【痛快!テキサス親父】ケネディ大使は日本文化に無神経。
イルカ漁は400年以上続く伝統。
ZAKZAK 夕刊フジハ~イ! みなさん。今回はキャロライン・ケネディ駐日米大使がツイッターで、「米国政府はイルカの追い込み漁に反対します。イルカが殺される追い込み漁の非人道性について深く懸念しています」と書き込んだ件を取り上げたい。
これに対し、日本の人たちが怒って、「イルカやクジラ漁は日本文化であり、昔から食してきた」「貴国で行われているハンティングはどうなのか」「原爆投下や東京大空襲は非人道的でないのか」「米海軍の訓練や実験が原因で小型鯨類が大量死している」などと批判しているという。
当然だ、彼女は日本文化に無神経過ぎるぜ。少し前にも、安倍晋三首相の靖国神社参拝に声明を出し、批判されたばかりだろう。
小型鯨類を沖合から湾に追い込んで捕獲する漁は、和歌山県太地町で400年以上前から続けられている。米国は1776年の建国だから、それよりも、はるかに昔から続いてきた独自の食文化といえる。
俺は以前、太地町を訪ねたことがある。人口三千数百人、静かで美しい漁業の町だった。町長さんとも面会して、捕鯨とともに歩んできた町の歴史をじっくり聞いた。自然にダメージを与えないよう、漁はきちんと配慮して行われていた。牛を食べるのも、小型鯨類を食べるのも同じだ。町民が生きるために漁をするのは問題ないはずだろう。
太地町のイルカ漁をめぐっては、数年前、漁を隠し撮りして批判的に描いた映画「ザ・コーヴ」が話題となった。コソコソ隠れるなんて女々しい奴らだ。太地町の善良な人々を貶めて、泥を塗る行為というしかない。
小型鯨類の追い込み漁は、デンマークのフェロー諸島でも行われている。ところが、反捕鯨団体は、日本ばかりを継続的に批判している。ネットなどを見ていると、海岸一面が血で赤く染まったフェロー諸島の写真に「Taiji」と説明している、ひどいものもあった。許せないぜ。
ともかく、ケネディ氏が駐日米大使になると決まったとき、多くの日本人は喜んでいたが、俺は「名前や見た目で判断するなよ」と注意しておいた。それが現実になった。なぜなら、彼女は民主党なんだ。米国の民主党は信用できないぜ。
彼女は父親のジョン・F・ケネディ元大統領とは違う。20世紀の民主党は愛国的で同盟国にも良かったが、21世紀の民主党は愛国的ではなく同盟国を軽蔑するんだ。十分に気をつけてくれ。日本は自国をきっちり守れる体勢を整えるべきだ。
親愛なるみなさんと貴国に神の祝福がありますように。米国に神のご加護がありますように。
では、また会おう!
■トニー・マラーノ 評論家。1949年生まれ。テキサス州在住のイタリア系米国人。サラリーマンを定年退職後、さまざまなニュースについて動画サイト「ユーチューブ」などで連日、評論活動を行っている。世界のあらゆる“悪”と戦う「プロパガンダ・バスター」でもある。大変な親日家であり、日本でも圧倒的ファンを獲得している。