天皇皇后両陛下ご動静。 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 



両陛下、ネール大学の日本語学科をご視察。

ネルー大学日本語学科の授業を視察される天皇、皇后両陛下=2日午後3時50分、インド・ニューデリー(代表撮影)

【ニューデリー=今村義丈】
 53年ぶりにインドを公式訪問中の天皇、皇后両陛下は2日午後(日本時間同日夕)、ニューデリーのネール大学日本語学科の授業風景を視察された。  学生10人が流暢(りゅうちょう)な日本語で議論する様子に、陛下は「皆さん、日本語がお上手で感心しました。ずいぶん勉強されたんでしょうね」と声をかけられた。  日本語教師を目指しているディーパック・ビスワスさん(27)は「学生とも丁寧に話をしてくださり、うれしさで足が地に着かない」と感激した様子だった。


陛下、インド晩餐会でごあいさつ。ガンジーゆかりの地もご再訪。

インドのムカジー大統領主催の晩餐会でお言葉を述べられる天皇陛下=2日午後8時59分、ニューデリーの大統領官邸(代表撮影)

【ニューデリー=今村義丈】

 53年ぶりにインドを公式訪問中の天皇、皇后両陛下は2日夜(日本時間同日深夜)、ニューデリーの大統領官邸でムカジー大統領主催晩餐会(ばんさんかい)に出席された。  陛下はあいさつで、53年前の訪問時、独立当時からの指導者らと接したことを挙げ、「平和主義を理想とする国造りへの高い志に触れたことは、今日もなお私どもの中に強い印象として刻まれています」と振り返り、6世紀の仏教伝来に始まる両国関係もたどられた。  インド議会が例年8月、広島と長崎の原爆犠牲者を追悼していることにも触れ、「国を代表し、とりわけ犠牲者の遺族の心を酌み、心からの感謝の意を表します」と述べられた。  午前(同午後)は、「インド独立の父」と呼ばれるマハトマ・ガンジーが火葬された「ラージ・ガート(ガンジー廟)」を53年ぶりに再訪された。