佳子内親王殿下、米国ホームステイは「楽しかったです」
7歳の悠仁親王殿下、日直や給食係もご担当。
長野県と群馬県で静養していた天皇、皇后両陛下は8月31日、帰京された。静養後半の29~31日に滞在した群馬県草津町では、皇后さまがピアノのレッスンを受けられる一方、陛下は自然の中で散策を楽しまれた。
ご散策先は、林道や廃線になった電車道の跡など。地元の植物研究者や県立博物館の学芸員が同行することもあり、陛下は学術的な観点からも自然観察をされたようだ。側近によると、特別天然記念物であるニホンカモシカの足跡や小動物の痕跡をご覧になったという。
帰京後の両陛下は、お忙しい日々に戻られた。帰京当日の31日には、2020年夏季五輪開催都市を決める国際オリンピック委員会(IOC)総会への高円宮妃久子さまのご出席について、宮内庁の風岡典之長官から報告を受けられた。月曜日の9月2日からも、多くの公務に臨まれた。
8月23日から那須御用邸付属邸(栃木県那須町)で静養していた皇太子ご一家は9月4日、帰京された。宮内庁の小町恭士東宮大夫は6日の定例会見で「ゆっくりとお過ごしになった」と明かした。
小町東宮大夫によると、8月26日には、ご一家で那須連山の朝日岳(標高1896メートル)で登山を楽しまれたという。ご夫妻は、17年前に朝日岳に登られている。長女の敬宮(としのみや)愛子さまにとっては初めてだったが、急な岩場でも登り下りを楽しまれたという。皇太子さまと愛子さまは牧場なども訪れ、穏やかな時間を過ごされたという。
米国でホームステイをしていた秋篠宮ご夫妻の次女、佳子さまが4日、帰国された。ご両親と離れて初めて単独で経験した海外訪問だったが、成田空港では「楽しかったです」と笑顔を見せられた。
8月3日に日本を出発、マサチューセッツ州のハーバード大教員夫婦宅に滞在された佳子さま。宮内庁によると、100年以上の歴史を持つボストン美術館や同大などに赴かれたという。ロッキー山脈などで知られるコロラド州に旅行した際には、ホストファミリーの夫婦が持つ別荘にご滞在。ハイキングやサイクリングを楽しまれたという。
米国でのホームステイから帰国された佳子内親王殿下=9月4日午後、成田空港(鴨川一也撮影)
秋篠宮ご夫妻の長男、悠仁(ひさひと)さまは6日、7歳の誕生日を迎え、秋篠宮妃紀子さまと、皇居・御所で両陛下にあいさつをされた。今春、お茶の水女子大学付属小学校に入学した悠仁さまは、元気に学校生活を送られているという。
宮内庁によると、同校は入学当初、国語や算数など科目に分けず、「えをかく」「どくしょ」などの中から児童が選んで学習する方式で、悠仁さまは35人程度のクラスで学ばれている。ほかの同級生と同じように、日直と給食係も順番にご担当。1学期には運動会や遠足だけでなく、6年生と一緒に電車に乗ったり、ジャガイモを掘ったりする行事も経験された。夏休みには、学校で育てていたアサガオを、お住まいの宮邸に持ち帰って世話をされたという。
また、宮邸ではご夫妻の長女、眞子さまや佳子さまと一緒にカルタをしたり、歌を歌ったりもされるという。
お住まいの宮邸で秋篠宮同妃両殿下のご長女、眞子内親王殿下、ご次女の佳子内親王殿下と一緒に過ごされるご長男、悠仁親王殿下=7月23日、東京・元赤坂(宮内庁提供)
宮内庁の山本信一郎次長は2日の定例会見で、骨折した左足の手術を8月28日に受けた三笠宮妃百合子さまのご様子について、「手術翌日からリハビリを始められた」と明かした。入院されている聖路加国際病院(東京都中央区)には、三笠宮さまがお見舞いにいらしているという。
久子さまと寛仁親王妃信子さまの長女、彬子(あきこ)さまは、IOC総会前に開催場所のアルゼンチン・ブエノスアイレスにそれぞれ入られた。その後、彬子さまはチリを公式訪問、14日に帰国される。
高円宮妃久子殿下
彬子女王殿下