★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2013.05.24) | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 






皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 






西岡 今日の要請は、家族会と救う会全国協議会も一緒に要請しました。これまでのやり取りを聞いていて、飯塚代表はご都合で昼の要請にはいけなかったんですが、増元さんが行ってくださいました。

 実は今日は、平沼赳夫拉致議連会長のところにも、報告に行きました。議連としても、真相究明が必要、「寺越事件の解決なくして拉致問題の解決はない」ということで政府にプッシュしてほしいと申し上げたら、その通りだとおっしゃっていました。増元さんから今日の所感を述べていただいて、その後飯塚繁雄代表
にひとことお願いします。

◆日本人父母の子は日本人

増元照明 こんばんは。いつもありがとうございます。3年半ほど前、中井大臣のところに文雄さんと一緒に行って要請をしておりますが、その時、外雄さんのお子さんの国籍の回復、日本国民として認めてほしいという要請をしました。民主党政権でしたからどうだろうと思っていたんですが。

 その後すぐ法務省に行って、担当の方に直接話をしました。「考える」とか言っていて全く動かなかった問題で、今日改めて自民党政権の拉致担当大臣に申し上げました。

 国籍法というのを見ますと、第2条で、「子は、次の場合には、日本国民とする」とあり、また、

一  出生の時に父又は母が日本国民であるとき。

二  出生前に死亡した父が死亡の時に日本国民であつたとき。

三  日本で生まれた場合において、父母がともに知れないとき、又は国籍を有しないとき。

 というのがあります。

 この「出生の時に父又は母が日本国民であるとき」に該当する外雄さんのお子さんたちがなぜ認められないかということです。

 それは、「本人が届け出なければならない」ということです。本人は北朝鮮にいて事実を言えない。友枝さんが帰ってこられたら、本人たちは「日本の国籍はいらないと言っている」という話をしている。

 だから日本政府としては、「国籍を与えることができない」と。これはやらないということの言い訳にしか聞こえない状況です。

 外雄さんのビデオを見て思ったのですが、あの思いをなぜ分かってくれないのかなと。官僚及び政府は。これを見せた方がいいのかもしれないと私は思います。

 この悲痛な思いをなぜ政府は理解しないのか。弟の遺児に対する文雄さんの思いを、なぜ国として受け止めないのか、と今日残念な思いを再びしました。

 自民党政権になって、少し違う対応があるのかなと思ったんですが、どうも先ほど言ったように、法務省の論理として、「本人が届け出なければならない」、これがないから認められないと、本当に言い訳としか思えない論理で未だに認めていない。

 僕は考え直していただきたいと思いますし、もう一度個人的に古屋大臣に申し上げたいと思います。是非皆さん、法務省にメールやはがきを送り、「国家として認めろ」という声を上げていただければと思います。

 民主党政権と違って、安倍政権になって、確かに安倍さんというのは拉致問題の解決に前向きであるし、意思も固いと思います。ですからそれを信じていくしかないのだろうとは思っています。


◆もう少し突っ込んだ調査を

飯塚繁雄 皆さんこんばんは。いつもありがとうございます。今日は特に寺越事件に関してかなりつっこんだ理解をいたしました。皆さんも多分そう思っていらっしゃるでしょう。

 この寺越事件は非常に難しく、どれがどうなっていくのか心配、それから拉致であるのかないのか、色々両論ありますが、実際に北朝鮮にいることがはっきりしているわけです。だから政府あるいは外務省としても、もう少し突っ込んだ調査が当然必要と考えます。

 そしてまた、このような調査をすべき案件がまだまだたくさんあるんですよね。それらについては、政府としては、調査を続けていくと言っていますが、なかなかはっきりとした結果が出てこない。あるいはやる気がないかもしれません。

 その状況が続いている以上、やはり拉致の問題全体を早く解決する方向にしていけば、事件の真相もはっきりしてくると考えます。もう50年も前の話というのでは、情報を取るのも難しいかもしれません。

 振り返って見れば、今拉致認定をされている方々は、日本の警察が独自で全部調べた結果ではなく、すべてが外国からの情報をもとにして、それを確認したという例ばかりです。

 そういう意味では日本が調査するとともに、外国からの色々な情報を仕入れて、確定に結びつける努力も必要だと考えます。

 いずれにしても、今話題になっている飯島参与の訪朝の話でも、私たちとしてはニュースは聞いていますが、経過や結果は全く分かりません。そういう中で今、韓国やアメリカとの関係がぎくしゃくしそうだなという雰囲気がありますが、日本人拉致問題はあくまでも日本政府が主体となって、解決に向けての交渉や対話をしなければいけないことがはっきりしているわけです。

 ですから、周りを気にせずに、日本独自のやり方を貫いてやってくれればと思います。確かに、核・ミサイルは日本にとっても脅威ですけど、拉致も含む3点セットで北との交渉が進むなかでは、拉致が先に解決してもいい筈なんです。

 そして核・ミサイルでも日本としての立場を貫くという形をとれば、3点セットが併行に進まなくてもいいと私は思っています。

 安倍総理の考えがあるんでしょうから、注視をするしかないんですが、我々としては拉致問題に対する動きが出てきたなというくらいの感じで、それはそれで期待を持っています。

 拉致問題全体、被害者については、今回かなりの進展を望んでいます。そうした中で、寺越事件についてもはっきり分かってくるかもしれません。それも家族会として望んでいます。

 今後とも、大臣あるいは総理にも色々と問いかけていきたいと思っていますが、まだはっきりしていない内容ばかりなので、コメントはできない状態ですが、期待はしています。どうもありがとうございました(拍手)。

◆寺越事件の4年前にも北工作員を逮捕

西岡 今日の資料で、寺越事件の4年前に、近くで北朝鮮の工作員が逮捕されていたという新聞記事があります。「滝事件」と言われているものですが、それに少しだけ触れたいと思います。

 逮捕された工作員は、日本の学校を出て、終戦の時に北朝鮮に引き揚げた。北朝鮮で工場に勤めていたけれども、在日米軍の動向を調べる必要があって、スパイに選ばれて、日本の学校に通っていたということで日本語ができ辛光洙に似ているケースですが、石川県に入ってきた。

 その時与えられた使命が、日本に既に入っている工作員に乱数表と工作資金を渡すことと、大阪市内に連絡アジトを作ること、石川県の中の密入国の地点の調査をすることでした。

 寺越事件はその4年後に、工作船が深夜近づいてきたわけです。安明進氏と一緒に現場を見た時、「おかしいなあ。目印になるものがないなあ」と彼は言ったんです。

 上陸地点であれば、目印になるものがある筈だ、と言いました。そして近くにいる人たちに聞いたら、「この山の上に昔は一本松がありました。遠くからよく見えました」と。そのちょうど一本松の下の磯に、実は昭二さんたちが網をかけていたんです。

 船で上陸地点をめざしてくると、網があるわけですから、普通だったら黒い船が来たら逃げるんですが、「ここに網があるぞー」と言って向かっていった。

 安明進が聞いているのでも、「船で行ったところ、向かってきた」と。工作員の上陸地点は隠さなければならない。それで、「本来なら殺すところ、子どもがいたので殺さないで拉致しようとしたら、子どもが泣きわめいたので、そして一番上のリーダーみたいな人がその子どもをかばったので、その場でそのリーダーを撃ち殺して、潜水用のおもりを付けて海中に遺体を捨てて、2人を拉致した」と、拉致した犯人から聞いたと証言しました。

 その4年前に、上陸地点を調べるために、この近くの港に工作船が入って、スパイが入っていたということが明らかになっています。

 当時、しょっちゅう北の船が来てスパイが出入りしていたこと、そして確保された上陸地点を守ること、それが寺越事件の背景にあったのではないかということを示す貴重な新聞記事(「北国新聞」平成15.5.15)です。

 政府が真相究明をすると言っているわけですから、こういうことも含めてきちんと真相究明をしてほしいと強く思いますし、大臣にも、国家公安委員長ですから、また逮捕された犯人は実刑で11年という資料もありますので、そういうものもふくめてきちんと調べていただきたいと思っています。

 何かご質問があればお受けします。

◆寺越家5人の男兄弟の内3人が北朝鮮で死亡か

問 ここに書いてある寺越事件の経緯ですが、武志さんのお父さんである寺越太左ヱ門さんが2001年7月に北朝鮮に行かれて、永住されていますね。そして2008年1月に北朝鮮で死去と書いてあります。友枝さんと一緒に訪朝されていましたが、しばらくたって向こうに住まわれて7年後に亡くなられたわけです
が、これはどういうことでしょうか。


寺越昭男 太左ヱ門さんは私と一緒で、本当に気が弱い人で、家にいてもあまり強いことを言うような性格ではなかったですね。長いこと仕事をしていたんですが、年金はかけてなかったですね。だから生活資金が少なく、自分自身が糖尿病でお金がかかっていました。多分、娘さん夫婦の家にいるのがいたたまれなくなったのではと思っています。

 北朝鮮は親を大事にする国ということで、多分そっちで生活することを決めたのかなと。私は残念なんですが、あの歳になって北朝鮮に行って、なぜ言葉も分からない国に行って生活しなければならないのかと思うんです。

 北朝鮮に行って幸せだったかなと、幸せになって生活してくれればいいなと思っていましたが。


内田美津夫 経緯は分かりませんが、間違いなく北朝鮮に渡って、向こうで亡くなっています。神戸の文雄さんが、男兄弟5人の内、太左ヱ門さん、外雄さん、そしてもしかしたら私の父親の昭二、「何で国交のない国で、5人兄弟の3人が向こうで骨を埋めることになったんや。それが残念だ」と私によく言っていました。


大口英夫 私は友枝さんのお宅に半年間、毎日一緒にいたものですから、生々しい話をするのはいけないのですが、嫌がる人を無理矢理連れていったのではなくて、太左ヱ門さんご本人が喜んで北朝鮮に行ったんです。

 お母さんが武志さんにお父さんの愚痴をこぼして、「それなら母ちゃん、わしんところへ連れてこいや」と。友枝さんは武志がそう言ったと言っていました。それは私は事実じゃないかと思います。

 そしてまた太左ヱ門さんがなぜ武志さんの所で生活するか。これも私は傍らでずっと見ていたんですが、これも事実だと思います。糖尿病をわずらっていらっしゃいましたから、向こうで糖尿病で亡くなられたと思います。

 政治的な思惑があって連れていかれたということではないと思います。ただ、北朝鮮にそういう考え方があったから武志さんのところに受けたということはあると思います。


(5につづく)

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