在アルジェリア邦人拘束事件対策本部会議であいさつする安倍総理
平成25年1月19日早朝、安倍総理は総理大臣官邸で、第4回となる在アルジェリア邦人拘束事件対策本部会議を開催しました。
安倍総理は冒頭のあいさつで、次のように述べました。
「今回のアルジェリアにおける事件は極めて卑劣なものであり断じて許されるものではない。強く非難すべきものと考える。
政府としては本事件の発生以来、人命を第一とした対応に全力を挙げて取り組んできたところである。
私は、東南アジア諸国を訪問中であったが、間断なく報告を受けるとともに、必要な指示を逐次、行ってきた。アルジェリア首相とも電話会談を行い、人質の安全確保に全力を挙げることを強く申し出た他、様々なチャンネルで繰り返し申し入れを行う等、政府として邦人の無事の確認、及び救出に全力で取り組んできたところである。
徐々に犯行の状況や被害の状況が、明らかになりつつあるものの、未だ全容が明らかになったとは言えない。
報道によれば多数の犠牲者が発生している。また、軍事行動が継続している等、依然、様々な情報が錯綜しており、引き続き、予断を許さない状況にある。
こうした状況を踏まえ、対応の指揮を執るべく、外国訪問日程を短縮して、先ほど帰国したところである。その際、城内大臣政務官からアルジェリア外務大臣への申し入れの状況等について報告を受けた。
各位につきましては引き続き、アルジェリア政府に対する必要な働きかけをはじめ、米国、英国等、関係各府との緊密な連携を図り、あらゆる手段を用いて、正確な情報収集・集約を行い、邦人の無事の確認、その救出に全力を尽くしていただきたい。
あわせて、被害に遭われた方々と、その御家族への十分な支援を行う等、きめ細やかな対応にも遺漏なきよう尽くしていただきたい。」