★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2013.09.18) | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 





皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 








 家族会、救う会、拉致議連、知事の会、地方議連の5団体が主催し、今年2回目の国民大集会が、9月16日、日比谷公会堂で開催された。

 台風18号が関東地方を含め日本列島を縦断し、交通機関が全国的に混乱した中で1200人もの参加者があり、拉致被害者救出の強い意思を示した。

 国民大集会には安倍晋三・内閣総理大臣も参加し、「安倍政権の間に拉致問題を解決する」と強い決意を述べた。また、古屋圭司拉致問題担当大臣が最近の政府の動き等についてプロジェクターを用いて詳しく報告した。

 また今回は、「何が起きていたのか! 北朝鮮が世界中で拉致した35年前の夏」というテーマのもと、家族会、救う会が拉致被害者から聴取した情報と現場調査を踏まえ、西岡力・救う会会長とジャーナリストの惠谷治氏が35年前のアベック拉致の5つの共通点を示した。

 4月の国民大集会で安倍総理に累計約1027万筆の署名目録を手渡したが、9月13日時点での署名数が約44万筆増えて10,712,331筆になったことが報告された。

 国民大集会の概要以下の通り。数回に分けてメール発信します。また、救う会のホームページでも動画を順次掲載します。


■国民大集会全記録1

総合司会(西岡力救う会会長)

 これから、「すべての拉致被害者を救出するぞ!国民大集会」を開催致します。今年2回目の集会です。残念ながら櫻井よしこさんの日程が合わず、私、西岡が司会をさせていただきます(拍手)。

 みなさんのお手元に今日の集会のちらしがあります。裏を見てください。35年前の夏に、多くの日本人が拉致されましたが、拉致された直後の増元るみ子さんについて、一緒に暮らしていた蓮池祐木子さんは次のように証言しています。

「るみ子さんは、拉致された直後、ずっと泣いてばかりいた。『洋服ダンスの中で泣いていたら、指導員に見つかってしまった。裏山にある栗の木の下で泣いたこともあった。怖くて招待所のおばさんの部屋で一緒に寝ていた』などと、本人から聞きました」

「平壌市内のアパートに2人で住んでいたとき、夜、ベランダに出て外を眺めながら、帰りたいねえとお互い話しましたが、もうあまり泣くことはありませんでした。最初、いっぱい泣いたので、お互いの前でもう泣くことはなかったです」。

 また、拉致直後の田口八重子さんについて、一緒に暮らしていた地村富貴恵さんの証言です。

「八重子さんが北の南浦港に着いた時、女性通訳に『私には子供が二人いて、どうしても日本に帰らなくてはならないので、帰してほしい』と何回も言ってお願いしたそうです。八重ちゃんの思いは最初から最後まで子供のことでいっぱいでしたし、今でも間違いなく、『今彩ちゃんはいくつになって、耕ちゃんはいくつになった』と毎年計算して、どんな大人になったか、知りたがっているはずです。すごく会いたがっていると思います。

 拉致は、国際問題や政治問題ではありません。人間の命がかかった犯罪です。そのことをもう一度心に刻みながら、今日の集会を進めたいと思っています。

 それでは主催者挨拶で、今の田口八重子さんのお兄さんで家族会代表の飯塚繁雄さん、お願いいたします。

◆安倍総理に絶大な期待と信頼

飯塚繁雄

 みなさまこんにちは。台風が来ている中、このように大勢の方が、拉致問題を早く解決してほしい、解決せよとの意気込みでご参集いただき、本当にありがたく思っております。

 私たち家族会は、立ち上げてから既に16年5か月と20日で、今日は節目です。私がいつも言うように、毎日毎日がこの問題の解決を待つ我々としては、その日が節目になるんです。

 そして今日はどうだったか、明日からどうなるかという思いで、これだけの長い間ずっと待っております。当然その経過の中には、5人の方が帰ってきたり、色々動きはありましたけれども、その後に残る大勢の拉致被害者の問題というのは全く進展がないままに、今この時間を迎えているわけです。

 そういった意味では、私たち家族会としては、あらゆる問題、課題に対し、色々な活動をできる限りやってきておりますけれども、私たちの家族もだんだん歳を取ってきています。従いまして、皆さんのお力を借りないと、こういった啓発活動も含めて、活動がなかなか難しくなってきているのが実態です。

 日本人拉致問題の解決は、あくまで日本政府がきちっとしたイニシアチブをとって、戦略の中で色々な計画、企画、実行をするべきだろうと思っております。

 しかしながら、この北朝鮮問題というのは、日本の関係だけではないというのが実態でありますし、そういう意味では国連の関係、あるいは諸外国の力を借りながらともにこの問題を解決すべく色々な努力を続けていくのも当然必要だとも感じます。

 そういう中で、ごく最近、北朝鮮の実態を調べるべく、(国連に)「朝鮮民主主義人民共和国の人権に関する調査委員会」というのができまして、この委員会が私たち家族会や特定失踪者を含めた実態の調査を始めました。マイケル・カービーさんというのが委員長で、非常に熱心に実態をつぶさに把握して、文章にまとめ、北朝鮮に向けて具体的な行動をしていくという約束をしていただきました。

 いつもですと、国連関係の調査というのは、我々の被害の実態をつかんで、北朝鮮に向かって、「この件について報告せよ」という命令を出しますが、これに対して北朝鮮は何の反応も見せず、すべて反故にしてしまうという態度を取り続けてきました。

 今回の調査委員会の公聴会の中では、実態を調べ、それを北朝鮮に突きつけ、回答を引き出すための努力を是非してほしいと思います。当然ながら北朝鮮にいる拉致被害者の実態もきちっと調査をしてほしいということもお願いしました。

 日本でも、この問題を解決しようという気運が相当高まっています。しかも、ある一部の運動ではなくて、日本国民の大きな課題であるということを踏まえた、いわゆるオールジャパンという形が整いつつあります。

 そういう中で、安倍総理におかれましては、「この問題は私の責任で絶対解決する」との強い意思をいただいております。私たちは安倍総理に絶大な期待と信頼を持っております。さらに言えば、安倍総理でなければ解決できないんではないかという思いも強いです(拍手)。

 私たち家族会としても、そういう期待の中で、総理が動きやすい環境づくり、というと口はばったいんですが、またできるかどうか分かりませんが、そういう方向を皆さんに示しながら協力をいただくというのも、これが大きな力になると感じております。

 総理におかれましては、ものすごく多くの課題を抱えながら、日々努力しておられる姿を見ます。その中では、決してこの拉致問題の解決を忘れてはいないとも感じています。

 この問題は早く解決しなければならないというのが前提ですので、そういう意味では他のたくさんの問題を解決する過程で、必ずこの拉致問題を全面に出して、是非とも解決の糸口を見出していただき、北朝鮮に対し、圧力をかけながらも交渉の機会を探すことも必要かなと思います。

 私たちはこれからも頑張らなければなりませんが、できればこのような集会をしなくてもいいように、次回は、私は家族会代表としての挨拶はしないと思います。この前提は当然ながら拉致の解決ですね。そういったことも常々思いながら皆様にさらなるお願いをしていくと思います。

 全国津々浦々、色々なボランティアの方々を含めて、まさにオールジャパンの形ができつつある中で、今年を山に、是非その道につながるようなそれぞれの役割の中で仕事を果たしていただきたいという思いでいっぱいです。

 私事ですが、田口八重子のすぐ上の姉であった私の妹が先週、闘病生活を続けている中で、妹に会いたいという気持がずっとあったにも関わらず、力尽きて他界しました。私個人としては非常に残念なことです。こういったことが今後次々に起こらない内に、是非とも早期解決の兆しを私たちは見たいと思います。
今後とも皆様のお力添えを宜しくお願いいたします。ありがとうございました(拍手)。

司会 続きまして、もう一つの主催者であります拉致議連を代表して、平沼赳夫会長、日本維新の会衆議院議員にお願いいたします(拍手)。

◆今、最強のメンバーで拉致問題に臨んでいる

平沼赳夫

 皆様方こんにちは。大変な天候の中、これだけ多くの皆様方にご参画をいただきまして、主催者の一人として心から御礼を申し上げる次第です。

 今から4分の1世紀前、1988年に、当時国家公安委員長だった梶山静六先生が国会の場で、「アベック6人が拉致された疑いが濃い」という重大発言をいたしました。その時は、日本の主要なメディアは、一切報道しなかった。「産経新聞」だけがベタ記事で書いたわけですが、そんなものでした。

 1990年に自由民主党の金丸信さんが当時の金正日に会いに行ったわけです。しかし、政党の副党首が拉致の問題のことは一切言わなかった。私はご家族の皆様方のお気持を考える時に、本当に無念だったと思うわけです。

 皆様方のお力で拉致問題が軌道に乗って、2002年に、もう今は亡くなりましたが金正日が、「自分がしたのではないけれども、自分の部下が日本人を拉致して申し訳なかった」と、5名の方々が帰ってきました。

 残りの8名は、無茶苦茶な理由づけで「全員死亡した」と言っています。今の主席である金正恩は、「北朝鮮ではもう拉致のにおいすらしない」という暴言をはいているわけで、私たちは本当に切歯扼腕の気持です。皆様方もそうだと思っています。

 そして5名の方々とその家族が帰ってこられて以来、もう11年に渡って拉致の問題に進展がありません。内閣が何回も代わって、拉致担当大臣が何回も代わりました。

 しかし、安倍総理大臣は国会議員の中で真っ先に拉致の問題を重要視して行動した人です。そして2002年に、5人の方々が帰ってくる時も当事者として平壌に行っておられました。政治家の中で一番深い関心を持っている方だと思います。

 そして担当大臣は、我々拉致議連の幹部として一緒に行動してきた古屋大臣で、私は今、最強のメンバーでこれに臨んでいると思っていまして、私たち拉致議連も一緒に協力してこの問題の解決をはかるために全力で頑張っていきたいと思っています。

 幸い、国連の中にも調査委員会ができて、カービー委員長を初めとして、来年3月に立派な報告をするということで日本にも来られ、私たちもお会いしました。

 こういう国連の拉致を含む人権問題に期待をし、全世界が力を合わせてこの問題を解決していきたいと思っていますので、皆様方の絶大なご支援を心からお願いして、挨拶に代えさせていただきます。ありがとうございました(拍手)。

西岡 今、拉致担当大臣がころころ代わったというお話がありました。しかし、めぐみさんが拉致されて36年、そして35年前の夏にはたくさんの拉致があったんですが、その間、拉致担当大臣が置かれたのはやっと7年間だけです。

  30年間は、政府の中に担当大臣もなく、対策本部もなく、事実上放置されていたわけです。担当大臣をつくり、そして対策本部をつくったのが第一次安倍政権です。そして安倍総理がまた、もう一度戻ってきてくださいました。安倍総理決意の程をお願いいたします(拍手)。

◆安倍政権の間に解決する決意

安倍晋三・内閣総理大臣

 皆様こんにちは。本日は、家族会、救う会、拉致議連、知事の会、そして地方議連主催の国民大集会が開催されました。開催に当たり、一言ご挨拶を申し上げます。

 明日9月17日は小泉総理が訪朝されてから11年目を迎えます。先ほど平沼会長からご紹介がありましたように、私も小泉総理とともに訪朝しました。その前日、16日の段階の報道等においては、八重子さんもめぐみさんも恵子さんも、多くの皆さんが一緒に帰ってこられるのではないかということでした。

 しかし、残念ながら、17日北朝鮮側から、「8名の日本人は死亡している」と伝えられました。あの時のショックは今でも覚えています。しかしその後、家族会の皆様の強い主張によって、我々がもう一度しっかり調査をした結果、北朝鮮側が言っている死亡時期あるいは理由等はでたらめであったことが明らかになりました。

 あれ以来拉致の認定者数も増えてきました。そして認定された人以外にも、もしかしたらという可能性がある方がたくさんいらっしゃいます。私たちの使命はすべての拉致被害者のご家族の皆様に、自分のお子さんたちを、そしてご親族を自らの手で抱きしめる、その日を目指して、そしてそのことが可能になるまで安
倍政権の使命は終らない。こう決意を致している次第です(拍手)。

 なんとしても安倍政権の間にこの問題はなんとか解決をしていく決意であります。安倍政権におきましてはこの問題に精通をしている古屋圭司議員に担当大臣を務めてもらっております。そして古屋大臣の下で、まさに今日も出席をしておられる松原仁さんや多くの各党の皆さんにも参加をしていただいて党派を超えて、オールジャパンでこの問題を何とか解決をしていきたいと思います。まさに知見を集めて、情報を集めていかなければこの問題は解決をしません。

 私は総理に就任をいたしまして、すでに20か国訪問をしているわけですが、必ず拉致問題について説明をし、相手国の理解と支持を訴えているところです。幸い、国連にも新たな調査委員会ができて、カービーさんがこの前、日本へやって来られました。

 しかしまだまだ、世界各国のこの問題に対する理解は十分と言えないわけですから、我々もさらに、しっかりと、国際社会と私たちの認識を、共通の認識を持てるように努力を重ねながら、北朝鮮に対する圧力を強めていかなければならないと思います。

 この問題を解決をするためには、なんといっても北朝鮮側にこの問題を解決をしなければならないと、この問題を解決をしなければ国家として今後繁栄をしていくことはできない、と認識させなければならない。まさに圧力をかけながらなんとか対話に持ち込みたいと思っています。

 我々は、拉致被害者、そしてご家族の皆様と常に共にある。この思いで、この問題の解決に全力を尽くしていくことをお誓いを申し上げまして、私のごあいさつとさせていただきたいと思います。皆様、共に頑張りましょう。ありがとうございました(拍手)。

◆署名数1070万に

西岡 一つ安倍総理にご報告いたします。4月の国民大集会で総理に約1027万筆の署名をお渡しいたしました。現在約44万筆増えて10,712,331筆になりました
(拍手)。

(2につづく)



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