無用の長物・民主党 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 





夕刻の備忘録 様のブログより。




国家安全保障の敵・民主党




政治と国家の関係、より直接的には政治家と我々有権者の関係は、淡泊なほど政治が上手く機能している証拠である。「鼓腹撃壌」という言葉もある。国民が政治に強く期待するということは、それだけ国家が危機に瀕しているということである。

しかしこの三年半の間、国民は全く異なる意味で、強く政治に期待した。「何もしてくれるな」と。「どうせ何も出来ないのだから、何にも触れないでくれ」と。与党政治家の存在そのものが、我が国家の危機であったのだ。

その浄化を新政権に求めるのは当然のことであり、新政権は「過去の洗浄」と共に、現在の国内外の情勢に鑑みた、安全保障上のスピーディな対応が期待されている。それに対して、国民との合意が必要だとは思わない。一々の政策課題に関して、国民の意識を探るなどという素人政治であっては困るのである。

民主代表は首相批判 9条「国民意識と違う」
 民主党の海江田万里代表は10日、国連の集団安全保障活動に参加できるよう憲法9条改正が必要との認識を安倍晋三首相が示したことについて「かなり国民の意識とは違うのではないか。これまで蓄積した議論を逸脱している」と批判した。北海道旭川市で記者団の質問に答えた。(2013.3.10 20:38)

 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130310/stt13031020400006-n1.htm

我々国民の望んでいることは何か。
国民意識とは何か。それは単純な話である。
戦争はゴメンだ、というだけのことである。

仕掛けるのは当然のこととして、仕掛けられるのも大いに困る。兎に角、戦争とは無縁のまま暮らしたい、戦争という言葉すら記憶の彼方へと追いやって暮らしたい。そう考えて、日本国民は既に「半世紀を越える戦後」を生きてきた。

憲法九条にして然りである。護憲派が宣う如く「九条を守っていれば戦争は起こらない」というのなら、それを信じよう。本当にそれで国が守れるなら、いや国以前に、自分に戦争の火の粉が掛からないのなら、それでいいと考えてきたのである。「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」いれば万事上手くいく、という途方も無い虚構にすら乗って、誤魔化してきたのである。

そして、その結果はどうなったか。
平和を愛する諸国民など、何処にも居なかった。
信頼に足る公正と信義など、何処にも無かったのである。

とりわけ、近隣国においてはどうであったか。今現在、国の内外で何が起こっているのか。そのことを知りながら、なお「平和を愛する諸国民」などと言えるのか。毎日毎日、領海侵犯、領空侵犯が繰り返されている。毎日毎日、謝罪と賠償が叫ばれている。以後千年間は恨み続けるつもりだと息巻いている。

惰眠を貪ってきた国民は、「ピンぼけ平和」を後生大事に守るために、九条の虚構にすら縋ってきた。如何なる事態にも反応せず、如何なる挑発にも侮辱にも、立ち上がることすらしなかった国民の、唯一の拠り所は「戦争回避」、ただそれのみであった。

「国民の共通意識」があるとすれば、ただそれだけである。ただそれに尽きている。しかし、その大前提が今崩れようとしている。そして実質的には、とうの昔に崩れているのである。

現実に戦争の危険性が高まっている今、民主党は「如何なる国民意識を前提」に話しているのか。政治家が、国家存亡の危機に際して、一々「国民の意識」に気を払い、「やるべきことをやるべきタイミングで為さない」のだとしたら、それは「国民の意識」から最も遠い政治だと言わねばならない。

政治家が一々の判断を国民に問うというのであれば、そんな政治家は無用である。そんな政党は無用である。むしろ害悪である。

まともな政治家なら、まともな政党なら、国家の危機に際して、やるべきことは事前に分かっている。既に準備は出来ている、既に腹は決まっているはずである。政治家に、それだけの準備と覚悟を期待するのが、「国民の意識」である。

民主党は、事ここに及んでも、ミサイルが首都を直撃した後でも、国民アンケートを採るつもりなのか。そもそも、危機に際して最重要の課題は、「国民の意識」と乖離しているか否かではない。その危機を回避することである。国民の生命と財産を護るために、「国民の声」などという生温いものを無視することである。

民主党は、安倍政権の仕事振りが「国民の意識」と異なる、と主張するのなら、自分達は如何にして国家を護るのか、具体的な戦略として、今目の前にある危機を如何にして回避するのか、その方策を具体的に主張する必要がある。

しかし、そんなことは彼等には絶対に出来ない。細かい政策の予算面での裏付けすら確保出来なかった連中が、戦時体制への速やかな移行など、金と人が大量に動くリスク回避など出来るはずがない。

何も出来ないなら邪魔はするな。
それが我々「国民の意識」である。

我々の意見がどうであれ、安倍政権には国家的危機を脱するための最善を尽くして貰うことを願う。「国民の意識」に寄り添ったがために国が滅びたのでは、一体その「国民意識」とは何だという話になる。民主党は与党としては勿論のこと、野党としても使えない、我が国にとって全くの無用の長物である。来る参議院選挙において惨敗させ、解党に追い込むことが、我が国の安全保障上、絶対に必要である。