真の国益毀損は今回の「野党の対応」である。 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 





夕刻の備忘録 様のブログより。





野党のヘイト・パフォーマンス




川口委員長の解任問題をここまで引っ張り、遂に政局化に成功した。野党の連中は今まさに興奮状態であろう。事の大きさ、器の違い等々、相違点は山ほどあるが、それでも中川昭一のあの騒動を思い出さずにはいられない。

あの時、中川と麻生は最善の策を打った。日本を助けるためだけではなく、世界経済が大混乱に陥るピンチを見事に処理した。そして、その結果によって、日本は二重の意味で救われたのである。日本経済は世界の中心にある。その中心が揺らいでは世界が揺らぐ。世界を鎮めることは、日本の国益でもある。

チャンスを見事にものにして、大きな仕事を成し遂げた。しかし、その帰国直前から、あのバカげた大騒動は始まっていたのだ。本人とて、自慢する気など毛頭なかったであろう。しかし、世紀の大仕事をした直後である、思想信条、政党の枠を越えて、「お疲れ様」の一言ぐらい掛けるのが人間としての筋だろう。

ところが、あのバカ騒ぎである。何度も書いてきたことであるが、あの時、あの瞬間に中川昭一は、「民主党を代表とする野党政治家に殺された」といえよう。譬えで言っているわけでも、大袈裟にしたいわけでもない、遣り場の無い本物の憤りは、人間の寿命を蝕むのだ。

そして、今回も同じ臭いを感じる。中川ほどの仕事をしたわけでも、それだけの器でもないが、野党の浮かれ振りなど、まさにあの時とソックリ同じである。

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ちょっと言葉が荒ければ、訳の分からぬ所から矢が飛んでくる時代である。白昼堂々と他党の選挙妨害をし、与謝野の胸ぐらまで掴んで凶暴性を丸出しにする、そんな御仲間と連んで、候補者の名前を連呼した挙げ句、石原に「貴様ら何人か」と問われた男が、総理相手にヘイト論議をしているのである。こんな胡散臭い小僧の応援をする連中の気が知れない。やはり脳味噌まで筋肉なのだろうか。

「ヘイト・スピーチは止めろ」というのなら、先ずはその元を絶ってこい。国際問題は全て相互主義による、そうでなければ落とし所が無い。にも関わらず、日本人だけに我慢を強いるとは、「貴様は一体何人か」。他人の口吻にとやかく口を挟む前に、その下品極まるヘイト・パフォーマンスを直ちに止めろ。

朝から晩まで他人の揚げ足取りばかりに興じて、国費を浪費し、人を侮辱し、怪しげな連中の権利ばかりに言及して、それで何がヘイトを止めろだ。政局屋など唯のヘイト・パフォーマーに過ぎぬではないか。

川口委員長の解任決議案、9日に参院で可決へ
 参院議院運営委員会(岩城光英委員長)は8日午後の理事会で、川口順子参院環境委員長(自民)の解任決議案を9日の参院本会議で採決することを決めた。
 参院は野党が多数を占めており、決議案は可決される見通しだ。川口氏は国会法の規定で解任される。常任委員長解任は衆参両院で初めて。
 決議案は、川口氏が中国への出張期間を延長したために環境委が流会となったことを問題とし、民主党など野党7党が7日に共同提出した。
 出張期間の延長は、元外相の川口氏が、中国の外交を統括する楊潔チ国務委員(前外相)との会談に出席するためだった。川口氏は延長の了解を求めたが、民主党など野党の反対で国会の許可が得られなかった。(2013年5月8日19時45分 読売新聞)


 http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20130508-OYT1T01141.htm?from=main2

マスコミ、評論家、タレント、その他様々な連中が、またしても見当違いな話ばかりを繰り返している。川口議員の行動に瑕疵が無いことは、分かりきっている。そもそも野党が申請に同意しないことが異常なのであり、なおかつ委員会は「委員長不在でも開催できる」のである。

要するにイチャモンである。イチャモンに掛けては天才的な冴えを見せる隣国直伝であろうか、愚劣度において彼等と双璧の大イチャモンである。裁かれるべきは、川口ではない野党である。国益に照らして、出張延長したことは当然である。その議員外交にまで踏み込んで、さらにイチャモンをつけている馬鹿どもは、直ちに尖閣へ「魚釣り」に行け!

これは川口個人が、如何なる行動を取ったから国益に叶った、それに反したという問題ではないのだ。出張云々はもはや何の問題でもないのだ。今、目の前で行われている大茶番劇こそが「真の国益毀損」なのである。「川口が会議に残って、それで得た国益は如何なるものか」などというアホ丸出しの議論を繰り返されると、相手がもはや人間であることすら疑いたくなる。

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真の国益毀損は今回の「野党の対応」である。これで相手国は、政府要人、与党幹部に誘いを掛けて、会議に出ませんか、と罠を掛けることが出来る。「今ならお安いですよ!」と声を掛けてくる。「特別に書記長がお会いになりますよ!」と猫撫で声で擦り寄ってくるのである。

それに乗らぬのも国益なら、それを利用するのもまた国益である。相手を煙に巻くのも政治家としての力量である。その自由度を野党が奪った。嬉嬉として奪った。これで相手は、益々仕事がしやすくなったわけである。

軽井沢での勉強会で、朝飯の挨拶代わりの発言が、御注進マスコミによって、昼には某国政府のプロパガンダに利用されている。丁々発止の遣り取りを目論んでも、それをマスコミに自国の政党に妨害をされ、正面戦も搦め手も、高等戦術の種になるもの全てを奪われて、我が政府に如何にして戦えというのか。

この野党の対応こそが、相手国の望むことであった。これで自民党に傷を付けることが出来た。来る参議院選挙に向けて、勢いを殺ぐことができた。これは全て、隣国のストーリーに乗った話である。意図してもしなくても、こうして我が国の野党は全て、極めて便利な某国工作員としてのみ働くのである。

「日本を取り戻す」ことの意味を、我々はさらに噛み締めるべきだ。
参議院選挙公示まで、あと僅かしかない。
真の日本奪還に向けて、カウントダウンを始める時が来たのだ。