(25日・日/宮内庁発表分)
両陛下は静養のため、長野県軽井沢町にご滞在中。
【午後】
両陛下 時間調整のため東御市役所お立ち寄り(東御市)
両陛下 水村喜一郎美術館ご訪問(同)
両陛下 時間調整のため同市役所お立ち寄り(同)
両陛下、両腕切断乗り越え描く画家、
水村さんの作品ご覧に。
画家の水村喜一郎さんから作品の説明を受ける天皇、皇后両陛下=25日午後4時7分、長野県東御市の水村喜一郎美術館で(代表撮影)
長野県軽井沢町で静養中の天皇、皇后両陛下は25日、同県東御(とうみ)市を訪れ、事故で両腕を失い、口で筆をとって絵を描く画家、水村喜一郎さん(67)の作品を集めた「水村喜一郎美術館」を訪問された。両陛下は水村さんと30年来の交流があり、再会を喜ばれた。
水村さんは9歳のとき誤って高圧電線に接触し、両腕を肩から切断。だが、好きだった絵はあきらめず、口で描く方法で画家を目指した。その後は海外で個展を開くほどになった。
両陛下が初めてお会いになったのは皇太子、同妃時代の昭和56年。国際障害者年の記念芸術祭で、油絵「柿」を鑑賞されたのがきっかけで、側近によると、皇居・御所に漁港を描いた作品などを飾られている。
この日、両陛下は約60点の作品を熱心にご鑑賞。「柿」も32年ぶりにご覧になり、陛下は「ああこれですね、障害者年の」とすぐに思い出された。水村さんは「来ていただけてうれしくてたまらない。これからもいい絵を描いていきたい」と話していた。