ラッキーナンバー「20」 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 





【突破する日本】東京五輪、伊勢神宮式年遷宮…。

日本繁栄ラッキーナンバー「20」

http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20130925/dms1309250746010-n1.htm



 東京五輪招致に成功した2013年は「日本のよみがえりの年」になるだろう。7年後に向けて国民の気持ちは前向きになっている。誰もが7年後のことを語り始めている。子供たちも夢を持ち始めた。国家目標を持つことが、どれほど人の気持ちを明るくするのかと思う。

 思えばちょうど1年前、自民党総裁選が行われていた。言うまでもなく、当時は野党。下馬評では石破茂氏の当選が確実視されていた。が、中国が沖縄県・尖閣諸島の問題で騒いだこともあって、安倍晋三氏の存在が俄然、際立ち始めた。

 あれよあれよという間に安倍氏は自民党総裁に返り咲いた。1年前のことだ。3年続く民主党政権のどんよりした雰囲気を変えてほしいと誰もが思ったが、これほどの短期間で世の中の空気が変わるとは思わなかったはずだ。東京五輪招致成功は決定打となった。

 東京五輪の開催年「2020」(トゥエンティ・トゥエンティ)という音の響きには不思議な因縁を感じる。「20」が並んで切りがいいばかりではない。

 来月(10月)には、伊勢神宮で20年に一度の式年遷宮が行われる。2日には内宮の、5日には外宮の「遷御(せんぎょ)の儀」が挙行される。お社を移す神事だ。今回の遷宮ではお社が東から西に移る。20年後は逆に西から東に移る。

 今回のような東から西に移る場合、その後の20年間は発展・繁栄の20年間になるという。逆に西から東の場合は、安定の20年間になるそうだ。

 振り返ってみれば、過去の20年間は、わが国にとって「安定」を通り越して「失われた20年」と言っていいものだった。前の遷宮はバブル崩壊から2年後のことだ。

 それが今回の遷宮によって発展・繁栄の20年間に入る。7年後はその3分の1に当たる。その頃、日本がどれほど発展しているのかと思えばワクワクする。

 偶然と言えば偶然だが、発展・繁栄の20年間の始まる遷宮の年に東京五輪招致が決まったことに因縁を感じたい。発展・繁栄の20年間が始まるという「気」をみなぎらせて国運を伸長させていきたいと思う。

 周囲には日本の成功を悔しがっている国もある。某国は五輪招致決定の直前に日本の海産物の輸入を禁止した。あからさまな妨害行為だった。今後の日本はそんな国は眼中にないとばかりに、ぶっちぎりの発展をしていくことが必要だろう。

 相手は事大主義の国。強い国には擦り寄ってくる。存在自体が目障りだが、そんなことを思いながら、日本は大国としての貫禄を見せていきたい。

 

■八木秀次(やぎ・ひでつぐ) 

 1962年、広島県生まれ。早大法学部卒業。同大学院政治学研究科博士課程中退。国家、教育、歴史などについて保守主義の立場から幅広い言論活動を展開。第2回正論新風賞受賞。現在、高崎経済大学教授、安倍内閣が設置した教育再生実行会議委員、フジテレビジョン番組審議委員、日本教育再生機構理事長。著書に「国民の思想」(産経新聞社)、「日本を愛する者が自覚すべきこと」(PHP研究所)など多数。