制服を着て春季秋季の靖国神社に参拝してきた。そして、都知事選挙告示日早朝にも靖国神社に参拝して選挙運動を始めた。
この田母神俊雄以外の候補者は、
皆、靖国神社に参拝しない、つまり、「敗戦体制利得者」である。
安倍総理が靖国神社に参拝したことを、支那が非難して世界中で反日宣伝をしており韓国がそれに同調している。
この時、我が国の首都、世界から見れば我が国の帝都である東京の知事に、靖国神社に参拝する田母神俊雄が選ばれれば、
世界とりわけアセアン・インドは、
尊敬すべき日本国民よと拍手喝采し、
支那・韓国は腰を抜かす。
そして、対日非難、安倍非難は、止む。
何故なら、日本と靖国神社に参拝した総理大臣を非難しても得にならないことを学習するからだ。かえって孤立することを知るからだ。
彼らは、利に合えばする、利に合わざればしない。それだけだ。
なお、田母神俊雄が、突然、空幕長更迭の原因となった「日本は良い国だ」という論文を書いたように思っている人がいるようなので、付け加えておく。
彼は、以前から、日本はよい国だと言い、言うだけではなく、その為に正々堂々と闘ってきた男である。
自衛官時代、田母神俊雄は、自衛隊の若き士官達を率いて北京を公式訪問したことがある。
後年、このとき率いられて北京に行った者が陸上自衛隊の歩兵連隊長になったときに親しく話す機会があった。
彼は言った。
「北京では、人民解放軍の将官が我らを迎え挨拶をした。
ところがその挨拶で彼は三十分以上、我が帝国陸軍が如何に悪いことを支那でしたかをくどくど述べた。
挨拶が終わって彼が退席しようとしたとき、
田母神さんが、ちょっと待て、と言って彼をとめ、
それは間違っている事実ではない。
満州では日本軍の御陰で治安が戻り住民が劇的に増えたのだ。
日本軍が悪かったら住民が増えるはずがないではないか。
人民は日本軍を頼っていたのだ。と言った。
我々学生は、
わー!閣下、良いことを言ってくださいました、と心の中で手を叩いていたんです。」
田母神俊雄は、
人民解放軍の軍人に対しては、軍人として、
正々堂々と対峙し、日本の名誉の為に戦ってきた男である。
ところで、桝添(ますぞえ)という男に関しては、
西尾幹二先生が体験談として一月二十八日に憲政記念館でて言われたことを述べておく。
桝添は、海外に出て日本を辱める言動をして存在をアピールする男である。
細川という御仁に関しては、皆、如何に○○か知っている。