大阪大豊中キャンパスを訪れ「適塾」に関する資料をご覧になる天皇、皇后両陛下=25日午前、大阪府豊中市(代表撮影)
大阪府を訪問していた天皇、皇后両陛下は25日、豊中市の大阪大学会館で適塾記念センターをご視察。江戸時代の蘭医学者、緒方洪庵(1810~1863年)が開いた「適塾」の資料をご覧になった。
両陛下は、福沢諭吉をはじめ日本の近代化に貢献した多くの人々を育てた洪庵の教育について説明をお受けになった。大阪でコレラが流行した際、洪庵が数日間で治療書を書いたという説明を聞いた皇后陛下は「数日で」と驚かれていた。
同センターは、大阪にある適塾の建物や関連資料を所有・管理する大阪大が平成23年に設立した。
両陛下は同日午後、帰京される。