支那クオリティー「コンドーム」 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 





【大阪から世界を読む】

中国製「粗悪・欠陥避妊具」の衝撃、世界に流通。

http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20130524/frn1305241149001-n1.htm











皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 

南米グアテマラで、階段にまき散らされたピンク色のコンドーム(ロイター)





 中国製のコンドームが世界を揺らしている。アフリカ西部ガーナで、エイズウイルス(HIV)感染対策の避妊具として市民に配られた中国製コンドームに欠陥が見つかり、計1億1千万個以上を回収する騒動となったのだ。ガーナを含むサハラ以南のアフリカのHIV感染者は世界の7割近くに及ぶ。欠陥コンドームのうち2千万個はすでに市民の手に渡ったとされ、被害が出ていてもおかしくない。“害悪”ばかりまき散らす中国に製造物責任という、ごく当たり前の考えはないのだろうか。

■穴が開き、破れる「安全です」コンドーム

 英BBCや中国の通信社「中国新聞社」(いずれも電子版)によると、欠陥コンドーム計2億個は今年に入ってガーナに持ち込まれた。慈善団体を通じ、HIV・エイズ防止キャンペーンの一環として、市民に無料で配布された。

 1つのコンドームは銀色の袋に入り、赤いリボンのデザインが施され、「Be Safe(安全です)」と書かれていた。ただ、配布前に、保健当局側に検査用のコンドームが提出されず、検査が遅れた上、さらに検査で驚くような結果が出た。

 肉眼では分からないが、顕微鏡で見ると、無数の小さな穴が開いていたほか、膨らませて耐性をみるテストではすぐに破れた。十分に油が差されていなかったりしたことも分かった。しかも一部報道によると、中国では販売されていないノルウェー企業のラベルが付いていたという。

 だが、その時点ですでに2千万個は既に市民の手に渡っており、当局側は市民への「警報」を発令し、同時に慈善団体などに渡された分の回収に当たった。回収数は1億1千万個以上に及んだという。

■「いかなる不満も聞いていない」

 欠陥コンドームはどういうルートでガーナ市民の手に渡ったのだろうか。ガーナ当局が調べたところ、まず、インドの貿易会社からケニアを経て輸入していたことが判明。さらにインドの会社から製造元をたどると、中国・河南省にあるコンドームメーカーの西貝橡月交有限公司であることが分かった。

 同社は2003年創業で年間3億個のコンドームを生産。総売り上げの約7割を輸出に頼り、主な取引先はガーナやケニア、ベトナム、バングラデシュで、ガーナには09年から出荷されていた。今回の騒動を重くみた河南省の食品薬品管理監督局は、同社に対し、原材料の仕入れや製品に関する検査を実施。その間の出荷を停止するよう命じた。問題となった欠陥コンドームのサンプル品の検査も行っているとされる。

 同社側は声明を出し、「製造工程は安全で、製品はテストされた。バイヤーからいかなる不満も受けていない」と表明。そのうえで担当者3人を現地に派遣した。


■大量の粗悪品に、リサイクル品… 横行する悪徳商法

 実は、中国とコンドームをめぐっては、これまでもいくつかの「問題」が起こっている。

 国営新華社通信によると、中国の公安当局は今年5月、偽ブランドのコンドームを大量に製造、販売していたとして容疑者37人を拘束した。福建、河南省などに製造や販売の拠点を置き、偽物は1個1元(約16円)でインターネット上で販売。押収された偽物は計465万個で、包装は本物そっくりだったが、中味はガーナで配布されたものと同様、粗悪品だった。

 また、2009年には、湖南省で、海外ブランドのコンドームの偽物を製造・販売した事案が発覚。しかも、製造していた工場には衛生設備などなく、不良品をヘアバンドにリサイクルして販売していた。本当かどうか分からないが、使用済みのものを再利用するために回収していたとの情報もある。偽物は216万個も流通、一部は海外に出荷されていた。

 中国メディアが昨年報じたところでは、37カ国・地域で行われた調査で、中国は、1回の性行為におけるコンドームの装着率が79%でトップ。他の避妊方法に比べ、コンドームの使用率が高かったという。

 そうした庶民の傾向を見透かした悪徳商法が中国では横行しているのだ。

■重大で深刻な問題

 HIV・エイズ感染をめぐっては、日本では昭和62年1月に神戸市在住の女性が日本人で初めてのエイズ感染が確認された。現状はどうだろうか。厚労省のデータによると、最近は国内での新規報告件数が増加傾向にある。

 「日本のほうが検査方法が厳しく、(中国製のコンドームが)国内に入ることはない」(業界関係者)といい、国内への影響はなさそうだが、ガーナを含めたアフリカの場合は深刻な問題に発展しそうだ。

 国際連合合同エイズ計画(UNAIDS)による2012年版のリポートによると、11年末現在で、世界のHIV感染者は3400万人。そのうち69%がサハラ以南のアフリカで、死者数も世界の70%を占める。コンドームの普及や医療割礼など、さまざまな対策が講じられた結果、新規感染者が減ったが、とくにその対策として普及活動が行われているのが、避妊具の着用だ。欠陥コンドームの配布はそうした流れに水を差すだけでなく、感染という実被害を引き起こしかねない事態だ。

 BBCなどに対し、ガーナの当局担当者はこう指摘している。

 「(配布されたコンドームを)利用した人は誰でも感染や、望まない妊娠を負わされる危険があった。これは重大な問題だ」