両陛下、働く障害者に優しいお言葉。
皇太子同妃両殿下、被災地の民俗芸能に拍手送られる。
天皇、皇后両陛下は1月31日、障害者の雇用を促進している会員制リゾートホテル会社「リゾートトラスト」の東京本社事務支援センター(東京都渋谷区)を訪問された。毎年続けられている障害者週間(12月3~9日)にちなんだ施設訪問だが、昨年はインドご訪問と日程が重なったため、延期されていた。
陛下は「どのくらいお務めしているの」と尋ねられ、皇后さまは「大事なお仕事、お願いしますね」と、一人一人に声を掛けられた。
両陛下は、21~23日に宮内庁病院で、25日に東大医学部付属病院で定期の健康診断を受けられた。宮内庁幹部によると、「両陛下ともおおむねお健やか」という結果で、側近は「ホッとしている」と胸をなで下ろした。
皇太子ご夫妻は25日、国立劇場(東京都千代田区)で、東日本大震災で被災した東北3県の沿岸地域に伝わる民俗芸能の公演「東北の芸能IV 伝承の技、つながる心」を鑑賞された。演目は、福島県相馬市の「相馬民謡」、同県南相馬市の「北萱浜(きたかいばま)の天狗舞」、宮城県東松島市の「大曲浜(おおまがりはま)獅子舞」、岩手県普代村の「鵜鳥(うのとり)神楽」。同公演は震災復興支援として行われているもので、ご夫妻は昨年2月にも宮城県石巻市の神楽をご覧になっている。
津波で家族を失ったり、道具を流されたりした地元保存会のメンバーらが繰り広げた熱演に、ご夫妻は盛んに拍手を送られた。終演後に出演者と懇談したご夫妻は、被災状況を気遣いながら「練習はどうですか」「普段から声を出しているからお元気ですね」と声を掛けられたという。
関係者の見送りを受けてお帰りになる際には、“想定外”の出来事があった。ご夫妻は、劇場玄関で待っていた出演者の家族に声をかけられた。震災で南相馬市の仮設住宅に身を寄せる家族に、皇太子さまは「生活大変でしょうけど、頑張ってください」、皇太子妃雅子さまは「寒いので身体に気をつけてください」と気遣われたという。
宮内庁は31日、皇太子さまが日本とスイスの国交樹立150周年の日本側名誉総裁に就任されると発表した。任期は2月1日から12月末まで。
秋篠宮ご夫妻は25日、ペルーとアルゼンチンを公式訪問するため、民間機で成田空港を出発された。パリ経由で26日夕(日本時間27日朝)、ペルーの首都リマにご到着。27日には、ペルーとの外交関係樹立140周年記念式典に臨席された。皇太子・同妃時代の両陛下が1967年にペルーを訪問した際に植樹された松の木が大きく育っているのを確認し、ご夫妻も新たに松を植えられた。
常陸宮ご夫妻は26、27日、福井県を訪問し、同県勝山市で行われた「常陸宮賜杯第64回中部日本スキー大会」の開会式に臨席された。ご夫妻は、同市にある県立恐竜博物館も視察し、県内で見つかったフクイサウルスの化石などについて説明を受けられた。同館には昨年8月、秋篠宮ご夫妻と長女の眞子さま、長男の悠仁(ひさひと)さまが夏休みを利用して訪問されている。
桂宮さまは29日、微熱のため、大事を取って東大医学部付属病院に入院された。
高円宮妃久子さまは25日、名誉総裁を務めている日本スペイン協会(東京都新宿区)で開かれた同協会の「新春のつどい」に臨席された。久子さまは高円宮さまの薨去(こうきょ)後、引き継ぐ形で平成15年6月に名誉総裁に就任されている。
同協会によると、日本でもなじみのあるスペイン語の歌も披露され、久子さまは、ミゲル・アンヘル・ナバロ駐日スペイン大使夫妻ら関係者と和やかに懇談されたという。