全国育樹祭の式典であいさつされる皇太子殿下=17日午前、埼玉県熊谷市
皇太子殿下は16日、第37回全国育樹祭の行事臨席のため埼玉県に入り、寄居町の県有林で、昭和天皇ゆかりのヒノキの手入れをされた。
皇太子殿下ご誕生の前年の昭和34年、全国植樹祭で昭和天皇と香淳皇后により植えられたもので計6本。皇太子殿下は高さ15メートル以上に成長した木の周囲に掘られた穴に、木炭などを混ぜた土壌改良材を入れ、くわで丁寧に埋められた。
埼玉県に滞在中の皇太子殿下は17日午前、熊谷市の熊谷スポーツ文化公園彩の国くまがやドームで開かれた第37回全国育樹祭の式典に出席し、「世代を超えて森林を守り育てていくことの大切さをあらためて感じました」とあいさつされた。
16日に寄居町を訪れて、1959年の全国植樹祭で昭和天皇と香淳皇后が植えた木を手入れしたことに触れ「私が生まれる前年に植えられたヒノキが力強く成長し、立派な森を形成するに至っている姿に感慨を覚えます」と述べた。
午後に寄居町の県立川の博物館を視察した後、帰京する。