【賞賛される日本】日本統治下の教育政策が戦後発展の原資に。
「50年間」を高く評価する台湾
ZAKZAK 夕刊フジ自らを「愛日家」と称する台湾人の実業家、蔡焜燦(さい・こんさん)氏はいう。
「日本人よ、自信を持って自分の国を愛しなさい。自分が生まれた国を愛さないような人は…これはダメです」
中国、韓国による理不尽な対日批判に対し、台湾の人々は常に日本側に立ち、誰が何と言おうとも日本の正当性を後押ししてくれている。
日本統治時代を経験した年配者の多くは「当時の素晴らしい教育のおかげで今日の台湾がある」と言ってはばからず、異口同音に50年間の日本統治時代を高く評価し、懐かしんでくれる。
1895(明治28)年、日清戦争後の下関講和条約で、台湾は日本へ割譲された。日本政府は一流の人材を送り込み、巨額を投じて鉄道や道路、港湾などのインフラ整備に取りかかった。各地に病院・医療機関を設置し、医療衛生環境の大掛かりな整備も行った。
日本が最も力を入れたのが教育だった。台湾の人々が高度な教育を受けられるよう、学校が次々と整備された。
明治維新で、日本は科学技術や医学などの西洋近代文明を取り入れて近代化を成し遂げた。当時、日本の教育はアジアで最高水準にあり、それがそのまま台湾にもたらされた。これが人材育成と台湾の近代化に大きく貢献し、戦後の台湾発展の原資になった。
植民地の人々に「教育」を施すなど、ひたすら愚民化政策を行っていた欧米列強の常識では考えられないことだった。
戦後の歴史家の中には「台湾で皇民化教育が行われた」と騒ぎたてる者もいる。だが、実際に日本の教育を受けた年配者からは、日本統治時代の教育を非難する声はまったく聞こえてこない。
台湾では、人間教育にも重点が置かれた。とりわけ台湾の人々が絶賛するのは、道徳・倫理教育である。正直、勤勉、時間厳守、約束を守る…。台湾では、諸々の良いことを今でも「日本精神」(リップンチェンシン)という言葉で表現する。このことは半世紀にわたる日本統治時代がいかなるものか、何より雄弁に物語っている。
大東亜戦争でも、台湾の人々は血書嘆願してまで日本軍に志願し、南方戦線で勇敢に戦った。戦死した約2万8000余柱の英霊は靖国神社に祀られており、毎年多くの台湾人が参拝している。
驚くべきことに、台湾には、戦死した零戦パイロット、杉浦茂峰海軍少尉を神様として祀る「飛虎将軍廟」や、田中綱常海軍少将や乃木希典陸軍大将を祀る「東龍宮」というお寺もある。
前出の蔡氏はいう。
「台湾には、日本がいまこそ学ぶべき『正しい日本史』がある。どうぞ台湾に正しい歴史を学び、自信と誇りを取り戻していただきたい。そして、誇りある日本が、アジア地域の安定と平和を担う真のリーダーたらんことを願う。日本人よ胸を張りなさい」
アジアは中国・韓国だけでなない!
アジアには世界一の親日国家・台湾がいる!
(軍事ジャーナリスト・井上和彦)