マスコミの幼児性。 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 





夕刻の備忘録 様のブログより。





蜜月期間とは何だ?



さて『政権が変わって最初の三ヶ月、百日程度は「蜜月期間」として、細かい追求はしないことが慣例となっている』という台詞を、マスコミ報道で何度も聞かされてきた。その「百日が過ぎたこと」を告げたいがために、「今日からの偏向・捏造全開」を告げたいがために、わざわざ「ありもしない期間」の説明をしているわけである。

新政権が出来て最初の百日は……
さて、麻生内閣の時はどうだったか。
初日から大騒ぎして、叩きまくっていたのは、何処の誰であったか。国交大臣が辞めるまで何日あったというのか。

よくもまあ、平気な顔で言えたものである。アメリカの真似事で「蜜月」と言ってみたいだけの連中が、でっち上げた話であるが、こんな甘い話が現実化したのは、民主党政権においてのみである。いや、民主党の場合「蜜月」ではない。三年三ヶ月、一貫してマスコミは事の詳細を追求しなかった。

外国人による違法献金問題など、一発で内閣が倒れるネタが、目の前に転がっていながら、見て見ない振りを通した。明らかにマスコミは違法献金問題の共犯である。いや、マスコミが作った政権である以上、主犯と言って過言ではない。

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相も変わらぬメンバーで、民主党は予算委員会に臨んでいる。一体、何まわり目なのか。同じ顔ぶれで、同じ横柄さで、全くの時間の無駄を、同じように続けている。

もう手が無いのである。
万策尽きた百日、ネタが尽きた百日である。

視線を「目線」と言い換え、遂には「上から目線」などという妙な日本語が定着してから今日まで、これほど見事な用例は他に見たことがない。彼等こそ、この言葉の生みの親なのではないかと思わせる、極めて横柄で高圧的で不遜な態度を繰り返している。

要するに、「怒ったら負け」という陳腐な処世訓の逆、「怒らせれば勝ち」という下劣な手法に徹しているのであろう。真っ当な議論を拒み、表面的で無意味な勝ち負けにばかり拘る、本来の日本人には無い気質である。何とかして相手を怒らせ、それを理由に「度量がない」だの、「本質から逃げようとしている」だの難癖を付けて、それをもって自分を高く見せようという魂胆である。

しかし、こうした手法 (西の首長もこれしか知らない、まさに馬鹿の一つ覚えである) は、硬軟織り交ぜてこそ利くのである。これしか知らない人間が、これだけに頼って、こればかりやっているようでは、幾ら祭好きの大衆心理でも、辟易することは目に見えている。それが野党転落後、さらに支持率低下に拍車が掛かっている民主党の現実である。

この百日間も充分下品に、高飛車に、無内容に質問時間を空費し、政権の批判のみを行ってきた。そして、自分達の三年余の政権運営を評価せよ、などという信じられない台詞を吐き続けてきた。何処にも「蜜月」なるものは無かったのである。マスコミにしても同じことである。ここまでの安倍政権には、取る揚げ足が見付からなかった、それ故に大人しくせざるを得なかった。その結果の百日である。

しかし、今この時期に改めて「百日の蜜月期間が終わった」と宣するということは、今までの下品さをさらに倍押し、三倍押しして行くぞという意味であり、既に万策尽きている民主党にしてみれば、この言葉を強調することによって、如何にもこの百日間、是々非々で政権運営に接してきた、協力すべきところは協力してきた、というアリバイに利用しようと画策しているわけである。

アメリカは大統領制であり、四年の任期が一応保証されている制度である。また、官僚を含めて統治機構の全体が、与野党の交代に連動して、完全に入れ替わるシステムを取っている。そうした制度によっているからこその、「およそ百日の猶予期間」なのである。

我が国はアメリカとは全く異なる制度を採っている。従って、「蜜月」云々など必要がない。そして、実際にそんなものは存在しなかった。我々有権者は、日米の制度上の違いも含めて、マスコミ宣伝による、こうした報道の勝手なコントロールを許してはならない。猶予期間などいうふざけたものは、一日たりとも必要ではない。毎日毎日、真摯に事実を報道すればいいだけである。手前勝手な猶予云々ということが、既に偏向報道そのものではないか。

気の利いた台詞を言って、如何にも大人ぶりたいマスコミの組織としての幼児性を指摘すると同時に、今日記者になった新人であれ、総理や要人にインタビューする身であれば、そこに一日の猶予期間も無いことを教えてやらなければならない。社会人一日目は既に社会人であり、定年当日の人間と何ら変わりのない責任を負うものであることを、キチンと自覚させねばならない。

このことを怠ったからこそ、今の民主党議員のようなバケモノが次から次へと生まれてしまったのである。百日はおろか、百年猶予されている民主党議員を殲滅しなければ、今の社会の歪みは修正できないのである。